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日記 #53 死は案外すぐそばに
三浦しをんさんの『天国旅行』を読みました。
「心中」をテーマにしたこの小説は、僕たちのすぐそばに死が存在していることを教えてくれます。ただ、絶望だけではないと思っています。
死が僕たちの近くにあるのならば、同じように生が近くにあるはずだからです。
この小説は短編集で、それぞれが死について取り上げた小説になっていますが、この小説のなかでも、さまざまな死が展開されます。
それは、なんとなく僕の希望になるのです。
こんな理由で死にたい人が、こんな人生で死を選ぶしかなかった人が、沢山いる。
僕が死にたいと思う気持ちや、死んでもおかしくないような辛い出来事や、死にかけた事故。その全ては特別ではない。それが、救いになります。
前に、日記で「生きづらい」が消費されすぎて、自分が没個性になるといった話をした記憶がありますが、それと少し逆ですね。
僕はまだ未熟な人間なので、思っていることが毎日変わります。
死にたい気持ちって、みんな一緒なんだ〜
と、思うと、だったら普通な感じで死にたくないなと思うのが捻くれた人間の心な訳です。
まあここまで書いてなんですけど
今日、めちゃくちゃ死にたかったんですよ。
だから必死にメモしました。
死にたいときの感覚は貴重なので。
強くなりたいですね。
秋野でした。