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怒りっぽい?パートⅠ【コーチングやっています 13】

「すぐにカッとしてしまう」
「ちょっとしたことでイライラしてしまう」

そんな短気な性格を直したいと悩んでいる方も少なくありません。

ここでは、2回にわたって怒りっぽい性格を直すコツ13をご紹介していきます。
パートⅠの今回は1〜7を紹介します。

決して難しいものではありません。
普段の習慣をほんの少し変えることで、徐々に短気な性格を改善していきます。
頭に血がのぼりやすい人は必読ですよ。

1、期待値を下げる


怒りっぽい人と、ほとんど怒らない人では、いったい何が違うのでしょうか?
その違いは、物事に対する”期待値”です。

怒りの本当の正体とは、”期待ハズレ”
期待ハズレからくる心の
動揺が、怒りなのです。

「電車は時間通りに来るのが当たり前」と思っている人は、電車が遅れるとイライラします。」
「電車だって何かの事情で遅れる事はあるよ」と思っている人は、心穏やかでいられます。

「遅刻しないのは当たり前」と思っている人は、友達が待ち合わせに遅れると、カッと頭に血がのぼります。
「誰だって寝坊してしまうことはあるよ」と、人間に対する期待値が低い人は、友達が遅れてきてもそれほど腹は立ちません。

「会社まで車で20分で着く」という期待があれば、工事渋滞や信号のタイミングが悪いだけでイライラします。

「俺はまあまあカッコイイ」と自分に対する期待値が高い人は、友達に「コアラに似ているね」と言われれば、カッとなります。

このように、期待値の高さに比例して、怒りは大きくなってしまうのです。
つまり、短気な性格を直すには、”物事に対する期待値を下げる”ことが必須条件。

では、どうすれば期待値を下げることができるのでしょうか?

物事に対する期待値を下げるには…
事あるごとに「こんな人もいるよ」「こんな事もあるよ」とつぶやくことです。

不愛想な店員に遭遇したら「こんな店員もたまにはいるよ」。
不運が重なったら「こんな時もたまにはあるよ」。
悪口を言われたら「こんな人もいるよ」。

そんな言葉をつぶやいて、人や物事に対する期待値を下げていけば、同時に自分の心も広くなっていくものです。

2、嫌なことがあったときは「いい勉強になった」


短気を直すのにおすすめの口癖は「いい勉強になった」
嫌な出来事が起こったときに、すかさず「いい勉強になった」とつぶやいてみることです。

なぜ「いい勉強になった」なのかと言うと、嫌な出来事は、本当に人生のいい勉強になるからです。

人に裏切られれば、「裏切られるとこんなに嫌な気分になるんだ。こんなに相手のことを嫌いになるんだ。私は絶対にやらないぞ」という気持ちになれます。
迷惑な運転をする人を見れば、「自分勝手な運転をすると、こんなに迷惑をかけるんだ。俺は絶対にやらないぞ」という気持ちになれます。

このように、嫌な出来事をとおして、人は成長していくものです。

嫌な出来事が起こったときに「頭にきた!」と言うのか、「いい勉強になった」と言うのかでは、気持ちが全然違ってきます。
「いい勉強になった」を口癖にすることで、カッとなることも減らせるでしょう。

3、悪口を言われたら「知ったこっちゃない」


人から悪口や陰口を叩かれたら、誰だって腹が立つもの。
その怒りを、少しでもはやく忘れる言葉が「知ったこっちゃない」です。

「人の口に戸は立てられぬ」と昔から言われるように、相手がどう考え、何を言うかは止めようがありません。
だから、悪口や陰口に対しては「知ったこっちゃない」が一番の得策なのです。

これを、アドラー心理学で”課題の分離”といいます。
相手が何を言うかは、”自分の課題”ではなく”相手の課題”。
だから、「考えるだけ無駄ですよ」ということです。

悪口や陰口を言われて頭に血がのぼったときは「知ったこっちゃない」。
できるだけはやく課題を分離して、怒りを手放すことです。

4、思い通りにいかないときは「まあ、いっか」


「バスがなかなか来ない」
「渋滞でぜんぜん動かない」
想定外のことが起こり、イライラしてしまう事はよく起こります。

そんなときの怒りを鎮める言葉が「まあ、いっか」です。

「バスがなかなか来ない」と何度考えても、怒りが増すだけ。結果は何もかわりません。
「まあ、いっか」と苦悩を手放し、考えるのをやめてしまうことで、次第に心は落ち着いてくるものです。

「まあ、いっか」は早ければ早いほど効果あります。
怒りがピークに達する前に、とりあえず「まあ、いっか」とつぶやいてみることです。

5、普段から「ツイてる」を口癖にする


宝くじで1等が当たって大喜びしているときに、友達からビンタをされて腹が立つでしょうか?

何が言いたいのかというと…
”人はご機嫌だと腹が立たない”ということです。

つまり、常にご機嫌でいられれば、短気な性格は直ります。
そのためには、普段から”ご機嫌をチャージ”しておく必要があるのです。

ご機嫌をチャージするのに効果的な言葉が「ツイてる」
「今日は信号のタイミングが良くてツイてる」
「仕事がはやく片付いてツイてる」
「昼の食堂が空いていてツイてる」

普段から「ツイてる、ツイてる」と言っていると、ご機嫌が少しずつ貯まっていきます。
些細なことでは怒らない、穏やかな性格になれるのです。

6、人生という長い時間を意識する


友達が遅刻してきたからって、人生に大きな影響があるわけではありません。
人からケナされたって、生活が苦しくなるわけではありません。

”今この瞬間”だけで考えると腹が立つことも、”人生という長いスパン”で考えるたら、どうでもいい事に変わります。
そのためには、嫌な出来事が起きたときに、「これで本当に困るのか?」「私の人生に影響があるのか?」と一度考えてみることです。

7、おかげさまの気持ちを育てる


短気な人に足りないもの。
それは”おかげさまの気持ち”です。

私たちが毎日利用する道路は、自然にできたものではありません。
毎日炎天下のなかで工事をしてくれる人たちのおかげです。
その人たちに対する”おかげさまの気持ち”や”ねぎらいの心”があれば、工事渋滞にはまってもイライラしないはずです。

どこかのテーブルに380円を置いたら、牛丼がポンと出てくるでしょうか?
牛丼が出てくるのは、そこで一生懸命働いている人たちのおかげです。
”おかげさまの気持ち”を忘れなければ、牛丼が出てくるのが多少遅くてもイライラしないはずです。

”おかげさまの気持ち”を育てるには、事あるごとに「おかげさまで、おかげさまで」とつぶやくこと。
「自分の生活は、多くの人たちに支えられているんだ」と心から理解できたとき、物事に対する怒りも減ってくるでしょう。



次回は残りの8〜13について、書きます。

⚫️東川哲也 official web site
http://asone-labo.com


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