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店主の暮らし日記②繋がる長野旅行の話


こんにちは!雑貨屋「あるくらし」店主の絢音です。                                                                                        (といっても、初回投稿の通り、雑貨屋「あるくらし」オープンに向けての歩みの記録をつけています。詳しくはこちらの記事に記載しています!)

店主の暮らし日記って?

雑貨屋オープンに向けての歩みの記録と並行して、店主のリアルな暮らしについても日記をつけています。
どちらかというと要領が悪く、「やっちまった…!!!!」なことの方が多い私。
そんな私なので、なんとか今日より明日、もう少し先の自分がちょっとでも気分良く楽しく過ごせるようにはどうすればいいんだろう…と日々模索しながら暮らしています。
そういった暮らしの奮闘記や、影響を受けたこと、時にはなんてことない事なんかも残していけたらいいなと思います。
 

今回は、「長野旅行」について。

数年ぶりに少し長めの旅行に行きました。

初めて立山に行った時の写真。この景色に心を持っていかれました。。

3年ほど前、立山を訪れてから、人間には作り出せないその景色の美しさに感服して大好きになった長野。山の帰りにチラッと覗く松本市の雰囲気も好きで、山以外もゆっくり巡りたいなぁと思っていました。
そんな時、昨年松本に移住した友達とお互いのスケジュールが合い、長野市、上田市、松本市、諏訪市を巡れるチャンスが来ました!
付き合ってくれた友達、めちゃくちゃ感謝です。

ずっと訪れてみたかったリビセンさん。
レスキューされた商品達が所狭しと並ぶ店内に、宝探しのワクワク感がたまりません。


日常の中で日本アルプスを眺められる環境が、理由なくまっすぐ心を打ってきて、また来るぞ!来たいぞ!となる長野。

松本民藝家具さんで見つけた柚木沙弥郎さんの型染カード。四つ折りにしてメッセージカードとして使用するものですが、額に飾っている姿をみかけ、家でもまねしてみました。

松本民藝家具さんやちきりや工芸店さんなどの老舗民芸店もありつつ、リビセンさんやわざわざさんなど新しく熱いお店もあって、文化をじりりと繋いでいることが、昔からの街の風景を残そうという気持ちが肌で感じられ、暮らし方・生き方を問うようなお店が多いなと感じました。
 
その空気もあってか、今回の旅行でのモノ選びはいつも以上に真剣勝負!!な気持ちで。

リビセンさんで出会ったミニスツール。
誰かの暮らしの一部を受け継いで、
私は植物をちょこんとのせて窓辺に🌿

情報にとらわれず、今の自分が心から欲しいと思えるのか?
誰かの言葉ではなく自分の気持ちなのか?ってところに集中しました。
モノを見るときに大切にしているのが、山を見たときと同じような感情で、理由なんかなく、まっすぐに心に響くかという直感。
次に、自分の毎日の生活で使っている暮らしのイメージが湧くかということ。
そして最後に、自分が私の祖母と同じ年齢になっても使いたいか、孫世代くらいまでにも譲り繋いでいきたいと思えるか、という所です。なので、自分の祖母の顔を浮かべ祖母が使用しているシーンが想像できるか、20代の自分が今、そのものを持っていて幸福か?という所を大切にしています。
ただ、お金の余裕がないと、良いものを買っても心がソワソワしそう…となるとそれは素直に幸せだとは思えないなぁと買うことをやめたり、なんとも童心をくすぐるぁぁぁああかわいい!と思うと、ぁぁぁぁの雄たけびのあたりですぐ買ったり(笑)
大切にしたい軸はあるけど、今の自分の気持ちにも問いかけ、あまり急がない、でも逃さないぞ!な気持ちで、自問自答にたまに苦しみながら?も、モノ選びを楽しんでおります(笑)
まだまだ暮らしに完全フィット!な選択ばかりではないけど、これまでの感情や暮らしの軌跡が直感に繋がるような気がしていて、トライアンドエラーで感覚や選択を研ぎ澄ますことができるように頑張りたいなぁと思います。
 
