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トレランパフォーマンスアップセミナー~多角的な観点から登りを鍛える~

2023年9月2日に開催予定の「トレイルランニングパフォーマンスアップセミナー~多角的な観点から登りを鍛える~」についての概要をシェアさせて頂きたいと思います。


当日の内容

[part1] 体性感覚への評価と介入
・足底感覚の評価と介入
・足関節の評価と介入
[part2] プッシュ機能を高めるピラティスコンディショニング
・体幹部のコンディショニング
・胸郭肩甲帯のコンディショニング
・下肢骨盤帯のコンディショニング
[part3] プッシュ機能を高めるストレングストレーニング
・スクワット
・ランジ
・ボックスステップ

※当日多少内容が変更する場合がございます

上記の内容で様々な観点から登りを鍛えていきたいと思っております!

【part1】体性感覚への評価と介入

人間は様々な内的・外的環境から情報を得て、その情報をもとに動作を決定していきます。
つまり動作は環境に大部分を依存します。

いかに環境から正確に情報を察知できる能力があるか=感覚器が正常に機能しているかが良いパフォーマンスを発揮する上で重要となります。

今回は数多くある感覚器の一部である足底感覚にフォーカスして介入していきたいと思います。(具体的にはセミナーで実施します)

今回のテーマである登りを鍛える=地面を押すという動作においてこの足底感覚は非常に重要となります。
皆様もご経験があるかと思いますが、
・正座をして足が痺れた状態
・真冬の時期で足がかじかんでいる時
などは足底感覚が鈍くなり上手く立つことすらできないはずです。

これらは極端な例ですが、このように人間は足底の感覚が低下すると適切に姿勢制御や動作ができなくなってしまいます。
そして多くの現代人は常に靴や靴下を履きっぱなしだったり、高性能のシューズで機能を代用してもらうことが多いため足底感覚の機能が著しく低下している方が多いです。

【part2】プッシュ機能を高めるピラティスコンディショニング

地面を効率よく押すためにはただ下半身の筋力をただ鍛えていけばいい訳ではなく、適切な骨のアライメント(姿勢)を維持し適切な方向に力を発揮していく必要があります。

特に長距離系のスポーツでは最大筋力がパフォーマンスを決める訳ではなく、いかに最小限の力発揮で動作を遂行できるかが重要となります。

そのためにピラティスを活用して正しい姿勢と正しい動作学習を行い、効率よく地面を押すための土台作りを行っていきます。

[part3] プッシュ機能を高めるストレングストレーニング

part3でもただ筋力強化を行うのではなく、”どのような環境下”でも押すという動作が適切にできるよう鍛えていきます。

この”どのような環境下”でもというのが今回のセミナーの重要なポイントとなります。

ジム内でのスクワットが上手くなれば、トレイルでの押す動作が上手くなる訳ではありません。
「安定した地面を決まったフォームで押すスクワット」と「不安定な地面を刻々と変化する条件下で押すトレイルランニング」では大きな隔たりがあります。

ジム内でしっかり負荷をかけて行うスクワットは安全に筋力を高めることができ、
・押すという基本的なフォームの習得
・組織の強化による怪我の予防など
を行うことができるため非常に有益なトレーニング法ではあります。

しかしそれで終わってしまっては”様々環境に適応する能力”までは伸ばせないため、今回のセミナーでは様々な環境設定を行う押す動作というのを鍛えていきたいと思っています。

上記の図のように、人は与えられた課題に対して様々な環境の影響を受けながら動作を決定します。
そして様々な環境下で押すという動作を経験することで上記の図のドットが蓄積されていき”押す動作”の回帰直線が出来上がっていきます
回帰直線とは何かというと、”公式”のことであります。

たくさんの経験を通して押すという動作を学習すればするほどこの公式が正確なものになっていくのです。

トップ選手にいくらとっておきの登り方を教えてもらっても上手くならないのは、こういった脳の仕組みがあります。
教えてもらったある特定の動作がたまたま公式を作り上げるための最高のドットだった場合は、たった1度の経験で上手くなる可能性はありますが、その場合すでに色んな経験を繰り返してプロットしていき、公式がある程度出来上がっている方のはずです。

ほとんどの人はそもそもプロットが足りず公式が曖昧(不正確)である可能性があるため、とっておきの1つのプロットを探すより、大外れはしないようには気を付けながらたくさんの経験をプロットする(多様な運動経験を積む)方が重要かと思います。

まとめ

part1で適切な感覚入力を再教育し、part2で押すための姿勢と動作作りを行い、part3で筋力強化と環境への適応を行っていきます。

手前味噌ではありますが、今回の内容はこれまで走るor筋トレしかしてこなかったランナーの方々にとっては非常に有益で面白い内容になっています。

ぜひ参加お待ちしております!!


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