雑貨屋 あるくらし を開くまで③初イベントが無事に終了しました!(前編:イベント開催までの事)
こんにちは!雑貨屋 あるくらし 店主の絢音です。
雑貨屋 あるくらし は、現在実店舗を持たず、イベント出店やオンラインストアオープンに向けて準備を進めています。
こちらのnoteでは、オープンに向けての歩みを記録中です!
(雑貨屋 あるくらし についてご興味のある方は、マガジン「雑貨屋 あるくらし を開くまで」にまとめておりますので、良ければそちらをご覧ください!)
今回は、雑貨屋 あるくらし 初イベントが無事に終了したご報告です!
雑貨屋 あるくらし 、念願だったイベント開催を無事に終了することができました。至らない点も多かったかと思いますが、関わってくださった皆さまのおかげで、イベント開催を実現することができました。
今回は、イベントの振り返り回前編(イベント開催までのこと)です!
イベントまでの事や当日の事を忘れずに、次に繋げていけるように噛みしめながら記録していきます。
イベント開催までの期間のこと
イベント開催が決定したのは、今年の1月22日。なんと、私の誕生日の翌日でした。そして、1月22日の打合せ日が決定したのは、私の28歳の誕生日。まさに誕生日プレゼントのようでした。
昨年の秋ごろにfuyafuya no ma ちあきさん(Instagramはこちら)に、「雑貨屋をスタートさせたいんです。」とお話していた事を、ちあきさんが覚えていてくださり、今回のイベント会場であったF♭LATさん(Instagramはこちら)を繋いでくださった事がきっかけでした。
昨年末、ちあきさんから、「今度一緒にF♭LATさんにお話ししに行こう!」と声をかけてもらったときのドキドキとした気持ちは忘れられません。
昨年の秋、やっと、「自分は雑貨屋さんをやりたいんや」という心の奥にずっとあった気持ちを認めて、行動に移すと決意してから、少しずつ少しずつ動きだしていた事が、こうして具体的な話に変わる事に胸が熱くなり、fuyafuya no maさんから家に帰ってすぐ、夫に、「イベント…イベントさせてもらえるかもしれへん…!!!!!」と興奮気味で報告しました。
夫も「ほんま!!!???よかったなぁ!」と一緒に喜んでくれました。
ほんまに嬉しかったです。
それから、イベントまでの2か月間は怒涛のように過ぎていきました。
ただ、毎日が楽しく、ひたすら頭に在るイメージを実現するためにはどうしたら良いんやろう?ってことに向き合い、動いていく事を繰り返す日々でした。
最初は名刺づくりから
まずは名刺づくり。どなたかにデザインを全て頼もうかなどうしようかなと考えていた時、まずは手を動かして考えよう!と、自分が思う「あるくらし」のイメージ、これまでの事を振り返って、画用紙、色鉛筆、好きな本を机にバサーっと広げて、切ったり書いたりを試していきました。
そうして出来上がったのが、こちらの写真のデザインでした。
上手ではないけど、背伸びのない、とても自分で納得のいくデザインになりました。
切り絵で作った、胸を張って上を向いてルンルンと歩く青い鳥が、暮らしを面白がっている時の自分と重なりました。
(ちなみに無駄話をすると、青い鳥の事を「とりピーヨ」と心の中で呼んでます。)
「しんどい時もあるけど、面白がる事を忘れたくないな」と、青い鳥の角度は密にこだわっています。
青い鳥が、歩いて寄り道をしながら暮らしの雑貨を見つけて、自分のただひとつの暮らしを作っていく感じにしたかった。家の屋根は、私が好きな登山も連想できるなぁ…等、ちっちゃいところに勝手にニヤッとポイントがあります。
ただ、名刺のデザインができましたが、私にはイラレを使う技術はなく、切り絵と色鉛筆で作ったデザインでは入稿できずに悩んでいました。
そんな時、お友達のさほちゃん(Instagramはこちら。かわいい作品を作る方です!)と遊ぶ約束をしていて、デザインの相談をしたところ、快く引き受けてくださいました。
「0から1に作り上げるエネルギーってすごい事だよ、応援するね!」と、個人で活動する経験が長い大先輩のさほちゃんが言ってくださり、フォントや色味調整等、私の意見もしっかりと聴いてくださり、細やかに作業を進めてくださいました。そして、とてもとても愛おしい名刺が完成しました。
ひとりではなく、こうして一緒になって作ってくださった方がいるおかげで、さらに思い入れの深い名刺を作ることができました。
イベントのタイトルを決める
イベントの企画書を作って、F♭LATさんに共有したり、作家さんに当日のイメージを伝えて協力を依頼しました。
その時の仮のタイトルは「暮らしのショールーム はじまる、くらし」でした。(4月の新生活に向けて、暮らしのベースを整えるお手伝いや、何かを始めるきっかけになると良いなぁという想いがありました。)
DMを作るために、タイトルを確定させようと、もう一度タイトルを検討していた時、これまで自分が書き溜めたnoteや日記を読み返し、「あるくらし」としてどういう事をしていきたいんだろうと考えました。
