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[ Decode : Art ] 世界宗教の群像 (後編)

はじめに

 本件は「世界宗教の群像」シリーズの”仕上げ”記事となります。Decode of the Matrix シリーズを通読いただいた方には、こう言ったら分かりやすいですかね。Code Red な記事であると。あなたの住む世界は、「時(とき)」に触れる者には容赦のない世界。それゆえCode Red となるのです。

 なぜか?

 前回の記事の最後の目次を覚えておりますか?


「終わりの時」ですよ。





振り返り

 では少し前回を振り返りましょう。

 前回、残った謎は、「父なるナイルが示す象徴」「黙示録」「スフィンクスと智天使」の三つでした。本件ではこれらを最後までDecodeしてゆきます。ただし、気をつけてください。本シリーズの冒頭で、わたくしはこう申し上げました。「シリーズラストの魔女の本気はダモクレスの剣である」と。つまりそれは本件のことです。

 扉を開けて進むも良し、そっと閉じ戻るも良し、全てはあなたの意思。



魔女の本気

 では残りの謎を順にDecodeしてゆきましょう。理解しやすいように並べ替え、「黙示録」「スフィンクスと智天使」「父なるナイル」の流れで進めてゆきます。ではCode Red を送信するわね〜。しっかり受け取って。

・ヨハネ黙示録

 ヨハネ黙示録は、聖書に収められている数多くのお話の中の、最も最後のお話で、唯一「預言的性質」を持つお話です。そのため、様々な時代で様々な解釈がなされ、Youtubeの切り抜き動画のように一部が切り抜かれ曲解され広まっています。

 例えば、陰謀論で広まってしまった黙示録の666の曲解は、13章18節の一部の描写。このような切り抜きでは全体の流れがよく分かりませんので、wikiより概要の要所を抜粋しご説明申し上げます。

 これまで何度となくご紹介してきた有名な絵画も添えてありますので、「知ってはいたけどバラバラだった流れ」が一つにまとまることでしょう。



・その内容


1.緒言(1章)

2.七つの教会へのメッセージ(2章-3章)

3.神の玉座 天における礼拝と小羊の登場(4章-5章)

子羊
  • 神の御座に上れ(4:1-3)

  • 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな(4:4-11)

  • 子羊だけが封印を解くことのできる(5:1-7)

  • 彼らは讃美をささげる (5:8-14)



4.子羊が七つの封印を開封する(6章-8章5節)

「四騎士」
  • 第一の封印:白い馬。勝利の上に更に勝利を得ようとして出て行く(6:1-2)

  • 第二の封印:火のように赤い馬。戦争をもたらす(6:3-4)

  • 第三の封印:黒い馬。飢饉をもたらす(6:5-6)

  • 第四の封印:青ざめた馬。死をもたらす(6:7-8)

  • 第五の封印:殉教者が血の復讐を求める(6:9-11)

  • 第六の封印:地震と天災(6:12-17)

  • 神の刻印を押されたイスラエルの子ら(7:1-8)

  • 大患難を通り、子羊の血で洗った白い衣を着た大群衆(7:9-17)

  • 第七の封印:しばらく沈黙があり、祈りがささげられる(8:1-5)



5.七人の天使がラッパ(士気を上げる音)を吹く(8章6節-11章19節)

タロットカードの「審判」

・第一のラッパ:地上の三分の一、木々の三分の一、すべての青草が焼ける (8:6-7)
・第二のラッパ:海の三分の一が血になり、海の生物の三分の一が死ぬ (8:8-9)
・第三のラッパ:にがよもぎという星が落ちて、川の三分の一が苦くなり、人が死ぬ (8:10-11)
・第四のラッパ:太陽、月、星の三分の一が暗くなる(8:12-13)
・第五のラッパ:いなごが額に神の刻印がない人を5ヶ月苦しめる(9:1-12)
・第六のラッパ:四人の天使が人間の三分の一を殺した。生き残った人間は相変わらず悪霊、金、銀、銅、石の偶像を拝んだ(9:13-21)
・第七のラッパ:この世の国はわれらの主、メシアのものとなった。天の神殿が開かれ、契約の箱が見える。(11:15-19)



6.天の戦い、地における獣の増大、地の刈り入れ(12章-14章)

「ヨハネ黙示録の獣」
  • 女を見た。太陽を着て、月を踏み、12の星をかぶる(12:1-6)

