パルコミュージアム 「Drawings - Plurality」複数性へと向かうドローイング <記号、有機体、機械>の鑑賞メモ
本年1月27日から2月7日まで渋谷パルコPARCO MUSEUM TOKYOにて開催。複数性へと向かうドローイング <記号、有機体、機械>
(頁末の画像参照)
ドローイングされたベニヤ板をワイヤーで引っ張り上げた、やんツーさんの作品には平面絵画から立体物への変化という、洞窟壁画から平面絵画へと移行した絵画史の逆行を見ているようだった。
鈴木ヒラクさんの作品では、白黒の造形がアスファルトに引かれたライン塗装を想起させながらも、その曲線的な配置によって軌跡としての意識が強まった。堅い物質とそのくねった配置はちょうど自然史博物館の恐竜の骨格を連想させた。
石の連なった配置として見てみると、日本庭園の飛び石も想い出され、むしろ飛び石こそ、立体物による線。立体的な線の美であるのかもしれないと思わせられた。
村山悟郎さんのライブドローイングは系統樹のように枝分かれし、広がりを見せて行く様が印象的だった。
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