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落語は緊張と緩和【落語部@寄席に行きませんか 2】
前回、小学生の時にTVで観た桂枝雀の「道具屋」で落語が好きになったという話しを書きました。
あれから更に思い出したのは。
そういえば、30代の頃にTSUTAYAで桂枝雀大全というCDをみつけて、順番に借りて車の中でしょっちゅう聴いてました。
第一巻の1は「高津の富」。
この演目については千原ジュニアもすべらない話でネタの中に入れてました。知ってる人間からすると、大笑いしてしまう話しでしたね。
お笑い芸人もこのCDをよく聴いたりしてるんだろうなと思うシーンがあるし、噺家も枝雀に似てるなと思うことがある。
これは寄席に行く様になって感じている。
そんな偉そうなことを言ってはいるが、高座に上がるのと客席で見るのとでは雲泥の差があり、噺家さんそれぞれには本当に頭が下がります。
最初に好きになった枝雀は、まくらで(緊張の緩和)ということを言っています。落語にはこれがあると。
冒頭に書いた「道具屋」の演目。枝雀の演技がいいのです。
CD音源では受け取りきれない芸です。
股引き、ノコギリ、木刀、雛人形、横笛の古道具たちの描写とそれらの売り方が面白いのなんの。
小学生の時にまさしくハマりました。
買いに来た客と待ち構える与太郎には緊張が走っています。
売り物をみせ、やり取りをするうちに緩和がはじまります。
これを見せられてるこちら側は同じように感情が動きます。
聴いていて楽しい演目です。
私が人に対して、目指したい形もこれだったかも知れません。
普段の会話、対話にも随分と以前からこれがあったのかも知れません。
緩急つけた話の流れとかが好きです。
コーチングのセッションでも「緊張の緩和」を更に心掛けて望みたいと
枝雀を思い出して、、
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