パッケージデザイナーが考える側弯症のなおし方
私が求めた側弯症のなおし方
元パッケージデザイナーの姿勢トレーナー
#ディアファミリー 「私がなおしたい病気」・・・で、自己紹介させていただきましたが、私の姿勢トレーナーとしての経歴の基本になったのが、元の職業のパッケージデザイナーの経験でした。
人の骨格や筋肉のことも、娘の側弯症を自分でなおしたいと考え始めてから、本を購入して初めて真剣に形や大きさや位置、そしてそれぞれの関係性を学び始めました。
重度の側弯症で、筋肉が皆無の娘の内臓スペース圧迫は進んでいました。コルセットによる横方向からの圧迫、それを止めて、今度は重力による縦方向に圧迫を受けて腸閉塞を起こしました。
内臓が元気でないと意味がない
パッケージデザインで、よく使用していた段ボールの性質が、筋肉とよく似ていると思いました。
パッケージデザインでは、箱で中身の商品を傷つけず守るため、動き回ることがないように隙間なく、そして、圧迫したり擦れたりしないように必要な容積を考え、重量に合わせた箱の強度を考えます。
娘の内臓を元気にする姿勢づくりで、筋力維持しやすい体を手に入れたいと考えた時に、パッケージデザインは娘のために必要と考えていることそのものでした。
側弯症をなおすことは、単に背骨が伸びることだけでは意味をなさない「内臓が元気でないと意味がない」と痛切に思いました。
理想的な内臓を求めて
内臓が元気でない日常
筋力低下の進行と重度に曲がった背骨で、娘の内臓はかろうじて機能しているレベルでした。臓器が、どうやって収まっているのか不思議に思うくらいでした。
誤嚥の心配をしながら、食事をさせること
腸の調子が安定せずに、食事量の少ないことにやきもきする日々
冷たい飲み物が、そのままお腹を冷やすのではないかという心配
夏はエアコンでも、お腹を冷やすのではと衣服の調整
こんな気苦労が、毎日でした。
呼吸器と消化器の全部を元気にしたい
冬は冬で、いくら気を使っても、本人にとっての本当の快適はないのです。
娘が、嬉しそうに喜べないくらい弱々しくて、母親の本音で、大変だし日常が詰まらない。
この気遣いや手間が、好きなもの、美味しいものを作ってあげようと考える手間ならどんなに幸せか!
私は、娘の内臓を、元気にしたい。呼吸器と消化器が活き活きと機能する、そんな内臓にしてあげたいのです。
例え、実現が難しくても、今のまま気苦労して過ごすより、ずっといいと思ったのです。
内臓機能を阻害する力
人口的な圧迫
娘は、側弯症コルセットで、背骨を真っ直ぐ固定することを頑張っていました。コルセットを正しく装着するために、マジックテープのベルトで締め上げます。
装着していることで、筋肉は付きますか?内臓は、保護されていると言えるでしょうか?
背骨を出来るだけ真っ直ぐに保護するために、払う犠牲は何だろう?
娘の場合は、肢体不自由児で筋肉が特にありませんから、圧迫が顕著です。でも、娘だからなったのではなく、側弯症コルセットを何時間も長く装着することは、誰が付けたとしても内臓を圧迫します。
背骨の歪みを止めて保存すると考えていても、背骨周辺の筋肉や内臓を含む体の組織は、守れていると言えるのでしょうか?
側弯症コルセットを使うことで、母親自ら娘の内臓を圧迫をしていたのです。このことに気付いてから、背骨の弯曲が進むことを覚悟のうえで、コルセットの着用は止めました。
重力による圧迫
筋肉を付けたいと考えて、そのまま体を動かせばいいとだけ考えた結果が、この状態です。側弯症コルセットを付けることを止めた娘の体は、動けば動くほど、重力に負けて捻じれて曲がってしまいました。
運動の仕方が、間違っていて、背骨の弯曲が進行しました。体の非対称が進んだことで、筋肉を付けることが難しく、骨格が対称であることが筋肉維持に重要であることを痛感しました。
内臓を守るためには、対称に筋肉を付けること、それが重力に負けない体作りにつながると考えました。
西洋医学が考えない筋肉の重要性
内臓を守る筋肉の箱
内臓の圧迫により、腸閉塞を繰り返す心配があり、より一層元気な内臓にしたい気持ちが強まりました。
例えばミカン箱はどうでしょうか?
バラバラで、傷みやすいみかんも、適度な空間と強度のある段ボール箱に入ってなら、輸送に耐えて、みかんは潰れることなくきれいなまま運ばれて届くのです。
娘の内臓の空間を保証する、包み込む箱のような筋肉付りは、私のライフワークになりました。
西洋医学が、必要性と考えていない筋肉に焦点をあてて、内臓を元気にできる空間を保つという運動療法が、私が求める側弯症をなおすということです。
内臓を元気にする運動法
横に縦に圧迫を受けた体を元気にするために、どんな運動が必要かを考えました。内臓を守るためには、人間の本来の骨格を考える必要がありました。
そして、直立二足歩行で歩く人間の体は、歩く筋肉を保つための骨格の形をしていて、体の軸を保てないと全身の筋肉を活かしきれないとも考えました。
娘の体の軸がしっかりして、歩行能力を得ることは、可能かどうか分かりません。でも、内臓を元気にしたいと考えると、諦めずに目指す選択しかありませんでした。
側弯症をなおしたい、内臓を元気にしたい人のために
現在の娘の健康状態は、以前のような過剰な気遣いは不要になりました。
「何が食べたい?何を喜ぶかな?」と、考えられる毎日に幸せを感じています。
食事より薬の量が多かった時期から、今は薬の種類や量も減って、通院する回数も激減しました。
娘の内臓を元気にしたいと考えた体操法で、現在は、大阪府枚方市でシニアの姿勢矯正、歩き方矯正トレーニングの指導も行っています。
生徒さん一人一人の姿勢と向き合うことで、体操法は確立し、常により効率的かつ安全に姿勢矯正、歩き方矯正トレーニングのお手伝いができるように、研究は続いています。
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