そうすると、繰り返し繰り返し「身近な」「小さな」「発見」という言葉を紡いでいたことに気づきました。
表現したい事は、「身近なところでも、小さくても、確実に嬉しくなれる自分がいると実感をもって過ごせる日々」だ。と整理ができて、「暮らしのショールーム 小さな発見」とタイトルを確定しました。
私は昔(今もそういう自分が現れる時がありますが)、遠くにある憧れに近づきたくて、誰もが羨む大きな幸せを捕まえたくて、体力があまりないのに、無理をしたり、カッコつけたりしては、現実と憧れのギャップに心身が付いていかず、苦しんでいました。
そこから、少しずつ試行錯誤しながらも、すぐ近くにある幸せを実感して、少しずつ少しずつできる事を増やして、自分で暮らしを作っていく過程自体を楽しめるようになってきて、ようやく最近になって、のびのびと暮らしやすくなってきたように感じています。
だから、自分の足でゆっくりと、確実な暮らしの幸せを味わいながら進みたい。歩くように歩くように、自分の暮らしを作っていきたい。
そう感じ、もし同じように足元にある小さな幸せが見えにくくなっている人がいたら、一緒に小さな暮らしの希望や幸せ、できる事を発見できる、そんな機会を作れたらいいな。そこから、少しずつゆっくりと、明るい方向に進めばいいなと思いました。
お店の のれんを作る
雑貨屋をするとき、目印となるのれんで「いらっしゃい」とお出迎えして、「ありがとう」とお見送りができたらいいな。というのが、私の小さな夢でした。
雑貨屋あるくらしの想いや、私が大切にしている「小さな発見」という言葉を咀嚼して、小さな布を繋ぎ合わせるポシャギを使って表現できたらいいなと思い、デザインイメージをつくっていきました。
これまた裁縫初心者マークの私、名刺に引き続き、お友達のさほちゃんに裁縫について教えていただき、作成をお手伝いいただきました。さほちゃんには、のれんの「雑貨屋あるくらし」の文字を手縫いで刺繍していただいたり、ミシン部分を担当していただき、私はポシャギのつなぎ合わせる作業に挑戦。
2週間一定時間ずっと裁縫をし続ける生活ははじめて!大変な事もあったけど、少しずつ形になっていく事が純粋に嬉しく、さほちゃんとお話をしながら裁縫する時間も楽しかったです。さほちゃんの手縫い刺繍の細やかさにも大感動!!!
デザインを考えだしてから1か月、のれんが完成しました。
来てくれた方にくぐってもらうのが楽しみ!と胸が高鳴りました。
こちらののれん、実は右から左にある物語をこめています。
右:自分の目の前に現れる、デコボコとした道を歩く青い鳥。
中:まっすぐ進めそうな道が見つかるけど、途中、横にそれ、寄り道を歩いていきます。
すると、
寄り道でしか見ることができなかった色や、景色に出会います。
左:ある日、自分の歩いてきた道をふと、振り返る青い鳥。
様々な色や形の積み重ねで、たったひとつの、
とある景色を作っていたのです。
もし、どこかで、雑貨屋 あるくらしに出会って、のれんをくぐってくださる機会があれば、そんな物語があったのか~!と実物を見てみていただけると嬉しいです!
フリーペーパーを作る
今回のイベント、雑貨屋 あるくらしとして、初めて、お客さまをお迎えするホヤホヤの機会です。「雑貨屋 あるくらし」を知ってもらう自己紹介となって、かつ、はじめたてホヤホヤのお店へ、せっかく足を運んでくださる方に、少しでも、小さなお楽しみが作れたらいいなと、フリーペーパーを作りました。
「あるくらし」「ちいさな発見」「身近な幸せ」「ひとりひとりの自由な楽しみ」そういった事が感じられる誌面にしたく、
①誰かの個人的な「好き」が詰まった暮らしのワンシーンが覗ける
②これだったら試してみたい!と思える、日常で作りやすくて、だけど新鮮!なレシピが知れる
という内容がぴったりじゃない!?と、ピン!とひらめき、同じように、ピン!と閃いたお友達に声をかけていきました。
そうして出来上がったのが、フリーペーパー「あるくらしのはなし」第1話キッチンのはなし です。
①は、私が次女として一緒に活動しているモーニング三姉妹(Instagramはこちら)の長女、ネルマエ文庫ちゃん(Instagramはこちら)と三女にこちゃん(Instagramはこちら)に協力をお願いして、「みんなのあるくらしーキッチンのたまらない愛ー」と題して、キッチンで「あぁ、好きだなぁ」と思うエピソードを寄稿していただきました。
②は、おべんとう、にちにち。さん(Instagramはこちら)に、「あるくらしのレシピーとある日のホッとごはんー」と題して店主さわちゃんが実家でお母さんが作ってくれていた朝ごはんの定番、いりこのお味噌汁を、春の食材でさわちゃんらしく日常に沁みて、でも心躍るアクセントのあるレシピに仕上げてくれました。
現在は、イベント会場となったさんF♭LATさん等に置いていただいたり、これからオンラインストアをオープンした際、商品をご購入いただいた方には数量限定で同封を予定しております!
