「もう1回 読ませて!」
小学校の音読の宿題
だいたいの小学校では、色画用紙を表紙にした
「音読カード」を持ち帰り、
そこに
保護者が「聞きました」のサインを書くことで
宿題完了となることが多い。
音読課題は、
国語の教科書の中から授業と並行で
だいたい4つ/月くらいの課題をサイクルで、
評価項目は、
・背筋は伸びているか?
・ハキハキ大きな声で読めているか?
・スラスラ読めているか?
・間違えずに読めているか?
・、や。に気を付けているか?
・声に強弱をつけられているか? 等、
学年ごとに若干書き方は違っていたりするが
だいたい3項目くらい、
それを
◎ : よくできた
〇 : できた
△ : もう少し
の3段階で評価する
というかたちがよく見られる。
音読
ちゃんと見て、聞くようになってからというもの、
ちゃんと評価をしたくなって、
ちゃーんと出来てることにだけ
ちゃんと◎をつけたり、
ちょっと惜しい◎だから
〇の中に半円を書いてみたり、
出来てないことには
ちゃんと△をつけたり、
〇寄りの△だから
ちょっと〇に寄せて膨らんだ△を書いてみたり、
全然ダメの△だから
逆に凹ませた△を書いてみたり、
子どもの「音読カード」へのサインで
いろいろ遊んでいるわけだが、
先日、
〇しか貰えなかった子が
同じ学年、同じ音読課題で
◎を貰っている他の子を見て、
「え~、なんで!」
「もう1回 読ませて!」
本来1回読んだらおしまいの音読の宿題で
まさかの「おかわり」発言。
そして迎えた2回目
やはり◎をあげるにはまだちょっと…
という出来だったので、
評価は変わらず、〇のまま
「じゃあ、あともう1回!」
と尚のことせがんできたが、
宿題の時間も終わりに近づいていたので、
「まぁ、6月あと2週間あるからね。
月末までに◎貰えるようにがんばって~」
と言って、
その日はお開きとなった。
◎ : よくできた
〇 : できた
△ : もう少し
の3段階評価で、
〇、△ をつけてもへこたれないし、
なんなら「もう1回!」とせがんでくる。
そんな姿を子どもが見せるのは…、
大人が
ちゃんと評価をしているから。
ちゃんと評価をするために、
大人が
ちゃんと見て、聞いている
というのが
子どもにちゃんと伝わっているから
なんじゃないかと思う。
ちゃんと見て、聞いてもらえないで
「音読カード」に並ぶ
6/19 ◎ ◎ ◎
よりも、
ちゃんと見て、聞いて
評価してもらえた
6/19 〇 ◎ △
のほうが
子どもにとってはずっと嬉しいんだと思う。
そりゃ、
ちゃんと見て、聞いて
評価してくれた
6/19 ◎ ◎ ◎
のほうが
もっと嬉しいんだろうけど…
6/30 ◎ ◎ ◎
目指して、
・◎もらえる子と〇の自分とでは何が違うのか?
・◎をもらうためにはどうすればよいのか?
・何が上手くなったら◎をもらえるのか?
ぜひ、成長思考で◎を掴み取ってほしい。