文章題、絵が描ける子は賢い子になる
算数や国語の文章題が苦手な子
多いのではないだろうか?
算数の文章題では、
「あわせて」「ぜんぶで」などの表現があれば、
たし算
「のこりは」などの表現があれば、
ひき算
という指導があるという声も耳にしたことがある。
はたしてそうなのだろうか?
たとえばこちら
↓
「リンゴが いくつか あります。
5こ もらったら、ぜんぶで 12こ に なりました。
はじめに リンゴは いくつ あったでしょう?」
「ぜんぶで」とあるから、たし算
5+12=17
こたえ 17こ
はたして正解だろうか?
絵を描いて考えてみよう。
はじめ → いくつか つぎに → 5こ もらった
▢▢…………▢ 🍎🍎🍎🍎🍎
すると ぜんぶで → 12こ に なった
▢▢…………▢ 🍎🍎🍎🍎🍎 → 12こ
今、問われているのは、
「はじめの リンゴの かず」
つまり、
「▢▢…………▢」だ。
▢▢…………▢ 🍎🍎🍎🍎🍎 が 12こ
▢▢…………▢ は?
ここまで描けたら式はいらない。
答えは、7こ だ。
最後に答えが7になるように
式を立ててあげる。
12ー5=7
これで 解答終了だ。
文章を読んで
絵が描けるというのは、
「リンゴが いくつか あります。
5こ もらったら、ぜんぶで 12こ に なりました。
はじめに リンゴは いくつ あったでしょう?」
この文章を読んで…
はじめにリンゴをいくつか持ってる私。
そこにやって来る、同じようにリンゴを持つ誰か。
なぜだか知らぬが、リンゴを手渡すその誰か。
何の疑問も抱くことなく、5こ受け取る私。
私の両手いっぱい、12こになったリンゴ。
ここでいきなり登場!
「はじめに持っていたリンゴの数」を問う出題者。
リンゴのやりとりを思い返し、答える私。
こんなストーリーが頭の中に
映像として思い浮かび、
そしてその映像を丁寧に、面倒くさがらずに
紙面上に絵で表現できる、ということである。
特に
たし算 や ひき算
式を立てることを覚えた
小学生がついやってしまいがちなのが、
頭の中だけで考えようとして、
式だけでゴリ押そうとすること。
絵に表現するのを面倒くさがること。
低学年の子どもの場合は、
具体物がないとまだまだ理解が難しいことがある。
「丁寧に絵を描くことで、
問題の場面・状況を視覚的に捉えることができ、
問題の意図が分かりやすくなる。」
ということを、
子どもが経験を重ねる中で実感してもらえるように
大人は働きかけていきたい。
文字情報から頭の中に映像を思い浮かべることができる
認知能力、語彙力、読解力、想像力
それを絵にして表現できる
表現力
文章題には
賢くなる要素が盛りだくさんだ。
文章を読んで、絵を描く
そんなトレーニングを
たくさん積ませていきたいよね。
最後に
もう1問残して終わりにしよう。
↓
「リンゴが いくつか あります。
そのうち 5こを たべたら、のこりは 7こに なりました。
はじめに リンゴは いくつ あったでしょう?」
立式は最後。
絵に描いて考えましょう。
リンゴの絵が描けて、
20までの数が数えられる子であれば、
4,5歳の幼児さんでも正解できるはず。
むしろ
たし算 や ひき算
余計な概念に囚われてない分、
小学生よりも正解できるかもしれない…
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