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カーボンニュートラルと世界の歌姫
2020年に菅首相(当時)のカーボンニュートラル宣言により、日本でも少しずつ脱炭素社会実現に向けた取り組みが進められるようになった。とはいえ対象となるのは民間企業や自治体であって、消費者である私たちに浸透するにはまだ時間がかかりそう。
ところ変わってアメリカでは、2021年に就任したバイデン大統領によってパリ協定に復帰し、気候変動への配慮を外交政策や国家安全保障の不可欠な要素として国家戦略に位置づけ、取り組みを進めている。(政権によって脱炭素推進派と反対派に分かれるところが何となくアメリカらしい)
そんななか世界で爆発的な人気を誇るアメリカの歌姫、あのテイラー・スウィフトが批判に晒されているではないか。しかもCO2排出量が原因で?!
「ちっとも環境に優しくない」歌姫テイラー・スウィフトの「プライベートジェット三昧」に非難の嵐
プライベートジェット多用で大量のCO2排出し、「セレブ界最大のCO2汚染者」と不名誉な称号も。 調査で判明した環境への高負荷に「エコじゃない」とブーイング続出
どうやら今に始まったことではなく、彼女が「最も二酸化炭素(CO2)を排出しているセレブ」としてレッテルを貼られてしまったのは2022年のこと。セレブたちが使用するプライベートジェットの移動距離から算出されたCO2排出量でランク付けされるらしく、テイラーは見事1位に輝いた。 (調査したのはイギリスの会社というからまた興味深い)
2022年に入ってから7月29日までにプライベートジェットの使用で最も二酸化炭素を排出しているのはテイラー・スウィフトだという。
「いいじゃないの~世界中を飛び回ってご多忙なんだから、恋人との逢瀬のためにプライベートジェット使ったって」とオバサンは思ってしまうのだが。
ふとこの記事を目にして、レオ様ことレオナルド・ディカプリオが愛車のプリウスでアカデミー賞授賞式のレッドカーペットに颯爽と現れ話題になったことを思い出した。
影響力のある人物は「環境に配慮すべき」というのが暗黙のルールとしてあるのだろうか。
今やアメリカのみならず世界の経済と政治にも影響を与えてしまうテイラー様。確かに彼女がライブで「ノーCO2」なんて叫んでくれれば、消費者の環境意識や行動も一気に変わるのではないかと思ってしまう。セレブたちをアイコニックに使わない手はない?
これを日本で考えると、一昔前の安室ちゃんやあゆが(今それくらい影響力のある人物が思い浮かばない)が「ライブ会場まで電車で来ました~」、「EVカーで来ました~」とかいう感じなのだろうか。有名人のガソリン車移動でのCO2排出量ランキングとかあったらそれはそれで面白い。
例えばYoutuberのヒカキンが「今日は再エネ(実質)100%のゲームセンターで遊びたいと思います」とか言ってくれたら、子どもたちの環境意識や行動は変わるのだろうか。
日本でも影響力のある芸能人やYoutuberが消費者の環境意識や行動変容に一役買ってくれる日も近い将来くるかもしれない。
気候変動は今や避けて通れない深刻な問題。
子どもたちの未来を守るためにも一般人の私にもできることはあるはず。
まずはカーボンニュートラルのお勉強から始めよう。