しがらみ

眠れない。食べれない。死にたい。全然上手に生きれない。ピアノや卓球よりずっとずっと長く「生きる」という行為をしているはずなのに、全く上達しない。まだ下手くそなピアノを弾いて、勝てない卓球をしていた方が勝率が高い気がする。それくらい上手に生きれない。

「自分のことを愛せとは言わないが、少しは自分を認めてあげられたらいいね。ここまで一生懸命頑張って、頑張って、頑張って生きてきたんでしょう。昔のカルテを読んでも、今の○○さんを見ていても、先生はそう思うよ。」とこの間の診察で主治医に言われた。ほろほろと涙は零れたが、頑張って生きてきた実感はなかった。ただ必死だっただけ。必死で死のうとして、失敗して、生きようと思って、やっぱりうまくいかなくて、また死のうとして、失敗して…その繰り返し。全然頑張ってない。自分なんか、という思いや、もっとうまくやらなければ、という思いだけがぐるぐると頭の中を駆け巡る。

運動の強迫がある。できもしないダンスを、よく分からない洋楽に合わせて踊る。筋膜リリース、スクワット、二の腕痩せ、脚痩せ、プランク。操られているみたいだと思う。糸を垂らされて、それに両手両足を結ばれて。人形と違って、軽やかには動けないが。

ひょんなことから、昔私につきまといをしていた人が結婚して幸せに生きていることを知ってしまった。正直どうだっていい話なのだが、「あんなに苦しめられたのに、なんでお前は幸せを掴んでいるんだ」という憎しみが湧きあがった。同時に当時されていたいろんな行為を思い出して吐き気が止まらなくなった、死にたくなった、でも助けてと言うのが難しくて、床に伏せて泣いていた。自分の心は汚いんだ。心のどこかで不幸になってればいいと思っていたんだと気づいて情けなかった。

生きるのを終わりにしたい。
疲れたから休みたい。しがらみが多すぎて、生きながらは上手に休めない。仕事、家庭、友人。ほったらかしにできないものがたくさんある。こうして言語化しないと、一日中膝を抱えて泣いてしまう。人前に出るとニコニコ笑う。元気ですと言う。でも会話が終わって一人になると、情けなくて泣いてしまう。色んな人に嘘をつき続ける自分。元気じゃないのに、だめなのに、毎日死ぬことを考えているのに。「また明日ね」「また来週ね」と言う度に、明日は来るのか、来週は生きているのかを考える。

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