「プラトン立体と数」
本件は「プラトン立体シリーズ」の最終章となります。「作図」と「象徴」を通し学んだ知識は勿論のこと『智慧の初め』マガジンでコツコツ学んで来た知識が本件を持って花開くことでしょう。「369」や「666」などの象徴的に使用される「数」の根本的な意味も本件で明らかにします。では早速参りましょ〜!
はじめに
少々おさらいから。「点・線」の世界が一次元の「至高世界」、「面」の世界が二次元の「上位世界」、「立体」の世界が三次元の「下位世界」です。立体の「下位世界」を換言するなら「無限の多角形の世界」。故に、唯一の神を見つけるのはとても難儀なこと。では古き賢人はどのような手順を踏み「神」を見つけたのでしょうか?
アイン・ソフは「始まりの点」のこと。現代ではあまりにも無駄なもの(擬人化物語)が多過ぎて、この古き手順を踏んでも到達できません。「太陽は太陽」とシンプルに抜き出せないほどですから。故にわたくしは古き賢人とは真逆の手順を踏み、密儀である「点・円」が神ですよ〜っと最も根本的な部分からお伝えしています。これ賢者の禁忌ですからやってる人はわたくし以外におりませんのでご注意を。
点から線へ、線から面へ、そして立体となり物質化し無限に繰り返すルール。唯一無二のこの世のルール。
当然、物質というものは至高世界、上位世界、下位世界の手順をたどって形成されたものですので、その「跡」は下位世界の超下の方の地球上でもいたる所に存在します。ではその「跡」をどうやって見つけるのか?マンリー先生の言葉を思い出してください。
人は「影」を通してしか神の姿を認識できません。ではその「影」とは何か?わたくしがずっとお伝えしていることです。小学校で習う数と図形が神の影を見れる唯一の言語。
我々人間が神の姿を認識するには影を見るしかありません。その影を理解する言語は「幾何学」。この言語を用いて影を認識すれば、物質は「円/球」という範囲の中で正多角形や正多面体に基づき形を成していることが理解できます。
これまでは幾何学を通し「形」に焦点を当て、点からプラトン立体までの「この世にこれしかない形」を用いてご説明申し上げました。本件は同様の視点で「この世にこれしかない数」をご説明申し上げます。「大切なものの序列」「繰り返す数の不思議」「上から下までの繋がり」が明確に理解できることと思います。
数の序列
形の成り立ちと同じく「至高世界の数」が最高位です。次いで「上位世界の数」、そして「下位世界の数」と続きます。では順に見てみましょう。
至高世界の数
至高世界は「最も古き者」と「最も古き父母」の世界。この世界は「π」と「±Φ」の三位一体。故に「3.1415…」と「1.618…」「0.618…」の無限の数は「最高神」と定義されます。円周を表す角度「360」も同様です。
また、二桁以上の数は「そのままの数」と「ゼロを省いた数」と「一桁まで足した数」で認識して下さい。例えば360なら、「360」と「36」と「3+6=9」と認識するということ。漢字の音読み訓読みみたいなものです。
三位一体=3
π = 3.1415… ≒ 3
Φ = 1.618… ≒ 2
φ = 0.618… ≒ 1
円周 = 360°
半円 = 180°
上記が至高世界に住む最高神の数です。ピタゴラス教団が「数として数えない数」であり、某教団が「口にしてはいけない神の名」と比喩する最も神聖な数。
最も神聖な数「3」の倍数が「6」。この数は「1+2+3 = 6 = 3×2×1」という式(足しても掛けても同じ)が成り立つ唯一の数であり、またそれぞれの位(一、十、百、千)において一つづつしか存在しない「完全数」でもあります。つまり、古き賢者が数として数えない数「1.2.3」を除いた一桁の数の中で「6」は最も神聖な数です。そしてこの至高世界は「1.2.3.6.9」で成り立っています。
これらの数が、図形の時と同様に上位・下位世界へと引き継がれます。現れは違えど同じ数が顕現していることに注意して下さい。では面の世界・上位世界へまいります。
上位世界の数
三角形
上位世界は「最も古き父母」と「最も古き子」の三位一体の世界。この世界の三位一体は三つで均衡を保つ形「正三角形」です。この正三角形の数は至高世界の数と重なります。
正三角形の角と辺の数は「3」
正三角形の内角は「60°60°60°」
正三角形の内角の和は「180°」
至高世界の神の使いが「天使」であることを忘れないでください。「Angel = Angle」つまり神の使いは「角度」。上位世界の三位一体は「点・線・角度」と言えます。なぜなら点と線に角度が秩序をもたらし形の始まりである面を形成するからです。故に角度は上位世界を形成する大切な理です。「Degree / 度」の大切さ、忘れないで下さいまし。次はもう一つの視点で始まりの正三角形を紐解きます。
全は個、個は全
始まりの正三角形を「全」として見るなら「三つで一つの三角形」です。始まりの正三角形を「個」としてみたら「二つで一つ」の「似て非なる対」で成り立っています。見てみましょう。
