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(G)I-DLEのシュファを語ってみる
(G)I-DLEの末っ子(マンネ)、
台湾出身のシュファちゃん。
シュファがCUBEに入社したとき、
CUBEの社員たちは、
「すごく綺麗な人が入ってきた!」
と喜んでいたらしい。
うん。
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こんな綺麗な人はそうそういない。
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シュファは元々、
自分の美しさに自信があり、
濃いメイクや派手なネイルが好きではなく、
髪を染めるのもずっと拒否していた。
本人が元々持っている、ありのままの美しさを、
彼女自身が一番、大切にしていたし、
今では髪を染めることに抵抗はないようだが、
できるだけナチュラルに、飾らずにいたいというマインドは変わっていないと思う。
そのためか、
シュファの美しさは流行に関係なく、
なんというか、
「息を呑む美しさ」である。
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美人は三日で飽きるとはその通りで、
どれほど美しいとされている、
ビジュアルで有名なアイドルであっても、
何度か見るうちに、むしろ顔のしつこさに疲れるというか、
「はいはい、きれいだね。」
みたいな白けた気分になってくるのだが、
シュファの場合は見るたびに、
「ああ、こんなに綺麗だったっけ」
「こんなに美しい人がよくいたものだ」
とその美しさに毎度、驚かされる。
(G)I-DLEのMVをテレビで流していたら、
母が「この子、鈴木京香にそっくり」
と言っていて、確かに、と思った。
それで、
鈴木京香さんの若い頃の写真を見て驚いた。
えっっ。
シュファちゃんと同一人物じゃないの!?
ドッペルゲンガーじゃない!?
つまり鈴木京香級の美女が、
CUBEでK-POPアイドルをやってくれているわけで
それだけでもう奇跡である。
(G)I-DLEの、
シュファ以外の四人(ミヨン、ミンニ、ソヨン、ウギ)が、歌手として通用するレベルの歌唱力を持っているのに対し、
シュファだけは歌唱力が高いというわけではなく、自信なさげに見えるときもある。
私の場合は(G)I-DLEを、
歌手として好きというより、
やはりアイドルとして好きなので、
シュファがちょっと足を引っ張りつつも
どうにか四人についていこうと頑張る姿が、
なんだかグッときて応援したくなり、
それが(G)I-DLEを愛してやまない理由の一つ。
さらに四人のお姉さん達が、
末っ子シュファのことが可愛くて仕方がなく、
アンコールステージの時など、
シュファのパートが来るたびに
おせっかいにもヘルプを入れ、
ソヨンさんもいつもチラチラとシュファを見て、気になってしょうがないという感じで、
シュファが上手くできると、
満足げにニヤニヤしている感じとかが、
もうたまらなく好きなのだ。
K-POPアイドルの、
特に歌が上手いメンバーが揃ったグループだと、
ファンの間でメンバーの実力論議というのがたびたび起き、
「実力を上げろ!」
「もっと努力をしろ!」
「実力がない子をデビューさせるな!」
みたいなことを言う人もいるし、
私も2NE1、(G)I-DLE、BABYMONSTERなどが好きだと、実力厨なんだ、と思われそうだが、
私からすると、
「実力がない子をデビューさせるな!」
という勢力が、
いったい何を楽しみに、アイドルを推しているのか分からない(過激派)。
いやもちろん、全体として誰も上手くない、
作品として成り立っていないようなのは困るが、
実力がないメンバーを、
実力があるメンバーがカバーする構図こそが、
アイドルグループの大きな魅力だと感じられ、
そういう意味で、
ちょっとへたっぴなビジュアル担当というのは、
アイドルグループに不可欠な最後のピースだと思う。
シュファがいない(G)I-DLEは、
イチゴがないショートケーキ。
あんまり私のシュファをいじめないでほしい。
2024年春、
『Fate(私は痛いのが大嫌いだから)』がチャートを逆走し、
その曲で少し活動することになったとき、
シュファがいなくて本当に寂しかった。
私はシュファの声がとても好きなんだと、
そのとき実感した。
MAMAでソヨンさんが、
「Let's go!! イェ・シュファ!!」
と叫び、シュファのラップが始まった時は、
なんだか感極まって泣いてしまった。
あのパートのラップの雰囲気は、
シュファちゃんじゃないと出せないので。
ああいう大きな舞台だと、
シュファはやはり、ちょっと声量が小さかったりして、
(…頑張れ!シュファ!)