  • 天で戦いが起こった。サタンが地に投げ落とされる(12:7-12)

  • 赤い竜が神の民を迫害する(12:13-17)

  • 獣が神の民と戦うために海の中から上ってくる。いのちの書に名が記されていないものはこれを拝む(13:1-10)

  • 獣が地から上ってくる。獣の刻印を付ける (13:11-18)

  • エルサレムのシオンの山の子羊(14:1-5)

  • 三人の天使が裁きを宣言する(14:6-13)

  • 鎌が地に投げ入れられる(14:14-20)



7.最後の七つの災い 神の怒りが極みに達する(15章-16章)
 七人の天使が神の怒りの満ちた七つの鉢を受け取る(15:1-8)
 神の怒りを地にぶちまける(16:1)

・第一の鉢:獣のしるしを付ける者、獣の像を拝む者に悪性のはれ物ができる
・第二の鉢:海が死人の血のようになって海の生物がみんな死ぬ(16:3)
・第三の鉢:水が血に変わる(16:4-7)
・第四の鉢:人間が太陽の火で焼かれる。それでも神を冒涜し、悔い改めない
・第五の鉢:獣の国が闇におおわれる。激しい苦痛(16:10-11)
・第六の鉢:しるしを行う3匹の悪霊、ハルマゲドンに王を集める(16:12-16)
・第七の鉢:大地震 島も山も消える(16:17-21)

バビロンの大淫婦


8.大淫婦バビロンの裁きと滅亡(17章-18章)

9.天における礼拝 子羊の婚礼(19章1-10節)

10.キリストの千年の統治の開始、サタンと人々の裁き(19章11節-20章)

「最後の審判」
再臨した救世主に背を向ける人々の世界(左)
再臨した救世主を崇める人々の世界(右)


11.新天新地

「12人の労働者」と「EQ / Equinox 」がありますので
太陽の象徴です。
太陽神の再臨の比喩にぴったりね。


12.全体の結び
 ・イエス・キリストの再臨(22:6-17)

Do you see what i see ?


 いかがでしょう?これまで、わたくしがDecodeし警鐘としてご紹介してきた数々の象徴は、そのほとんどが終わりの時を示す「黙示録由来」であることをご理解いただけましたでしょうか?そんな象徴が、2020年以降これでもかと言うほど見せつけられています。それに伴い、近い未来の準備も抜かりなし。例えば、ヨハネ黙示録21章16節には、新しい聖都の形が以下のように記されています。

都は方形であって、その長さと幅とは同じである。彼がその測りざおで都を測ると、一万二千丁であった。長さと幅と高さとは、いずれも同じである

 方形で長さと高さと幅が同じ建物といったらこれしかないでしょ?

サウジのKaaba

 そして、サウジに建設予定している高さ、幅、奥行きとも400メートルの立方体の建物。

アブダビには3つの宗教の統一の象徴として箱が

 立方体の面の角度の合計が2160度であることもお忘れなく。


The One World
結果的にJudaismに回帰し一つになると言うこと。

 我々の現実が、物語に沿って進んでいることをご自覚いただけましたか?ですから冒頭で申し上げました。

 「聖書の中で唯一「預言的性質」を持つお話である」と。換言すれば、預言に準じてパワーある人々が世界を動かしていると言うことです。

 さて、そうなりますと、気になってくるのは時間です。つまり「終わりの時」。ただし、例の如く言語ではっきり「この時である」なんて記してありません。古代の書物はほぼ象徴的に、しかも秘儀参入者にしかわからない言葉で書かれているのが常ですから。では、そんな時を示す象徴を拾いながらDecodeしてゆきましょう。



・黙示録の4つの生き物

「Ezekiel's Vision」William Blake

小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。

 四つの獣が「来たれ」と呼び、四騎士が世界を駆け回ります。この四つの獣の姿、見覚えはありませんか?

 智天使ケルビムですね。彼らは時にセフィロトを、時に四人の福音史家を、またある時には「智慧の番人」を象徴します。

黙示録の象徴画
4つの生き物が、至高なる三位一体を守る障壁として描かれている。

 では、本シリーズの最初の言葉を思い出してください。「世界宗教の群像」は、「時間が大切だから宗教的・哲学的制度ができました」と申し上げました。つまり「智慧=時間」。ゆえに、この智天使の象徴は「時間の番人」という意味も含まれています。

 そして、「世界宗教の群像」の中で最も新しく、また最後の宗教でもあるキリスト教を示す象徴として、四つの生き物が用いられております。したがって四つの生き物が象徴する時間、つまり、四つの生き物が示す時代は、終わりの時代と言うことです

四つの生き物

 では、この四つの生き物が示す時代とはいつでしょう?

