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「学ぶもの」と「歩き方」について

はじめに

 先週の記事で113週連続投稿を達成いたしました。週2件投稿していた時期を考慮すると単純計算でも113件以上の記事があり、かなりのボリュームになってまいりました。旧ブログからの読者様は自分の段階にあった記事を賢く選択し糧としております。しかしながら、ここ1、2年でわたくしのnoteに辿り着いた読者様は何をどこから読めばいいのか迷うことも多いはず。

 そこで本件はわたくしのホームであるここnoteの、つまり魔女の図書館の歩き方をお伝えいたします。また、長らく通っている読者様でも自分が何を学んでいるのか明確でない人も多いはず。象徴から辿り着いた方もいれば、数学・幾何学から辿り着いた方もおります。神学から辿り着いた方もいれば、陰謀論から辿り着いた方もおり、入り口は人により様々。しかし、みな学んでいるものは同じものです。この「一つの学び」について本件では明確に言語化します。

 本件を読み終えた時、自分が何を学んでいるのか、どのように学んでゆけば良いのかがはっきりすることでしょう。では始めましょ〜。



学ぶもの

・二重の教説

 古代の賢者たちは二重の教説を持っておりました。一つはいわゆる顕教と呼ばれるものであり誰でも知り得る公の教説です。現代的に申し上げればwikiでお手軽に知り得るような一般的な教えです。誰でもアクセス可能だということです。もう一つは密教または密儀と呼ばれるものであり、こちらは極一部の高位の賢者たちによって秘匿・伝承されてきた教説です。

 いうまでもありませんがわたくしのお話は後者です。したがって、あなたが学ぶものとはwikiには載っていない、極一部の者たちだけがアクセスしてきた知識ということです。


・密儀

 極一部の者たちによって伝承されてきたもの、それが密儀。この密議の本質については以下の引用が最適解です。

 この秘教主義とは宇宙の生成や世界と人間の運命に関する「根源的叡智」または「原初的伝承」の探求に他ならない。

とある本

 密儀というと宗教的なものを想像しがちですが、実際は現実的な宇宙論です。どのようにこの宇宙が生成され我々人間の住む地球が誕生したのかについて、古代から伝承されてきた科学的な知識が「根源的叡智」と定義されます。これらを寓意的に記録し保存したものが宗教の英雄伝や神話であり、これが「原初的伝承」です。つまり原初的伝承に眠る根源的叡智とは、現代的にいえば神話に隠された宇宙論であり、それが我々が学ぶものであります。


・方法

 わたくしの記事をお読みになられて皆が一様に混乱する要因の一つが、神話の神々の物語と宇宙論を一緒くたに語ることです。例えば惑星の土星を死神と呼び時間の象徴であると言ったり、聖書には数学が記されていると言ったり、神は円周率であると言ったり。これらを不思議に思うのはきちんと読み解く方法を理解していないことに起因します。前述の神話に隠された宇宙論を読み取るための方法について以下に引用します。

 それは神話と自然学との分離を修復し、形而上学と宇宙論とを架橋するために「神話的思考」を実現する営為であり、具体的には古代ヘレニズム諸宗教とアブラハム一神教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)の共通分母を探究し、全てを均一の統一体として解釈する方法である。

とある本

 とっても簡潔に表現すればこんな感じ。


 全ての宗教を横並びにし共通分母を探し出す。その共通分母が「真理」あり「密儀」です。したがってわたくしは宗教の垣根なく語り、また表現もします。見るべきは「分子」ではなく「共通分母」、誰でも理解ができる物語ではなく見る目を持ち聞く耳を持つものだけが読み解ける密儀です。わたくしのお話を理解できない人の思考パターンは決まっていて、わざわざ引っ張り出した共通分母である密儀を再び神話に戻します。重ねて申し上げますが、見るべきは共通分母です。

"Truth is one, but the ways of expressing it are many"

"真実は一つだが、それを表現する方法はたくさんある"