始まりの正三角形は「似て非なる二つの直角三角形の対」で成り立っています。この直角三角形の三つの角度は「30°60°90°」です。
直角三角形の角度 = 「30° 60° 90°」
直角三角形の辺の比率=「1 : 2 : √3」
この上位世界で大切な図形はあと二つあります。同様の視点で見てゆきましょう。
四角形
始まりの正三角形の次に生まれるは「正四角形」。相対する4つの角と辺が均衡を保つ、最初の最も安定した形。三角と同様に数を見てみましょう。
正四角形の角と辺の数は「4」
正四角形の内角は「90° 」
正四角形の内角の和は「360°」
正四角形も「個」で見たなら似て非なる直角三角形の対で成り立っています。
直角三角形の角度 = 「45° 45° 90°」
直角三角形の辺の比率=「1 : 1 : √2」
上記の直角三角形の√2を直径とした時の円周は「4.44...」
「√2 ×π = 4.44..」
五角形
正四角形の次に生まれるは「正五角形」。「3」の次に奇数と偶数からなる数「5」(2+3=5)を角と辺の数に持つ正五角形は、絶妙なバランスで成り立つ特別な形。
正五角形の角の数は「5」
正五角形の内角は「108° 」
正五角形の内角の和は「540°」
正五角形も前述の図形と同様に対の直角三角形で構成されますが、注目すべき「対の三角」は上記の「二つの二等辺三角形」です。直角三角形でなく、この二つの二等辺三角形でも五角形は形作れます。ただ、こちらの三角はかなり特別です。角度からみてみましょう。
鋭角の二等辺三角形は「36° 72° 72°」
鈍角の二等辺三角形は「108° 36° 36°」
この特別な二つの「角度」から作られる「辺」には特別な数が現れています。
五角形を形成する二つの二等辺三角形の辺の比は黄金比です。
鋭角の二等辺三角形の辺の比は「1:Φ:Φ」
鈍角の二等辺三角形の辺の比は「Φ:1:1」
正三角形、正四角形と同様に、五角形を形成する直角三角形も見てみましょう。数は以下の通り。
直角三角形の角度 = 「36° 54° 90°」
直角三角形の辺の比は、斜辺を1としたとき垂辺は以下の数値です
$$
\frac{1+\sqrt{5}}{4}
$$
この数字を倍にすると”黄金比”が現れます。
$$
\frac{1+\sqrt{5}}{2}
$$
至高世界・上位世界の数のまとめ
至高世界からの数の繋がりが分かり易いよう一旦まとめます。細かい定義は前述しましたので数のみ抜き出します。繋がりが見えますか?
『至高世界』
3
π ≒ 3
Φ ≒ 2
φ ≒ 1
360°
180°
『上位世界』
三角形
「3」
「60°60°60°」
「180°」
「30° 60° 90°」
「1 : 2 : √3」
四角形
「4」
「90° 」
「360°」
「45° 45° 90°」
「1 : 1 : √2」
√2×π=4.44..
五角形
「5」
「108° 」
「540°」
「36° 72° 72°」
「108° 36° 36°」
「1:Φ:Φ」
「Φ:1:1」
「36° 54° 90°」
$$
\frac{1+\sqrt{5}}{4}
$$
一見すると「こんなに沢山の数、、、」と思いますけど、実際はいくつかの決められた数字の組み合わせになっているので記憶することはそう難しくないと思います。乱暴な言い方をしてしまえば、大抵は1.2.3.6.9で出来ています。古くより3.6.9が大切にされる真の意味をご理解できましたでしょうか?
要するに、この世を形作る至高世界と上位世界の数は全て「369」で出来ていると言っても過言ではありません。それゆえ「神聖な数」なのです。
ここまででお伝えしてきた事をギュッと凝縮し申し上げるなら「三角・四角・五角は全て直角三角形で出来ている」です。上記の時代を超えてなお受け継がれるユークリッドの第47定理の象徴は「3:4:5の直角三角形」です。この簡素な象徴にどれだけの神秘が詰まっているか認識できましたか?
でもまだ見えてないものがありますでしょ?六角形を忘れてない?これまたいつもの「目の前にあって見えていないもの」です。
六角形
口にしてはいけない至高世界の「3 / 円 」の、写しは「6」です。その特性は先に述べた通りですが「3」の写しである肝心の理由は、正多角形の中で最も"円に近い図形"であるということ。つまりずっと目の前にあった円のこと。
どう言う事かと申しますと、これまでの図形は全て円の中に描かれてましたでしょ?その外円が六角形を意味します。思い出してください。プラトン立体も全て「六面体」の中に収まることを。
円に角度を与えたものが六角形。六角形に「高さ、幅、深さ」を与えたものが六面体。すなわち「円=六角形=六面体=球」であり、立体の世界は全て「球=六面体」の中で形作られます。
プラトン立体の数
「まだ数が続くのかよ〜」なんて思わないでくださいね〜。これでも必要最低限で綴っておりますのよ〜。次の数の説明を読めば「さすが魔女」ってなると思います。では仕上げの「プラトン立体の面の数」に参りましょう!