 それを理解するには「最も古き4つの生き物」をDecodeしなければなりません。全ての宗教が最終的に目指す場所ピラミッドのかたわらに鎮座する、最も古き四つの生き物です。



・スフィンクス

 ピラミッドのかたわらに鎮座する、4つの生き物を合成したキメラ像の「スフィンクス」。人間・牡牛・獅子・鷲の顔で象徴される奇妙な生物。この象徴にはとても多くの意味が内包されており、これまでも度々登場いたしました。それは、時代、文明、宗教を越えて使用され伝えられてきた、とても重要な象徴です。中でも最も重要なことは、本件でお伝えする「時間」です。スフィンクスが象徴する時間。

 そもそも、スフィンクスが時間を象徴することをご存知でしたか?ギリシア神話のスフィンクスのなぞなぞが、それを象徴しています。

朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?

 これは、ハイハイをする四つ足の赤子、成長し二本足で立つ成人、老いて杖をつき三本足になる老人を示しており、答えは「人間」となりますが、もう少し正確に言うなら、人間が生まれ落ちてから老いるまでの姿を用いて「時」を象徴しています



・父なるナイル

 そして、スフィンクスが示す「時」は、世界宗教の群像に描かれていた「父なるナイル」が示す時と繋がります。もったいぶらずに結論を先に述べるなら、「四つの生き物の人間」と「父なるナイル」と「スフィンクス」は、すべて同じ時を示しています。


 さらにいってしまえば、H・P ブラヴァッキー夫人も同じ「時」を憂慮していました。


 迷いから覚めて築き直す時代がまもなく始まる。いや、すでに始まっている。現今の周期はほとんど終わりかけである。

『ヴェールをとったイシス』 : H・P・ブラヴァツキー

 この気候の変化は、洪水、地震、その他の世界的陣痛を必然的に伴う。

『ヴェールをとったイシス』 : H・P・ブラヴァツキー


 ヨハネ黙示録六章の、七つの封印の六つ目は地震と天災です。

 昨今の大規模な自然災害の数々が、本当に温暖化によるものだと思いますか?

 そして、過去にあった同じような出来事であるカタストロフの時に、海の民が行ったことを思い出してください。

 紐解いてゆきましょう。



時 (216)

 真実は一つだが、それを表現する方法はたくさんある。

アリストテレス

 上級者の方は216を意識して読み進めてください。それがヨハネ黙示録の獣の数の秘密です。


・ピラミッド

 まずはピラミッドが示す「時」のDecodeから。わたくしの申し上げる天の時計の基本がわかります。この基本がスフィンクスまで繋がります。

 ピラミッドの王の間と女王の間からは、天に向かいシャフトが伸びています。王の間から右面(北)に伸びるシャフトはDraco(りゅう座α星)を、女王の間から右面に伸びるシャフトはUrsa Minor(こぐま座β星)を指しています。これらの星はそれぞれの時代の北極星を指しています。北極星は地球の自転軸の延長線上付近に位置しているため、地球上から見るとほぼ動かず、北の空の星は北極星を中心に回転しているように見えます。しかし、地球は歳差運動をしているため、時代によって北極星が変わります。このため、北側の二本のシャフトは歳差による時の流れを示しています。ちなみに現代の北極星は、こぐま座αのポラリスです。

 ただ、北極星を使用した時計は分かりづらいので、いつもの黄道十二宮を使用した時計に変換しましょう。

地球の23.4°の傾きから生じる歳差運動
その周期は一周25920年
一つの宮を抜けるのに要する年数は2160年

 歳差周期の長大な時計は、「北極星」と「春分点」の二つがありますから、見やすい方を選択しましょう。では、ピラミッドのシャフトが示す時代を黄道十二宮に置き換えたものを見てみましょう。

 王の間と女王の間から伸びるシャフトが示す北極星を、黄道十二宮に当てはめますと、上記のように牡牛座から牡羊座にかけての時代であることがわかります。

 前回の記事の古代エジプトの発生時期を示す牡牛の象徴とも重なります。そして、牡牛座の時代に生じた宗教は、牡羊座の時代には終わりを迎えます。牡羊座の時代にあったことといえば「カタストロフ」ですね。

 ですから、ピラミッドのシャフトは、古代エジプトの繁栄と衰退の時を示しているといえます。つまり「始まりと終わり」です。このように、古き賢人たちは、天の長大な時計を利用し、後世の人類へ向けて重要な「時」を残しました。オリジンであるピラミッドが”こう”ですから、その他の象徴も同じ読み方でいけます。だって、最新で最後の宗教のキリスト教の救世主も同じ事を言ってたでしょ?