「あるくらし」の夢を持ってから、お話をするときや、ポツンと孤独タイムをかみしめるための時間や空間のことも最近考える時間が増えてきています。

山山食堂さんでの朝ごはんに、友人と友人のパートナーと3人で。到着が早朝だった私に、朝ごはん食べに行こうと連れて行ってくれました。ふたりのあたたかさと美味しいできたての朝ご飯に朝から元気をもらいました。

今回の旅で行った山山食堂さんの朝ごはん、エオンタさんの夜のコーヒータイム。友達の家の窓から景色を眺めて食べるごはん。
美味しいと共有できるごはんや、景色だったりカウンターから厨房を眺められて、黙っている時間があっても自然な空間は、心にゆとりをくれるようでした。親しい人の家に行き、靴を脱いで足をのばせば、緊張感が緩み居心地が良く、ぼぅっとできる幸福感があります。

エオンタさんのコーヒー。店内に流れるジャズやメニュー以外に、食器にも店主の方のこだわりを感じつつ、お人柄から柔らかい空気が店内に流れていて、だんまり時間も友人とのトークも優しく包み込んでくれるような空間でした。

雑貨屋「あるくらし」は、「おばあちゃん家のような、誰かのエスケープ場所となる暮らしの雑貨店」に育ってほしいなぁという夢があります。
そこは古民家で、靴を脱いで入る畳のスペースがあって、雑貨の展示を眺め、お店の掃き出し窓から見える景色を眺め、自問自答を繰り返したり、ただただぼぅっとしたり。
私自身がそういったお店にエスケープして救われたように、誰かがふいに思い出す居場所になりたいんだと、忘れずに想い続けたいです。
 
そして、昨年篠山で大久保ハウス木工舎さんの木べらを購入したのですが、松本のGallery senさんに伺う予定にしていた所、後々大久保ハウス木工舎さんの奥様がされている道具屋さんであるという事が分かり、こんな所で繋がるのかとびっくり!Gallery senさんから見える景色がとても美しく、なんて理想的なお店の景色なんだ…と感動していました。

お家に一緒に帰った器。最近はこちらにメイン料理をのせることが楽しくて、何を作ろうかなぁとニヤニヤした日々を過ごしています。

その嬉しい気持ちなタイミングで「この器を使って唐揚げを…!夫と食べたい!」とピンっときた器と出会います。やや厚みがあって“ぽってり”している姿。色味やそのふくらみから優しい印象を受けました。自分が今持っている丸ざらは20cmを超えるワンプレート使いに便利な器が中心だから、メインのおかずとサラダを気分良く盛り付けるのにちょうど良いサイズな所も嬉しい。少し深さもあるから、汁物も入れられる…これは、今の私もおばあちゃんになった私もルンルン気分で使う!と買って帰りました。(自問自答タイムにお付き合いありがとうございます。。笑)
後から、宮﨑匠さんという方が作られたものとお聞きしました。
 
少しずつ少しずつ好きなモノが繋がり、輪郭が現れるような事が起こると胸が、顔が熱くなるような感覚になります。

お値段優しくキャプションの心くすぐるひと言コメントもグッドな下諏訪町の古道具ninjinsanさんで出会った本棚。
上段、下段両方の取手がなんとも可愛らしい。。
料理本とキッチンツールを入れております。

帰路、やっぱり古いものや民芸やくすっとニヤけられる動物モチーフが大好き!だなぁと、私も文化をじりりと繋いでいける選択を続けたいし、勉強していきたいなとふつふつと思いました。
勉強した内容なんかも、日記とは別に記録できても面白いかもしれない…!(どこかの投稿で自分の学びをシェアしていくかもです!

はじめましての方も引き続き読んでくださっている方も、店主の暮らし日記にお付き合いいただきありがとうございます。
今後も焦らずゆっくりと続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

店主 絢音

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