え?画像を使い回して手抜きをしているんじゃないかですって?全くも〜失礼しちゃうわねっ!んじゃこれを見て〜
この世に5つしか存在しないプラトン立体を構成する面は上記の「3種類」のみで、しかもその面は全て前述の「直角三角形」で出来ているの。面をよく見比べて下さいな。上から下まできっちり繋がっているのよ。
繰り返す数
上記の数字は面の角度の総和です。例えば四面体なら、三角の内角の和は180で、それが4面ですから「180×4=720」となります。ただ、ここにある数字で至高世界・上位世界とピタリと重なるのは「20面体の3600°」しかありません。なぜでしょう?
それは三次元世界だから。高さ、幅、深さの三次元世界だから。
故に「物質世界」で「神の数」を見るなら、つまり「下位世界」で「至高世界・上位世界」の跡を見るなら「神の姿の公式」を用いらなければなりません。
高さ×幅×深さ = 1辺×1辺×1辺 = 立方体の体積
すなわち3回掛けろということ。繰り返される象徴的な数の真の意味がご理解頂けましたでしょうか?
では至高世界の「3」とそれに次ぐ完全数「6」を3回掛けてみましょう。
3×3×3 = 27
6×6×6 = 216
理は鏡面反射の場合もあることを忘れないでください。似て非なる対は左右だけではなく天地も同様です。
では前述の「333」と「666」を通過する唯一の倍数を見てみましょう。この数列の「本当の神聖さ」が理解出来ることでしょう。また古代より宗教神話に組み込まれている理由も明確に理解できるはずです。
27 . 54 . 108 . 216 . 432 . 864
自然界の繰り返す数
最も有名な自然界の繰り返す数はフィボナッチ数です。八面体の角度「144」は13番目のフィボナッチ数と重なります。
0 , 1 , 1 , 2 , 3 , 5 , 8 , 13 , 21 , 34 , 55 , 89 , 144
なぜこの数が大切かと申しますと、プラトン立体の数を全て足してみれば分かります。
720 + 1440 + 2160 + 3600 + 6480 = 14400
セフィロトのように繰り返します。
総仕上げ
これまでは象徴的なお話でしたけど、ここからは現実と繋ぎます。これまでの智慧の総仕上げ。一気に参ります!
水も空気も火もない星『月』の直径は「2160mi」で、大地の立方体の角度2160°と重なります。
『太陽』の直径864000miは「土と水」以外のプラトン立体の角度の総和8640°と重なります。
『地球』の直径7920miは4元素の角度の総和7920°と重なります。
さらに地球と月との関係を詳細に覗いてみれば「半径・直径」の関係に「至高世界」「上位世界」の数がはっきりと現れていることに気がつきます。
見えない時間に目をやれば、「6×6×6×4=864」が現れています。
60秒×60秒×24時間=86400秒
地球の最も長大な見えない時間に目をやれば、「648×4=2592」が現れています。
6480年×4節=25920年
この長大な歳差周期を太陽の数「12」で割ると「666」が現れます。
25920÷12=2160
216=6×6×6
ここまででちょうど6000文字。まとめに入ります。
まとめ
至高世界から下位世界までの繋がりを図形で見るなら三角形。古くから象徴化されている三角形は、この世を形作る正多角形・正多面体の全てを構成します。故に三角形は「最も神聖な図形」であると言えます。
「最も神聖な図形」とイコールである「最も神聖な数」は至高世界の「1.2.3.6.9」です。至高世界から上位世界へ下り姿は変われど至高世界の数との重なりは明かです。その影をさらに下の下位世界で見るには、三次元世界の定理「高さ×幅×深さ」、つまり3回掛ければ姿を現します。現代でも目にする「象徴的な3回繰り返す数の本当の意味」です。
上記を理解し「プラトン立体の数」と「星の数」との符号を見れば、古き賢者の知識の高さを実感するとともに、一見ランダムなこの世界の恐ろしいまでの数学的秩序も実感なされたことと思います。
それ故に、古き賢人は数学的秩序を、テスラの言葉で言うなら物理法則を、あらゆるものを統べる「神」と定義したのです。
いかがだったでしょうか?本件で完結となる『知恵の初め』マガジンは、象徴を見る上での基本中の基本概念です。この概念はさまざまな神話の根本に共通します。多少の差異はあれど大抵当てはまります。古きものを見たり読んだりするときは、数学的視点と象徴的視点の両方の繋がりをお忘れなく。では本件はこれまでと致します。あなた様の心がビシッと仕上がりましたなら引き続きお付き合いをお願いいたします。
最後に古き賢者の言葉を添えます。『知恵の初め』マガジンに収められている10件は、この短い文を理解して頂く為に綴ったものです。古き賢者の言葉の翻訳は難儀しますが、智慧を必要とする人々のためにわたくしは続けます。
本:『As above So below』
アパレル&小物:Cavalier Camp
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