アリストテレス


・具体的に

 では密儀を理解する手順を具体的にご説明申し上げます。


  1. 照応の理解
    宇宙の万物を結びつける対応・関連・相互依存の解読。

  2. 概念の構築
    不可視の法則の循環により万物は形をなすという概念の理解。

  3. 想像と媒介
    自然の秘密を読み解く能動的想像力と、その媒介となる象徴や儀式などの活用。

  4. 実践
    既存の諸宗教すべてを融合させ、その隠された唯一の根源を明示する作業。

 上記4つの手順の繰り返しにより真理の深淵を目指します。これがわたくしが「学び」として皆様にご提供しているものの具体的な全貌です


・視点を合わせる

 しかしながら”いち素人”であるわたくしが権威ある古き宗教の密儀を語ったとて信じられるものではありません。「なぜ諸宗教の秘密である密儀を一般人が知っているのか?」と。このことについては以下に引用します。

 秘教思想の代表格とみなされる錬金術や神智学の書物は、少なくともルネッサンス期以降、数多く出版され流通したので、少なくとも表面上は「俗人」に対して秘匿されたわけではない。また、神智学者やカバラ学者が、常に閉鎖的な秘密結社に組織されたわけでもない。さらに秘教主義と公教主義、例えば奥義探究と公的典礼とは、必ずしも両立不可能ではなく、多くの場合に相互補完的な関係にある。

とある本

 例えるなら上記の幾何学。この立体を宗教と仮定します。この立体、ある視点では中心に立方体が見え、またある視点ではピラミッド型の底辺3つが見える不思議な作りの立体です。これを宗教に置き換えますと、ある視点では顕教であり、ある視点では密教となり、どちらもなくてはならない相互補完的な関係であることが理解できます。

 つまり密儀とは全く秘匿されてしまっているものではなく、意外と普通に流通しているものなのです。ただし見極める目を持っていなければ惑わされてしまうのは確実。普通に流通していても、現代においてもなお秘密が保持されているほどですから。

 しかし、見る目を持ちさえすれば、視点を合わせられさえすれば誰でも密儀を読み取ることは可能ですし、そうなって頂けるようにわたくしはnoteを綴り続けています。時間の許す限り。




マガジンとの関連

 ここからは前述の密儀を理解する具体例に沿ってわたくしのマガジンをご紹介してゆきます。わたくしのnoteを歩くときの道標としてご活用くださいまし。


・はじめの一歩

 まずは「1・照応の理解」と「2・概念の構築」に関するマガジンは「智慧のはじめ」マガジンです。

 このマガジンでは「上の如く下も然り」の概念の構築、つまりこの世に存在する全てのものがつながっているという考え方が理解できます。また、それらは一つの法則の上に成り立っていることと、法則は数と幾何学でしか示せぬことも同時に理解できることでしょう。

 この概念が密儀を読み解く基本概念です。この概念の構築なくして先には進めませんので必ずご一読をお願いします。



 歩き始めの頃は異なる概念に触れるため多大な労力を要し単純に疲れます。そしてそんな時は「用意された3S娯楽」に戻りがち。しかしせっかく概念の変換を行なっている最中に戻ってしまっては、これまでに積み上げたものが台無しになってしまいます。だからと言って娯楽禁止なんてスパルタなことは申し上げません。ただ、娯楽は娯楽でも学びになる娯楽を。そんな記事を集めたマガジンが「魔女の娯楽」です。



 『Lost Memory 3022』はさまざまな真理を詰め込んだSF小説。ただの娯楽と侮ることなかれ。歩き始めのイニシエーターにとっては多くの気づきが得られる小説となっております。

 そんな小説の世界観をそのままに綴った『Cavalier Camp』マガジン。ここに詰まっているお話を”架空の設定”と取るか”現実”と取るかはあなたの積み上げた知識次第です。



・応用する

 次に「3・想像と媒介」に関するマガジンは「数・象徴・幾何学」マガジンと「芸術の解読」マガジンの二つ。

 数多くの文献や画像を引用し、さまざまな角度から密儀の見方の例題を示しています。古代の賢者がどのように想像し宇宙と自然とを理解したのか、またそれらをどのような表現方法(触媒)を用いて示したのかが理解できます。これは現代の賢しき者たちも用いている表現方法にも繋がりますので、象徴の解読を志す者には必須の知識と言えます。

 余談ですが、わたくしが引用または紹介している本は時間が経つにつれ異常な高値になり入手困難になっているものがほとんど。現代の焚書と考えられますので、関連書籍の入手はお早めにどうぞ。マジでLost Memoryになります。



