愛知用水と愛知海道にみる「地域開発の縦糸と横糸」
地域主体の国際協力・岐阜DDC(=Decentralized Development Cooperation)-GIFU2020年7月定例会
<会場開催とZoom開催を併用して行います。会場が変更となり、名古屋で開催しますのでご注意ください。>
○ 柴田英知さん(歩く仲間代表) とお話しする会
○テーマ:愛知用水と愛知海道にみる「地域開発の縦糸と横糸」~中島みゆきの「糸」に寄せて~
○概要と柴田さんのメッセージ:
2021年9月30日は、中部地域の経済発展の原動力となった愛知用水が通水して60周年にあたる。
愛知用水は、知多半島の農民同志の働きかけにより地方自治体、愛知県や国が団結して、世界開発銀行からの借款によって建設された地域総合開発事業であることは知られている。
その後、その農民有志らは、次の一手として三河地域の農工一体の地域開発をすすめるために、三重県から愛知県をまっすぐに東西に横切り静岡県に抜ける幅60メートルの自動車専用道路の建設と道路の両側4キロの区画整理による地域開発計画を進めていた。
60年近く歳月が過ぎ去った今日では、この「愛知海道」という道路計画の存在は、沿線の地方自治体においても、ほとんど忘れられたままとなっている。ところが、愛知海道は、今日の伊勢湾岸道の一部と国道23号線バイパスの路線の原案で、ようやく全体の建設が実現しつつあるといってもよい。
今回、農民有志の中心人物である久野庄の『躬行者』という個人雑誌の記述を元に、愛知用水と愛知海道のふたつの地域開発計画の根底に流れる地域開発思想をご紹介したい。
<話題提供者からのメッセージ>
今年になって国際共創塾という新しい事業を立ち上げました。国際的な視野を持って、どのような立場の人であろうと共に何かを創り出していける人材を輩出したい。そのメカニズムを学術的に日本で育まれた開発学として世界に発信していきたい。
そのベースとなるのが日本の民俗学であり、この久野庄太郎にみるような江戸末期の二宮尊徳に始まり、明治、大正、昭和と日本の地域開発の現場で培われてきた「実践思想」でした。
なぜ温故知新が必要なのか、グローカルとはどういうことなのかを考えるきっかけにしていただけたらと思います。
○ 柴田英知(しばたえいち) さんのプロフィール:
永遠の(二十)五歳、歩く仲間代表
大阪外国語大学のアラビア語専攻を卒業、建設コンサルタント社(総合)で政府開発援助(ODA)の業務に従事。12年前に実家のある愛知県に戻り、専門商社、国際協力NGOスタッフを経て、名古屋市立大学大学院で愛知用水に関する修士論文をまとめる。「地域開発と参加」をテーマに研究と実践をおこなっている。
○日時:2020年7月31日(金)19:00~20:30
○会場:
NAYUTA BLD(ナユタビル) 8階 イベントスペース
名古屋市中区丸の内3-17-24
(名古屋市地下鉄桜通線「久屋大通駅」1番出口から徒歩5分、名城線「久屋大通駅」からだと10分くらいかかります。お越しの際は、エレベーターで、直接8階に上がってきてください)
ナユタビル(コワーキングスペースとレンタルオフィス)
○参加費:700円
会場参加の方は、当日お支払いください。オンライン参加の方は、ズームのアドレスと同時に振込先をご案内します。オンラインで参加が確実でない場合は、後日のお支払いも結構です。
○お問い合わせ・お申し込み:
地域主体の国際協力・岐阜(DDC-GIFU)世話人
伊藤かおりito.kaori.tajimi@gmail.com
もしくは、こちらの様式から申し込みください。
https://forms.gle/ksL5AD2nDiJKSrE7A
zoom参加希望の方は、7月29日(水)までにお知らせください。折り返し登録urlお伝えします。