 「私はαでありΩである」と。


・アルファとオメガ

 つまり「始まりであり終わりである」です。この言葉は「ヨハネ黙示録」に3回登場します。カバラでは、トライアドに結びつけられているものは「」です。なぜなら時は「過去・現在・未来」の三つで構成されているから。ゆえに、「3=トライアド=時間」と結びついており、「始まりであり終わりである」の言葉は時間を象徴します。

 また、「私はαでありΩである」は黙示録に3回登場しますが、真ん中に位置する章と節の数は、奇遇なことに「黙示録の21章6節」です。なぜ奇遇かと申しますと、歳差周期を読み取るための起点である「春分点」が、黄道十二宮を移動する際に、一つの宮を通り過ぎるのに要する年数は「2160年」であり、216の数が重なるからです。

25920年 ÷ 12宮 = 2160年

 つまり、「時間の繰り返し」を示す言葉が、時間と結びついている「トライアド=」(時間は過去・現在・未来の3つだから)と同じ数の「3回登場」し、かつ、登場する章・節の数には、天の時計の周期である2160年と重なる21章6節が用いられているということ。これでもかと時間の大切さを示していることが分かります。ですから、黙示録の13章18節にはこう記してあるのです。

ここに、智慧が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である

 獣の数字は666ですが、計算すると「6×6×6 = 216」であり、再び2160年と重なる数が現れます。「時間の繰り返し」が智慧であり、またとても重要であることが分かりますね。さらに重ねるなら、この666の数が記されている黙示録13章18節の数を計算すると「13×18 = 234」となります。この「234」を一桁づつ組み合わせを変えながら六角形に配置すると、対角の組み合わせの答えは全て666になります。

示すものはいつも同じなのです。

永遠普遍の理のお話ですから。


「獣の数字666」とか言ってる人は
何も見えていないのよ。


3:4:5の直角三角形

3³ +4³ + 5³ = 216 = 6×6×6

大切なことは216なのよ。

 216の秘密の締めに、とあるカバリスティックな本の158ページに書いてある謎を教えちゃう。その本にはとある数についてこう書いてあるの。

 12960000は216と結びついた別のプラトン的数であるが、その正確な意義は明らかでない。216かける6000であり、プラトン的あるいはプラトン年を含む暦の周期と結びついているように思われる。

とあるカバリスティックな本

 12960000なんて桁数の数字、解けるわけないって思っちゃいますけど、これめっちゃ簡単です。とりあえず0は気にしなければいいの。そうすると、1296が大切だって分かる。そして、引用の最後にあるように「暦」と照らし合わせれば簡単。よろしいですか?歳差周期は25920年です。これを2で割ると以下のようになるの。

25920年 ÷ 2 = 12960年

つまり歳差周期の半分の数ってこと。

 666 = 216 と歳差周期の大切さがご理解頂けましたでしょうか?

では更に深く進んでゆきましょう。



・スフィンクスが示す時

 先ほど、「トライアド=3」は「過去・現在・未来」と結びついていると申し上げました。では、スフィンクスは何と結びついているでしょう?

 スフィンクスは4つの生き物で構成されています。つまり「テトラド=4」と結びついていることを意味します。では、テトラドに結びついているものは何でしょう?

 テトラドの別名は「自然の鍵を握る者」です。ゆえに4つ一組の理と結びついています。すぐに思いつくのは「火・水・土・風」の自然を構成する四元素ですが、スフィンクスが示す4は「東西南北の四方向」です。つまり、四つの生き物が、4つの方角を象徴していると言うことです。ではDecodeしてみましょう。

 四つの生き物の内訳は「人間・牡牛・獅子・鷲」の4つ。では、これらの象徴を黄道十二宮に当てはめてみましょう。明確な時が分かるとともに、父なるナイルも重なります。ただ、黄道十二宮に「人間」と「鷲」はありませんよね?

どういうことでしょう?

これらを全てご説明申し上げます。

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