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[ Symbolizm ] マイナの白うさぎ

はじめに

 本件は、大っぴらに使用されている割に、その象徴の本質が理解されていない”白うさぎ”についてです。日本ではマイナンバーのキャラに使用されているタイムリーな象徴。あちらが可愛いロゴで刷り込んでくるのは大抵やばいものですから、しっかり学んでおきましょう。





マイナの白うさぎ

 魔女の視点では「因幡の白兎」のようでとても不気味ですが、常識的な人々の目にはとてもファニーなキャラに写っていることでしょう。この不気味な白うさぎに組み込まれている象徴はいくつかあります。順に紐解いてゆきましょう。



・卵と白うさぎ 

 まずは最も古き象徴からまいりましょう。あなたはイースターエッグというものをご存知でしょうか?

 イースターエッグは、彩色や装飾された卵の形の飾り物やお菓子のことです。これらの卵は「復活祭」の象徴として使われ、キリスト教の伝統的な行事や儀式で用いられます。……というのが現代の常識。

 実際は、イースターエッグの起源は古代にまでさかのぼります。キリスト教の伝統に取り入れられたのはいつものように”後から”。理由は『Dcode of the Matrix : Escape the Matrix』で綴った通り。本来、卵は”生命や復活を象徴”するもので、古代は女神に結び付けられていたもの。それが後からイエス・キリストの復活と関連付けられ現代に至ります。

 では、イースターエッグの起源となったとされる女神とは誰でしょう?

 ”豊穣と多産の属性”を持つ太女神イシュタルです。胸の周りにあるものは、卵とも乳房とも言われておりますが、どちらも子沢山の多産の象徴でございます。このイシュタルから卵だけを取り出して「子沢山の多産の象徴とされているのがイースターエッグ。ではなぜこれがウサギと関係するのか?それはウサギと多産が関係しているから

 ウサギが多産の象徴である理由は、その繁殖力にあります。ウサギは非常に速く成長し、繁殖サイクルが短く、1度に多くの子供を産むことができます。どれほどの繁殖力かと申しますと、ウサギには決まった繁殖期はなく、一年中いつでも交尾・出産ができ、妊娠期間はわずか1ヶ月。しかも、出産した日に交尾し、そのまま続けて繁殖できますから、最大で年6回も出産できます。そのため、古代からウサギは豊かさや繁栄の象徴と見なされてきました。また、春の季節とも関連付けられ、繁殖力や再生の象徴としても捉えられています。なぜなら、春は生命が芽吹く季節だからです。故に復活祭も春分を意識して設けられております。復活祭は基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」ですから、しっかり古代の起源を知った上でやってるんですよ〜。

 言うなれば、オシリスの使いがベンヌ(フェニックス)であるように、ウサギは女神の使いの象徴です。こちらのイシュタルの足元の、女神の使いであるフクロウと同様の象徴とお考えください。フクロウを通して女神を祀ってるボヘミアン・クラブが分かりやすいかな?

 フクロウは智慧の象徴、ウサギは多産の象徴。どちらも古代の太女神の属性の一部です。還元すれば太女神の属性だけ抜き出して象徴しているようなもの。真名(マナ)を隠して象徴するのは昔から。エジプトの太女神は千の名をもつと比喩されていたことを思い出してください。

 古代フリギュア人は神々の母ペシナンティカ、アッティカ人はケクロプスのミネルヴァ、海に浮かぶキュプロス人はパポスのウェヌス、矢を持つクレタ人はディアナ・ディクテゥンナ、三つの舌を持つシチリア人は地獄のペルセフォネ、エレウシスの人々は古代の神ケレスと私を呼ぶ。また、ユノ、ベロナ、へカティ、ラムヌシアと呼ぶ人もある。太陽が昇るときその神なる最初の光に照らされる人々すなわちエチオピア人、アリ人、エジプト人は古代の学問に熟達し、完全に相応しい儀式で私を祭り、私の真の名で私を呼ぶ。すなわち「女王イシス」と。

 古代では真名を隠して各民族独自の名前で呼んでおりましたが、現代では名前どころか女神の姿すら隠して”使い”を祀ることで女神崇拝の象徴としているのでしょうね〜。

 白うさぎは女神崇拝のあちらにぴったりの象徴でしょ?