・そして実践

 最後は「4・実践」です。既存の諸宗教すべてを融合させ、その隠された唯一の根源を明示する作業。前述の過程を繰り返し行ってきたわたくしが、その智慧・知識を用いて解読を実践したマガジンが以下です。



 まずは2024.10.23に発売が開始されました『Da Vinci Code Reloaded』の元となった『ダ・ヴィンチコードを乗り越えて』。ダン・ブラウンの小説などからわたくしへ辿り着いた方には特におすすめ。象徴の解読の考え方が深く理解できることでしょう。

 そんな『ダ・ヴィンチコードを乗り越えて』をさらにバージョンアップした書籍が『Da Vinci Code Reloaded』です。バージョンアップといっても『ダ・ヴィンチコードを乗り越えて』の部分は全体の1/4程度。3/4は書き下ろしで、象徴の解読に必要な知識、つまり密儀の知識を上手に織り込み詳しく綴りました。noteの読者様には言っちゃいますが、最後の晩餐の解読という”てい”で密儀を綴った本というのが正確な表現です。とても現代的なポップでスタイリッシュなデザインにし誤魔化しておりますが、記されている知識はマンリー氏に代表される結社所属の著者が記した古代の知識です。




 このマガジンは映画『Matrix』のDecodeをテーマとしながらも、真の歴史に迫ったとても危険なマガジンです。しかしながら現代を読み解くためには必要な歴史知識であり、これから我々が進む未来にも関係するお話。前述の『ダ・ヴィンチコードを乗り越えて』もそうですが、「ダヴィンチコード」や「Matrix」という隠れ蓑に乗じて真実を語っているということを忘れないでください。



 このマガジンはもう隠れ蓑に乗じるのが面倒になったため、そのままストレートにDecodeしちゃったマガジンです。わたくしの積み上げた知識で黙示録の獣に立ち向かった軌跡。黙示録のDecodeにおいて、これ以上のものはないと自負しております。



 このマガジンはタイトルの通り「歴史」にスポットを当てた記事がまとめられております。常識とはかけ離れた歴史の数々を詰め込みました。古代・現代問わず、知っておくべき歴史をピンポイントでまとめてありますので、歴史が苦手な方もぜひチャレンジしてみて下さい。イニシエーターの方は象徴の威力シリーズは必読ですよ。その歴史を知らなければ自分が扱う象徴の威力を理解できないからです。



 わたくしのnoteの中で最も人気が高いマガジンが『人間』マガジンです。密儀の学びを進めてゆく上で気付かされた「人間として」の部分にスポットを当てた記事をまとめたもの。人間の心理や習性から運命と呼ばれるものまで魔女の視点で読み解いた人間に関する知識の宝庫といえます。歩き疲れ心が弱くなった時などは必ずお立ち寄り下さい。厳しき言葉はあなたを強くするための魔法。



まとめ

 わたくしはnoteを通し古代の賢人たちが行なっていた「密儀を理解する手順」をできる限り忠実に綴っております。過去のわたくしが通った道であり、今現在も歩いている道であり、未来も歩いてゆく道です。わたくしのnoteをご覧になられて、わたくしの歩いている道に興味がおありでしたらどうぞいらして下さい。きっとわたくしと同じものが見えるようになります。

 門はいつでも開いています。門戸を叩くかどうかはあなたの選択次第。




 あっ、そうそう書き忘れたことがあった。本件で綴った「密儀を理解する手順」は4つでしたけど、その後に5つ目が付加されるの。これ☟があるからわたくしは綴り続けるの。危険でも綴り続けるの。

5. 「伝達
すなわち伝承の「正規性」と秘技伝授の観念を伴う師弟間の知識伝達が付加される。

 大切なものをLost Memoryにするわけにはいかないでしょ?


 それでは本件はこれにて締めとさせて頂きます。あなた様の心にわたくしの危惧の心が届きましたなら引き続きお付き合いの程をよろしくお願いいたします。



作品紹介


新刊:Da Vinci Code Reloaded

本:『Divine Ratio Re:Decode』

本:『As above So below』

アパレル&小物:Cavalier Camp


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霜月やよい
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