暮らし日記⑮まとまらない事を書いていく
こんにちは!雑貨屋 あるくらし 店主の絢音です。
雑貨屋 あるくらし は、現在、店舗を持っていませんが、
イベント出店からスタートした雑貨店です!
こちらのnoteでは、お店の歩みや店主の暮らし日記や勉強メモを記録中です!
前回の更新が9月上旬と残暑の厳しい時期でしたが、暑さをぶり返しつつもようやく秋らしい気候になってきました。私は寒い季節が好きです。少しずつ冷たい風を肌で感じると、「いいぞ、いいぞ」と嬉しくなります。特段寒さに強いわけではないですが、冷たく暗い季節は一層に温かくて小さな光を、敏感に感じやすいような気がして、その研ぎ澄まされていくような感覚を味わえる瞬間が好きなんです。
先日無事に、「おうちあんこを作ってみる」の第二回目ワークショップを終えました。お越しいただいた参加者の皆さま、コラボをしてくださったBorderさんのおかげで、素晴らしい1日となりました。ありがとうございます。夏のあんみつに添えるあんこも良いですが、温かいぜんざいを美味しく食べられる、これからの季節も楽しみたいですね。
今回のテーマは、まとまらない事を書いていく
最近、自分が感じる事、頭で考えている事をなかなか言語化できないでいました。何かにモヤモヤしているような、閃いているような??言語化したい、したいけど、まだ適切な言葉が見つからない。
要するに、“まとまらない”のです。
考えていても、ぴったりとした言葉が浮かばなかったので、まずは、まとまらないままに書いていこう、書く時間を再度確保して書き進めました。noteを書くとき、ある程度自分の中でテーマをイメージして書いてきたつもりでしたが、これからは「まとまらないような事」も書くようにしていきたいなと思います。(これまでも、まとまってないような事書いてるやん!とお思いの方、ごめんなさいね。)
ひとつの暮らしのテーマを、あらゆる方向から楽しむきっかけを作りたいなと、今年はまず「あんこ」をテーマに、炊き方・食べ方・飲み物とのペアリング・合わせる器・関連する道具や雑貨をギュッと集めて、数回に渡って企画を作っています。今後は、今年のワークショップの企画の仕方を基にテーマを変えながら、暮らしの面白がり方を多方面でシェアしていけたら良いなと妄想中です。
雑貨屋あるくらしは、
「小さな発見と実験」を大切にしています。
私自身、何かにつまずいたり、悩んでいる時、ふと新たな視点や発見に気づくと、それがちょっとした突破口になったり。純粋に自分が感動する物と出会う事で「自分の価値観」を知ったり。「失敗」と表現して諦めていた事を、「実験」と言い換えるようになってから、実験の積み重ねでようやく分かっていく事があり、それ自体が暮らしの中の面白さだと感じられるようになりました。すると、そうして暮らす前よりも純粋に「楽しい」と思う日が増えたんです。
「小さな発見」に気づく事を意識する。
暮らしのあらゆることを「実験」と楽しむ。
言葉にすると単純だけど、暮らしの中で大切にしようと意識したり、実践できるように行動するのって難しいです。というのも、私がこの考えを言語化して自分の軸にするようになったのは、あるくらしを始める数年前からです。
どちらかというとネガティブ思考。過去の私は、自分は何をやっても上手くいかない、できない側の人間なんだろうなと「諦める」選択をよくしてきました。手先の器用さが求められそうな料理や裁縫、憧れるような仕事やお店で働くことも、挑戦するよりも前に「そんな事、私にはできない」と本気で思っていました。周囲が褒めてくれ、なんとかできた勉強を頼りに進学し、就職し、「真面目に、任されたことをこなす」これが私の唯一できる事なんだろうなと、ごくごく当たり前のように考えて生活していました。
ですが、自分はできないんだと「諦める」選択肢を取り続けるには、自分が選んだ人生なはずなのに、諦めた事に対して「仕方ない」とは心が消化しきれなくなり、どうしようもなく生きずらくなっていきました。そこでようやく素直に「憧れた事、やってみたいと思っていた事、本当は諦めたくなかったんだ」と自分が心に秘めていた感情を認め、「諦めない」暮らしって何だろう?と問うように。
そうして考えたひとつの答えが、
「小さな発見」に気づく事を意識する。
暮らしのあらゆることを「実験」と楽しむ。
ことで、自身の価値観や大切にしたい事を発見して、試行錯誤を面白がりながらじっくり暮らしに取り入れ、オリジナルな暮らしや生き方を作っていく方法でした。
私は、この方法を「あるくらし」的な生き方、ひとつのライフスタイルとして考えるようになったんです。(「あるくらし」の想いはこちらをご覧ください。)
「あるくらし」的ライフスタイルを考える中で、「小さな発見」については、言語化するまでに時間はかかりましたが、言葉にしていないだけで、これまでもずっと大切にしていた事で、得意な事だったと気づきました。一方、「諦めない」をゆっくりじっくり、自分の方法で実践していく事は、記載の通り、最近、大人になってから始めました。
そうした中で感じるのは、幼少期からの積み重ねではない、社会人になってからの思考の変化って、ゆっくりゆっくり徐々にだなという事です。
なので私は、暮らしの全てについて、常にこういったマインドで過ごせている訳ではないですが、「こうありたい」と思い続けている事自体に、まずはOKを。自分に対して「良い感じ、良い感じ」と思っています。
暮らしの中の、些細な願望や悩みは、ついつい優先順位が低くなり、他の「しなければいけない事」に追いやられてしまう事ってあると思うんです。さらに、そもそもそんな小さな願望や悩みを自分が抱えているんだと、“気づく事”すら、機会が無ければ難しいようにも思います。
「そういった、小さな気づきや行動の一歩になるような機会でありたい。」
あるくらしの活動を通して実現したい、私の想いです。
どうやったらそんな機会の場となれるんだろう?
ぐるぐる考えたり、ワークショップを企画する時に大切に意識しています。
「“今”まだできない事や、やってみたいけど諦めそうになる事を、できるように考えてじっくり行動していく」を大人になってからはじめた私だからこそ共有できる考えや物事・縁を、これから年を重ねていく中で見つけて、分け合っていきたいです。同じような事で悩んでいる人の、たまたま出会ったひとつの機会であれるよう願って。
はじめましての方も引き続き読んでくださっている方も、お読みいただきありがとうございます。今後も焦らずゆっくり続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
店主 絢音