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店主の暮らし日記①あんこと暮らしの距離が縮まった話
こんにちは!雑貨屋「あるくらし」店主の絢音です。 (といっても、初回投稿の通り、雑貨屋「あるくらし」オープンに向けての歩みの記録をつけています。詳しくはこちらの記事に記載しています!)
店主の暮らし日記始めます。
これから、雑貨屋オープンに向けての歩みの記録と並行して、店主のリアルな暮らしについても日記をつけていこうと思います!
どちらかというと要領が悪く、「やっちまった…!!!!」なことの方が多い私。
そんな私なので、なんとか今日より明日、もう少し先の自分がちょっとでも気分良く楽しく過ごせるようにはどうすればいいんだろう…と日々模索しながら暮らしています。
そういった暮らしの奮闘記や、影響を受けたこと、時にはなんてことない事なんかも残していけたらいいなと思います。
今回は、「あんこ」について
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私はあんこが大好きです。実家で一緒に暮らしていた祖母は年に数回あんこを炊いておはぎを食べさせてくれていました。祖母が作ってくれた甘さ控えめなおうちあんこは思い出の味です。
洋菓子も好きですが、あんこ菓子はより心が弾みます。特に京都市は北野天満宮近くにある『どらやき亥ノメ』さんのどら焼きがお気に入りです。優しい生地に甘さ控えめなあんこが包まれていて、両手でつかんではむっとかぶりつくのはなんとも幸せタイム。ついつい顔が綻びます。
季節のどら焼き等バリエーション豊かで必ず2個以上買っちゃうんですよね。
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そんな私。とうとうお家でもあんこを炊いてみたい!!!と思い、2019年の秋から年に1・2回ほどあんこを炊くようになりました。
なんとか毎年あんこは炊いていますが、毎回レシピを見ては、「こうだっけ?」と首を傾げたり、砂糖とあんこを練る工程であんこがはねて「アッツ!!!」とヤケドして練ることに集中できなくなったり…日常的にあんこを作るには少し腰が重くなっている時期でした。
そんな時、「あんこWS」なるものを発見。「一生使えるあんこの作り方教えます。」の文字に、講師の方のあんこ愛を感じる文面をSNSで見つけました。さらに、講師の『アトリエあずき』さんは結婚パーティーの際に料理のケータリングをお願いしていた『円卓』さんのサポートで入ってくださっていた方でした。
「これって、すごい縁じゃない!?」とビビッときた私。席が埋まってしまわないように募集スタートと同時に申し込みました。
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WSを受け、最初は工程の多さにびっくりしました。私がこれまでみていたレシピはかなりシンプルなものだったので、「続けられるのかしら…」と少し身構えていました。しかし、実際に手を進めていると気持ちが軽くなります。説明を聴き、小豆の扱い方や工程の意味を理解するうちに「慌てる」心配がないと知ったからです。
これまで、自分が独学でレシピを見て作業していた時は、年に数回のチャレンジということもあり、普段作る料理とは違って、どこか焦りながら調理を行っていました。豆の様子はこんな具合で問題ないのだろうか?火加減は?という具合に頭にはクエスチョンマークが常に点灯している状態。
できたあんこは美味しくても、どこかすっきりしない気持ちでした。
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WSではレシピと今自分が行っている工程の意味や豆の状態を結び付けていくような体験で、途中過程の疑問やあんこの出来栄えについて、自己判断できる軸が見えてきました。
なるほど、「焦る」気持ちは、今起きている現象に対して自分で判断ができない不安感からきていたのか。軸という言葉を人生の判断基準のような大きなものに捉えていたけれど、料理という日常の動作単位にもあって、むしろそういった日常単位の軸の積み重なりが、ひとつの大きな判断軸になっていくのかも?そしてそして、案外悩んでいるときは自分の身近な小さな日常をより好きな方に、快適な方へ選択していけば、いつの日にかばっちり自分の向かいたい方向が見えるのかも?と考えを派生させちゃったりしていたのでした。
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WSの終わりに「今日ここでお伝えするあんこづくりのレシピは一番手間をかけた方法をお伝えしますが、その後はご家庭に合った方法をご自身で探してみてください。」という言葉をいただきました。学んだ全てを取り入れる必要はなく、自分に合う方法を模索することも含めたあんこライフを楽しんでくださいね。という余白ある温かいメッセージにハッとします。
自分自身にとってのベストな選択をしたい、と思っていてもついつい一般的な正解を急いで求めてしまうことがあります。というより自分にとってのベストな選択を選ぶまでの失敗を、「ダメなこと」と捉え、取り除こうとして模範回答を選ぶことが私にもあって、こういうところが「焦り」に繋がるんだなぁ…とひと呼吸置くきっかけにもなりました。
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うっすらと見えてきた自分のあんこ軸。急がず、その軸をはっきりと私の基準と思えるまでの過程を楽しんでいきたいな。
そうすると「なんだか今日のあんこは固い気がする…」と少し落ち込みそうな状況でも、「わたしのあんこ」を作るための過程だから全然OKなんだと思えて、あんことの日常の暮らしの距離が縮まってくれた気がしたのでした。
今回からスタートした店主の暮らし日記にお付き合いいただきありがとうございます。
今後も焦らずゆっくりと続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
店主 絢音