東大生の親は子どもに「勉強しなさい」と言わない
巷でよく聞く噂ですが、
果たして真意のほどは?
私なりの見解をお話させていただきます。
結論としては、
正しくもあり、間違いでもある
です。
東大生
当たり前ですが、
勉強はしています。
ただ
子どもが自らの意思で自発的に
勉強し始めることは
まずあり得ません。
子どもが勉強をするためには
親の存在は不可欠です。
だからといって
いきなり
紙と鉛筆を持ち、
椅子に座って机に向かうわけにはいきません。
お散歩中に子どもが見つけた虫や草花
それに対して親が
「なんて名前の虫かな?
お家に帰ったら図鑑で調べてみよう!」
TVで子どもが夢中になった新幹線
それに対して親が
「はやぶさ、かっこいいね!
今度の日曜日に見に行ってみようか!」
こういった
家の中 と 家の外
バーチャル と リアル をつなぐ体験が
子どもの知的好奇心を育み、
図鑑を眺めるうちに
自然に文字に対して興味を抱き、
ひらがな・カタカナを覚えていた。
というふうに
自然な流れで子どもを
紙と鉛筆を持った勉強へ導きます。
子どもの
興味・疑問の先をよく観察し、
子どもに
知的好奇心を持たせることが上手い
というのが、
東大生の親の特徴として
まずあるのだと思います。
こうして始めた子どもの勉強を
親はサポートし、
さらなる勉強を促します。
ただ
ここで出てくる言葉は、
「勉強しなさい」ではありません。
なぜなら
子どもをよく観察しているから
「昨日の計算タイムは42秒だったね。
今日は何秒を目指そうか?」
「漢字1日2こずつ練習するんだったね。
今日はどの漢字の練習かな?」
といった言葉が出てきます。
子どものことを
よく観察している親は
子どもの現状を把握することができます。
子どもにとって今最適なレベルの課題を把握しています。
なので
勉強 という
ぼんやりとした言葉でなく、
計算を〇秒
漢字を〇こ といった
より具体的な指示を
子どもに与えることができるのです。
まさに前回の内容
『発達の最近接領域』を見極め、
サポートし続けられる親なのでしょう。
このような親に育てられた
子どもは
テストでいい点数が取れます。
テストでいい点数が取れると
楽しい、うれしいので
勉強が好きになります。
勉強が好きになると
自然と勉強時間が増えます。
そしてまた
テストでいい点数がとれます。
いい点数が取れる(得意)
↓
勉強が好き(好き)
↓
勉強時間が増える(頻度)
↓
いい点数が取れる(得意)
↓
この
得意→好き→頻度→得意→…… の
勉強に対する好循環が
東大生 という結果に結びつきます。
確かに
「勉強しなさい」とは言わない。
ただ、
勉強はさせている。
「勉強しなさい」という言葉以外で。
そういう意味で
東大生の親は子どもに「勉強しなさい」と言わない
は、
正しくもあり、間違いでもある
これが私の結論です。
「勉強しなさい」
という言葉を使わずに
勉強させてきた親の歴史が、
子どもが東大生
という結果なのでしょう。
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