ここ1年くらいのアウトプット
これが自分自身だ。と信じて疑わなかった僕の外郭と言うものが……いや、それはただの枠に過ぎなかったのかもしれない。それでもこれが僕だと思っていた、僕自身を形作るために必要であった型が粉々になって、そこからあふれ出したドロドロの液体みたいな僕自身の目の前に見えたのは、大量の本と、まるでアメリカのアニメーションのチーズの様に穴だらけの「今までの僕」の古ぼけた肖像だけだった。
まず最初に、とりあえず僕自身の事を話しておいた。これと言ってドラマティックなことがあったわけでもないけれど