【就活講座】開発コンサルタントの心得①「どのような経歴の人が語っているのか」
国際共創塾は、【[認定]ソーシャル・チェンジエージェント(2022年4月に養成コースを開始予定)】という人材育成のためにつくられました。そのコアとなるのが、すでに今でも世界中で活躍している「開発コンサルタント」という国際協力のプロフェッショナルです。
わたしは、20年以上前に東京で世話人のひとりとして「若手会」という懇親会を、年に2回ほど、定期的に開催していました。
それは、開発コンサルタントが中心で国際協力NGOやクライアント(JICAなど公的機関)、国際協力に関心のある大学生・大学院生からなる「開発援助業界の懇親会」です。勉強会というよりも、たんに飲んで歌ってという会なのですが、毎回、大学生や大学院生、青年海外協力隊(現JICA協力隊)の方から国際協力業界についてや、開発コンサルタントになるためのアドバイスを求められてきました。すでに、当時からキャリア相談にのってきたということですね。
その後、東京を離れてからマニラに駐在になった時は、フィリピン在住の日本人の政府機関の所員、民間企業やNGOの駐在員、青年海外協力隊、フィリピンの大学への留学生などで、「フィリピンで開発を考える会」という勉強会の世話人の一人として、さまざまな国際協力キャリアの人とあって話して、たがいに学んできました。
これらの経験から鑑みるに、昨今の「就職ガイド・マニュアル」や大学などのキャリア支援のあり方そのものに、正直、若干の違和感を感じています。
確かに就活の進め方としては、それらがオーソドックスで無難なやり方かもしれない。しかし、業種や職種を「国際協力」に限定するとしたら、現実にどんな人が働いている=その業種や職種で求められているのだろうという、ゴールから逆算をする必要があると思います。
国際協力の最前線で働いてきたことに加えて、わたしには、大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)の出身ということもあり、大学のアラビア語という語科のOB・OGネットワーク、体育会のヨット競技部のOB・OGネットワーク、世界100か国以上の主要都市にある海外支部のひとつマニラ支部にも籍をおいて、さまざまな職種の先輩や後輩に親しく接してきました。
わかりやすくいうと、名のある日本のあらゆる企業、特に海外事業展開をしているところには、まちがいなく外大のOB・OGがいます。メーカー、商社、マスコミなんでもです。外大生にとっては、英語などはできて当たり前です。現地語を駆使して、はるかに深いレベルで仕事をしている先輩方が、本当にたくさんいらっしゃいます。
自分では当たり前だと思っていましたが、わたしの身近に「グローバル・キャリア」の最前線で働いている先輩や仲間たちが多くありました。それらの一流の人たちをみて考えたこと。
もっと、「シンプルに考えようよ」。これにつきます。
そもそも国際協力とは、ということを勉強して知識として知ることも重要ですが、仮に、就活に突入した時点で、国際協力にかんする知識がないと勉強しようとしても、泥縄ではおそらく中途半端な偏ったことしか調べることはできないでしょう。もしかしたら、逆に生半可なことを言ってしまい面接で減点されてしまうかもしれません。
そう、今現在、就職活動をしているあなたにはもっともっと優先すべきことがあります。
「オン・ユア・マーク(位置について)」
大学三年生、四年生になったら、新たに余計な、使うか使わないかわからない武器(ツール)やごちゃごちゃしたアクセサリーを身につけようと「ウインドー・ショッピング」にいかないように。
あなたが本当にいきたいところは、どこなのか、そこに行きつくために、まず今のあなたがもっている武器やアクセサリーを確認するのです。
そう、就活講座の連載としては、今あなたが直面してる就職試験で、どうコマを進めるのか、さらには超難関企業から内定をもらうのか、ということから始めたいと思います。
まず、すでに大学生や大学院生で、国際協力に関連する企業(開発コンサルタント、商社など)に応募して、個人やグループ面談を控えているという「あなた」が一番に知っておかなければならないことをのべます。
わたしは、業界トップの総合開発コンサルタント会社で働いてきた経験からいえることは、開発援助業界で働いている人たちは官民をとわず、めちゃくちゃ高学歴で、まばゆいばかりの「ハイスペック」の人たちが多いです。もしかしたら、世界を股に活躍しているこれらの人たちは、英語もできない地方で働いている人にとっては想像もできないような能力を持っていて、しかも「人間的にもいい人」が多いです。
特に大学や大学院という閉じた世界になじんでいて、いきなり就職活動に入ったあなたは、自分の目指している仕事や職業の中で、実際に働いている先輩方をみておじけづいたりビビッているのではないでしょうか。
でも、開発コンサルタントや商社など一流のハイスペック企業をめざした就活活動で大事なことは、二つだけです。
1.徹頭徹尾「うそをつかないこと」
2.面接試験官が聞きたいことは、「志望動機>>>学生時代にやったこと>自己PR」
この二点に絞って、あなたが就職戦線を勝ち残ることができるのかどうか、わたしが「王道」の戦い方を次回より伝授します。