実戦武道を求め過ぎるあなたへ~武道の実戦から離れて昇華した歴史~
こんにちは。
武道、武術をやると、実戦的かどうかの議論に巻き込まれがちです。
しかし、実戦的であることが、本当に武道にとって、優れたことなのでしょうか?
ここでは、そのことについて、考えていきましょう。
実戦で使われなくなって発展した弓
戦国時代、弓が鉄砲に取って代わると、弓は実戦では使われなくなりました。
しかし、武士の普段の修養として、的に向かい、弓を引くという鍛錬が、発達しました。
これが、弓道のいしずえです。
居合は、昔、納刀は二の次だった。
居合という剣術の種類がありますが、今でこそ、納刀(抜刀後、鞘に納める)まで、きちんとこなすものですが、
実戦があった古い時代は、納刀はどうでもよかったらしく、あまり大事にされなかったとか。
実戦があれば、納刀よりも、抜刀からの技が重視されますが、実戦から離れた平和な時代だからこそ、納刀まで大切にする。
そういった昇華をしたのです。
そもそもの武道の現代の目的は?
戦場で勝利や、もしくは生き残ることを目的とした武道ですが、それが現在、存在する理由を考えましょう。
勝って目立ちたいのですか?
技に対する知識欲?
強くなって、それで?
護身の為になる?
健康の為ですか?
単に趣味?
目的を、はっきりさせましょう。
武道は手段です。
目的は別にあるはずです。
実戦的でない、から問題ある目的は、そんなにないはずです。
しかし、武道をやりだすと、本物の武道を求めだす。
当初の目的を忘れて。
実戦的でないことも、良いことあるのに…
武道を修行と捉えるなら、よく考えましょう。
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