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超マニアックな話「mpreg とΩは違うんですか」


こちらは先日紹介させていただきました小説「人魚の恋人」の著者でブラジルのBL作家・マティさんから昨年有償依頼でご注文いただいたイラストです。


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小説がこちら↑


このイラストを、DAにアップした時
「私mpreg大好きだよー♪」という人からコメントが来たので
その人に「mpregとオメガは違うんですか?」と質問してみました。

そしたら親切に説明してくださった。ありがとうございます<(_ _)>


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BL詳しい人は知ってると思いますが
念のためオメガから説明すると
オメガというのは、「オメガバース」という架空の世界に登場する種族の一つで、一応人間なのですが、男も女も妊娠出産できます。
この世界にはアルファという種族もいて、アルファは女性たちはもちろんのこと、オメガの男性も妊娠させることができます。

もうひとつベータという種族がいて、それはこの世界の男女とほぼ同じです。

このオメガバース設定を使ったBLはたくさんあって、受キャラがオメガです。

なので普通のBLでは不可能な、
アルファ(攻)の子をオメガ(受)が妊娠出産する
というストーリー展開が可能になるのです。


これに対し、海外ではよくMpregという言葉を見かけます。
直訳するとたぶん「妊夫」
pixivではよく中国語圏の人が「妊夫」「男性妊娠」のタグつけています。
たいてい妊娠6か月~10か月くらい?の状態になった男子が描かれます。

(あの人たちにとって重要なのは妊娠中の姿を描くことであり、産まれちゃったらもうあまり意味がないんです。たぶん)

mpregとは、基本はこの世界と同じで、
人間はアルファとオメガとベータに分かれていない。
しかし男が妊娠する。ということだそうです。

上記のdata1234さんいわく
「私はオメガバースはあまり好きじゃないの。
人間がランク分けされてる点や、オメガに発情期があったり、
ベータやアルファの男に依存しちゃう感じとか、そういうのがちょっとね。
まあ好みだからいいんだけど」

つまり、mpreg好きな人の中にも
オメガ―バスは好きじゃない
という人々が存在するということですね。
なんか複雑!?(;・∀・)

「私のコミュニティではアルファやオメガのことはあまり言わない。
妊娠させる方をseeder、させられる方をcarrierといって、
誰でもどちらかになれるし、入れ替われるの」

おお!?

Carrier🐣 と Seeder

※seederはもちろん seed (精子)から。
キャリアという言葉には病原菌キャリアという意味もあり
ついそれをイメージしちゃうんだけど
英語で孕むことをcarryと表現することがあるのです。
なので、carry してるから carrier になるということかな。
また seeder のかわりに breeder と表記することもあるそうです。


そこにはもはや生まれ持った性別も
外見が男か女かも関係ない
誰でもしたい人が妊娠し、させたい人がさせられる
制限のない自由な宇宙~°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

Yo、どんどん産んじゃいなよbaby~ヾ(*´∀`*)ノ


そして、この方にとって重要なのは、
ようするに「リバカプの延長」という点のようですね。

つまりオメガバースは固定カプの延長に存在し
Mpregはリバカプの延長に存在するということだと推測しました

(もし違っていたら教えてください)

※また念のために解説すると
リバカプ(リバ)とは、受と攻が入れ替わる(役割が特に決まっていない)BL
固定カプとは、受と攻が絶対に入れ替わらないBLのことです。

固定派の人にとっては入れ替わったらダメなんです。
理由は知りません、きかないでください(;'∀')


ところで・・・
私の中では「妊娠することもでき、させることもできる人間」というのは
たとえ外見が99%男だったとしても
やはり「ふたなり」であり「両性具有」なんですよね・・・

だって妊娠したってことは
乳房はなくても子宮はあるのだろう
男性器も卵巣も子宮もある
だったら「どっちもある」になるんじゃないの??

(このへんは作家さんによっても様々な解釈や設定をしていて
「腸管の一部が変形して子宮状の器官となる」など色々あるらしいのですが・・・)


とにかく、そんな世界もあるんだね~というわけで!


お勉強になりました。。

(日記20180318)

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上記のイラストは、動画には入れませんでした。

万が一ポルトガル語わかる人が動画を見たとかで、これから小説を読む人がいるかもしれないので、ネタバレが心配で。

ただ小説はハッピーエンドで、いろいろあったけど最後は家族になって元気に暮らしていますよ♪という、そのラストシーンの絵です。

何度もご一緒させていただいてわかったのが、マティさんは宣伝用にというよりは、連載終了とか脱稿したとか、何かが一段落したとき記念として注文する方なんですよね。

たぶん心は原稿終わった達成感や解放感でいっぱい。なので自然と、ラストの一番ハッピーな瞬間を切り取った絵にしてほしい、という依頼内容になるのかもしれない。そのへんはちょっと、第三者との感覚の違いかな・・・。


私が作った小説宣伝動画はこちらです↓




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