と心の中で応援するのがファンの醍醐味。
先日のツアーでは、
とても歌が上手くなっていて、
ちょっと寂しいくらいだった…
シュファはのんびりして見えるが、結構自分に厳しい。
2019年『クイーンダム』に出演したときも、
ステージ裏で、上手くできなかったと悔しがって泣いていた。
だからストイックに練習して、
どんどん上手くなっていくのが、
もちろん嬉しくもあり、寂しくもある。
これだけだと、
シュファが、ただひたすら美人で、
ちょっとへたっぴなメンバーみたいな言い方だが、
実はシュファが(G)I-DLEの中で担う役割は大きい。
前にミンニについて語ったときに、
アイドゥルはミヨンとウギがアイドルで、
ミンニとシュファが女優、みたいな話をしたが、
シュファはコンセプトを消化する能力が高く、
それもスジン脱退後に急に開花した。
シュファは、
ミンニとは違うコンセプトを得意とするので、
ミンニとシュファがいることで、
(G)I-DLEは多様な作品を打ち出すことができる。
(念のため言っておくと、
ここでいう「女優」というのは、
(G)I-DLEの女優担当、という意味であり、
実際に女優として演技が上手いかは、
台詞のある演技をしない限り分からないし、
他のメンバーのほうが上手い可能性も全然ある。)
そういう点では、
ソヨンPDからの信頼もかなり厚いはずで、
特に『Revenge』のMVでは
「怒り」「絶望」「魂の再生」
など重要な感情の演技を任されていた。
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それに何と言っても、
シュファの声は独特の魅力を持つ。
(G)I-DLEの代表曲となった『TOMBOY』の、
もはや伝説的ともいえるパート、
La-la La-LaLa La La La La-LaLa…
あそこだけでもう十年分の仕事をしただろう。
シュファは、
人としての自分をとても大切にしていて、
自分を大きく見せることをしたがらないし、
虚飾が嫌いな性格に見え、
(その性格でアイドルをやるのはつらいんじゃないか?)
と心配になることもあった。
2024年の上半期は、ちょっと体調を崩して台湾に帰っていた時期もあったので、
シュファが、もうアイドルという職業をいやになってしまったのではないかと、
いらない心配をしてしまい、
個人的には「再契約」という局面で一番心配なメンバーだった。
それでも(G)I-DLEとして再契約してくれて、
やっぱりシュファはアイドルを続けたいんだ、と嬉しかった。
もちろんメンバーへの愛着もあると思うが、
それだけで契約更新をするとは思えないので、
これからもアイドルをやりたいという気持ちが
本人にちゃんとあるということがとても嬉しく、安心した。
私の昔の友人が、今台湾で生活しているのだが、
その子が「シュファは台湾のスター」だと言っていて、それがとても嬉しく、
同時に台湾に帰ってしまうことが不安だったので、
(G)I-DLEを続ける決断をしてくれたこと、本当に良かった。
最近、シュファの演技力が買われたのか、
台湾のシンガーソングライター・周興哲(エリック・チョウ)のMVに出演。
なんか、
推しのアイドルが他の歌手のMVに出るって、
こんな感情なんだ…
もちろん綺麗で、
演技も上手で、本当に良かったのだが、
MVの内容もあり、
いつもつるんでいる女子グループの仲間が、
彼氏とデートしているところを目撃してしまったような気分になった…
なんにせよ
シュファちゃん、やっぱり綺麗。
私をこの感情に慣れさせるためにも、
色々なスターのMVにバンバン出てほしい。
シュファちゃん、
CUBEに入ってくれて、
再契約までしてくれて本当にありがとう。
私がCUBEに代わってお礼申し上げます。