取扱い雑貨について
雑貨屋あるくらしは、実直で愛おしい雑貨を取り扱うお店にしたい。
暮らしのベースが整う実用的で心が弾む道具、自分の価値観に気づけるような、“ピンッ”と直観が働く作家さんの作品を揃えたいなと思っていました。
私は衣食住なんでも、暮らしにかかわることは貪欲に興味関心があります(あ!でも掃除など苦手かつめんどくい…と感じる家事も素直にあるけど、それでもちょっとでも良くなる、暮らしやすくなる方法を考えることが好き!)。
そんな中でも一番好きな事が料理やキッチン。“食”です。
ひとり暮らしを始めた時、全くできなかった料理が、道具の力を借りながら少しずつ作れるようになって、次第に作れるものを作るから、その時々で作りたいものを感覚的に作れるようになってきました。
小さな「できる」や「嬉しい、美味しい」というダイレクトな感情と出会えるキッチンが大好きで、初回のイベントは、一番ど真ん中で好きなキッチンをメインに、空間を彩るインテリアをプラスした展示販売にしよう!と準備を進めました。
セレクトするキッチン雑貨は、私が普段使っていて、頼りになる!と感じたり、この道具と、できる事を少しずつ増やしていったなぁと思入れの深い雑貨をセレクト。(良ければ、マガジン「暮らしの道具のはなし」にそれぞれの魅力を掲載していますので覗いてみてください!)
今回お声がけした作家のおふたりには、空間を彩る雑貨とイベントに合わせたキッチン雑貨の新作の制作を依頼しました。
木工作家のKUUTAMO(クウタモ)さんには、木の調理道具を。(Instagramはこちら)
天然素材の調理道具を使ってみたいけど、傷ませてしまうのが怖くて躊躇してしまう事がありました。ところが、使ってみるとキッチンでの時間を楽しくしてくれて、多少キズができても、その姿も愛おしくなったんです。使ってみて知った事実でした。
私と同じように、「挑戦したいけど、ドキリドキリ」している方に、優しく寄り添う、見た目も愛らしい、木ベラの良さとスプーンの良さをいいとこどりした木ベラスプーンを作っていただきました。
キルト/籐編み作家のa.e.(エードットイードット)さんには、鍋つかみを。(Instagramはこちら)
料理したくないなぁ、横になりたい...と思う自分を、よっこいしょっと振り払って頑張る日って、あります。
そんな日に、ちょっとでも微笑めて、頑張る自分の小さなエネルギーになるような、お守りとなる、アートのような、飾る・見る楽しさのある鍋つかみが欲しい!!と彼女にお願いしました。
私はキッチンで、むぎゅっとかわいらしい鍋つかみを吊るしておく景色が好きで、ふと目が合うとにやけてしまいます。今回のイベンでも、そんなニヤけるポイントを作家さんと作ってみたかったんです。
イベントの準備をした2ヶ月間は、人生に、こんなにもずっとワクワクできる事があるのか!という事を発見した日々でした。
セレクトする道具や作家さんの作品を、適切に誰かに伝える(作ってくれた方にも、使う方も嬉しい、肯定的な気持ちになれるにはどうしたら良いんやろう?って)ことを考え続ける事は、キリリと緊張感のある事やなぁと、プレッシャーも感じたり、でもそれがいい刺激やったり。
そんなことも初心者マークの私、やってみて初めて知りました。
そして、自分が大好きで足をよく運んでいるお店にDMや名刺を持って行って、活動を報告したり、「頑張れ~」って声をかけていただいたり、お店にDMや名刺も置かせてもらったり、1店舗1店舗お伺いしてお話して、協力していただけたこともジーンと胸が熱くなり嬉しかったです。
こういった始められる機会がいただけて、実際に行動できる事のありがたさを身に沁みて感じる2か月間でした。
そんな感謝と初めての感情にあふれる2か月間を終え、次回は、イベント搬入から当日、搬出までの事を振り返ります!
はじめましての方も引き続き読んでくださっている方も、お付き合いいただきありがとうございます。今後も焦らずゆっくり続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
店主 絢音