テイクアウトで私たちはもっとクレジットカードを飲み込む⁈
こんにちは。あるぱかです。
最近、散歩をするたびに「テイクアウトはじめました」という文言を見るようになりました。自粛生活で外食の頻度が減ったことで苦しくなった飲食店が生き残りをかけて、テイクアウトを始めたりもしています。普段なかなか手の出ない高級店も、私の好きな超人気のカヌレのお店も期間限定で通販を始ました。
我が家でも母が献立を考えるのに疲れてしまった時は、テイクアウトをしたりしています。テイクアウトをする機会はコロナ以前に比べて格段に増えました。自粛生活が続く中で久々に食べるお店の味は気分転換にもなり、気持ちを明るくさせてくれます。「テイクアウト、お取り寄せ文化」最高だなと思っています。
・不安なこと
ですが、1つ不安なことがあります。それはプラスチックゴミが増えることです。先日テイクアウトしたパスタでは麺がプラスチックの容器に、ソースが別のプラ容器に入っていて、プラスチックのスプーンとおしぼりが付いてきました。お店で食べるのであれば、陶器の入れ物1つと金属製のスプーン、布のおしぼりで済みます。しかもそれらは洗ってまた使えるのでゴミは出ません。
今年に入ってからプラスチックゴミの削減の取り組みは増えたと感じます。スターバックスがプラストローを廃止したり、スーパーなどの小売店がレジ袋の有料化を前倒しにしたことがニュースに取り上げられたりもしていました。少しずつ企業側のSDGsへの取り組みの輪が増えていっているように思っていました。
しかし、最近のテイクアウトブームに関するプラスチックゴミについてはあまり議論されていないように感じます。飲食店の生き残りをかけた苦肉の策だから、そんなこと気にしてられないという意見も分からなくはない。プラスチック容器以外の紙容器等を使うコストの問題も、当然飲食店側にも出てくるのだろう。
今までプラスチックゴミ削減の取り組みを推進していたのは、大企業が多かった。個人レベルでは、マイバックや水筒を使うなど数十年前の行動様式とほとんど変化していない気もする。実際プラスチックゴミを削減しようと意識して生活している人は、少ないのではないか。
・プラスチックゴミが私たちに与えている影響
プラスチックゴミの影響を考えた時、海洋生物がパッと浮かぶのではないでしょうか。ウミガメがビニール袋を飲み込んでしまったりしている画像を見たことがある人も多いと思います。それだけでもプラスチックについて再考する材料にはなります。ですがなかなか海洋生物と自分の生活を結びつけて考えて、実際に行動に移すというのは難しいと思います。
そこで、直接私たちに与えている影響について紹介していきたいと思います。
私たちは日常的にプラスチックを摂取しています。CNNによれば、人間が一週間に飲み込むプラスチックの量はクレジットカード1枚分にもなるそうだ。人体にどのような影響を及ぼすのかは現在のところ分かっていないが、そんなにも多くのプラスチックを摂取しているとは驚きだ。
私たちが出したゴミは、生物濃縮を経て自分達に還元されている。
テイクアウトしたゴミが適切に処理されなければ、もっと多くのマイクロプラスチックを私たちは飲み込むことになるのかもしれない。
・解決方法は単純ではない
プラスチックがダメなら紙容器にすればいいじゃないと思うかもしれない。だが、紙容器を燃やして出る二酸化炭素について考えないまま紙ならば平気だと思うのは危険だ。プラスチックのペットボトルを使わない代わりに瓶を使ったとしたら、重量が増え、輸送時に排出される二酸化炭素は増えるだろう。かえってエコではなくなるかもしれない。
私は、環境問題の専門家ではないから何が正解か分からない。だけど個人レベルでできることをやっていくしかないのだろう。プラスチックを洗って乾かし、リサイクルをすることはもちろん、なるべく水筒を使ったり、なるべくビニール袋を使わないようにする、シャンプーのボトルは毎回買うのではなく詰め替えて使うなど。そうしていくうちに企業側も新しいニーズに気づいて、環境配慮が進むのではないだろうか。
見えてる部分だけで判断せずに、直接見えてないものを見ようとする心と想像力はいつでも忘れないようにしたいものです。
皆さんもテイクアウトについて今一度考えてみてください。そして何かいい方法が思いついたら教えてくださると嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。ご意見、ご感想ありましたら教えてくださると嬉しいです。