・もう一つの白うさぎ

「現実世界の白うさぎ」と「不思議の国の白うさぎ」

 現代においてはこちらの象徴の方が強くなっておりますね。不思議の国のアリスの、うさぎの穴に連れ込む白うさぎ。不思議な世界へ導く、時間を気にする白うさぎ。

 長らく象徴を学んでいる人ならすぐに気がつくはず。生の象徴のウサギなのに、アリスのウサギは真逆の「死の象徴」である時間が付与されていると。

 これは反対話法による象徴の仕方でこうなっております。「鏡面反射の理」を、「現実世界」と「不思議の国」とし、鏡のように反射して象徴しています。2作目の「鏡の国のアリス」がわかりやすいかもしれません。現実の世界と鏡の国のように、現実世界と不思議の国ということです。

 そうなりますと、古代よりウサギは生の象徴ですから、時間に追われる白うさぎは死の象徴となり逆の象徴なのです。つまり、不思議の国の方がまともな世界で現実世界は逆さまの世界ということ。クロウリーも言ってましたね。「逆さに学ばせよ」と。この世は古きを知らねば何から何まで逆を刷り込まれるのです。それ故に現代では「混乱した左右の配属」なのです。


 そんな白うさぎが登場するのは、不思議の国のアリスの第一章「うさぎの穴に落ちて」。白うさぎは主人公のアリスを不思議の国へといざなう”導き手”です。赤の女王が支配する不思議の国へ。




・ウサギまとめ

 古き白うさぎの象徴は「多産」で、「新たな生命」を示します。イギリスの魔術師ルイス・キャロルの「アリス」以降は「時間」、「新たな世界への案内人」の象徴が加えられています。

 従いまして、現在の白うさぎの象徴は、「生 / 新たな時代の訪れ」と「死 / 旧世界の終焉」という二つの象徴をもちます。こんな象徴に、さらに数字の象徴が加わります。そうして最後に合わせてみれば、「マイナの白うさぎ」が示すものが見えると思います。では続けて、マイナウサギにくっついている「数字の象徴」に参りましょう。



・ウサギの数字

・11×11

 毎度お馴染み「数字のピラミッド」の象徴。マイナウサギには「耳」「目」「手」で「5つの1」が示されています。ですから、上記の表にはありませんが「11111×11111」の象徴とみれます。11のゾロ目の同じ桁数の掛け算の答えはみなピラミッド型になります。故に、「11111×11111 = 123454321」となり、数字のピラミッドの象徴となるわけです。



・101

 空間は「無」であり「0」であり「点・円」ですから、1と1の間には0が入ります。ですから、こちらもいつもの象徴「101 / Gate」となります。




合わせて見る

  • ウサギは太女神の属性の一部を切り取った象徴

  • 元々の属性は「生の象徴」

  • 不思議の国のアリス以降は時間の属性が付与され、「死」と「案内人」の象徴も併せ持つ

  • 11×11のピラミッドの象徴は多岐に渡るため一言では申し上げられませんが、最も古きは「時間」であり「死」。

  • 101は新世界への扉

 そんな象徴の「マイナ」の白うさぎです。わたくしが申し上げたいことがお分かりでしょうか?六月からの言論統制を見越しまして、無料記事では露骨な表現は控えます。よ〜くお考えくださいまし。

ピエロウサギ
「素晴らしい新世界のゲートはすぐそこだよ!」

 我々が「因幡の白兎」にならぬよう、世界を俯瞰し、しっかりと本質を見抜いてゆきましょう。

 本件はこれにて締めとさせて頂きます。あなた様の心にわたくしのDecodeが届きましたなら、引き続きお付き合いの程をよろしくお願い致します。



作品紹介

デジタルBook:『Decode of the Matrix』

デジタルBook:『ダヴィンチコードを乗り越えて』

本:『Divine Ratio Re:Decode』

本:『As above So below』

アパレル&小物:Cavalier Camp

動画:Channel 113
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霜月やよい
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