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米国帰国子女が見るアメリカ移民問題#社会派映画レポート②

こんにちは、ARUN Seedでインターンをしている国際基督教大学2年生の渡辺志保です。

私は最初サービス・ラーニングという形でARUNに関わっていましたが、ARUNで社会的投資を知り、それについてもっと知りたいと感じてインターンとして続けていくことにしました。これからはCSIチャレンジやSNS広報としてサポートしていきます!

なんと前回レポートを投稿してくれた大貫さんと同じドキュメンタリーを見ていたので同じ映画でもどのように違う考えや視点を持っているのかを頭に入れながら読んでくれると嬉しいです。私はアメリカに住んでいたことがあるのでその経験と比べながらこの映画を鑑賞しました。

見た映画

『多数から一つへ:私が米国にきた理由 移民たちの物語 』(2018) 

*Netflixで見ることができます!

映画を選んだ理由

私は「RBG 最強の85才」という映画が見たかったのですがNetflixにはなかった為、RBGと調べた時に出てきたこのドキュメンタリーを選びました。RBG(ルース・ベイダー・ギンズバーグ)も実際にこの映画で新しくアメリカ国民となる人たちの誓いの言葉を復唱するシーンで出てきました。

もう一つこの映画を選んだ理由は私がアメリカで当事者として移民の問題を見て、経験してきたからです。この映画が公開された2018年に私はまだアメリカに居て、移民と国民の間の亀裂が大きくなっていることを実感していました。そのような状況で移民を助けるような活動をしていた団体に興味を持ちこのドキュメンタリーを見ることにしました。

映画の概要

2017年にアメリカ・ファーストをスローガンに挙げたトランプ政権が国の代表となった時移民と国民の間に常に緊張が走っていました。それには移民を攻撃するような事件やアメリカに何年も住み続けてきた人たちが自国に返されることがあったためです。移民の人はこのように不安を持ち続け生活をしていました。

このドキュメンタリーでは様々な理由でアメリカへ来て住んでいた人たちがアメリカの歴史を学びアメリカ国民になるための試験へ向けて勉強する様が描かれています。

移民の人がアメリカ国民になりたい理由は多くありましたが皆共通して言っていたのは自由への憧れです。中国人の教授は自国でアメリカのような自由はないため国民になり民主主義や言論の自由を世界に広めていきたいと言っていました。メキシコ人の女性は人生の半分を過ごしてきたアメリカから追放される不安や国民になり投票や自分の声を聞いてもらえる権利を得たいという理由を挙げていました。

彼らが学んだアメリカの歴史はイギリスからの独立宣言、奴隷制度、公民権運動、ネイティブアメリカンとの過去、昔の移民制度などです。それらはアメリカが市民の声により変わってきたこと、そしてそれらの多くは元移民だった人たちが起こしてきた活動だということをさしていました。それは彼らを元気づけ、自信を持つことにも繋がっています。

最後に彼らは無事試験に合格しアメリカ国民になることができ、アメリカ国民として自覚を持ち、国よ良くしていくことを誓いました。

感想

私もアメリカで移民として7年過ごし、トランプ政権の影響も間近で見てきたのでこのドキュメンタリーは当時ことを思い出させてくれました。また彼らの立場になって見ることができたのではないかと思います。

アメリカは自由の国と呼ばれたりするが近年移民がアメリカに入国したり住んだりすることが難くなるような条例が作られています。そのため本当に自由の国なのだろうかという疑問が自分の中にありました。しかしこのドキュメンタリーに出てきた移民の方に学びの場を提供する団体は政府が行っていることとは反対のことを堂々と行い、そのような人たちがいることが自由の国の理由なのだと感じました。

アメリカに住んでいた時は私だけでなく周りの人は皆移民だったり、移民の親を持っていたりなど祖先を辿ってみるとアメリカでない人の場合がほとんどでした。そのように移民で創られた国が移民を排除しようとしているのは政治的背景が大きく、個人的に思っている人は少ないのではないかと思いました。

動画の最後に世界で5人に1人の移民はアメリカを新しい居場所として選んだという文がありました。これまで自国に入れなくなった人や新しいことに挑戦する人サポートしてきたのがアメリカという国だったことを示しています。私が住んでいるときにあった人は皆とても歓迎的で優しい人ばかりでした。それがアメリカの誇れる事だと思うので移民をサポートする活動をこれからもそれを続けてほしいと思いました。

移民問題は近年の大きな問題ですが私たちの祖先を辿ってみると他の場所から来たことがわかります。そのように国というものは様々な人がいるから成り立っているということを個人で理解し協力していかなければ解決できない問題だとこのドキュメンタリーを見て感じました。

まとめ

映画は本よりも簡単に見ることができるのでより多くの人が社会問題などに関心を持つきっかけになればいいな思っています。

この映画の舞台となっていたのが私の住んでいたニューヨークで、時々出てくる街の風景がとても懐かしかったです。最近はコロナも落ち着き海外にも行けるようになってきたようなのでまたニューヨークにいきたいなと思いました!


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