向き不向きというやつについて考えてみました。
今日は雨の一日でした。
今年も梅仕事の季節がやってきましたね。
私は季節の食材で料理をするのが好きです。
今日は先日塩漬けした南高梅に梅酢が上がってきて、そろそろ赤しそを入れようかなーと保存瓶を眺めておりました。
食品の加工の過程はなんであんなに美しいのか。。
個人事業主に向いてる?向いてない?
さて、個人事業主の向き不向きについて考えてみました。
私は「自分で開業しよう」と決めたとき、色んな本や、情報検索をしました。
その中に「自己管理能力が高いこと」という特性を挙げられているものが多いなと感じました。
これについては、ほんとうにその通りだなぁと思います。
自分が動かないと、何も起こらないのです。
当たり前なんですけど、びっくりするくらい何も起こらないのです。
そんな状況でも「私それなりにやってますよー」って顔をしていると誰かから怒られることもありません。
ただただ、銀行口座の残高が減っていくだけです。
当たり前なんですけど。
そこを考えたときに、私はどうかなーと考えてみると。
自己紹介にも書きました通り、締め切りぎりぎり、連絡無精の音信途絶えの常習犯、整理が苦手で、暴力的な睡眠欲に支配されている私です。
「自己管理能力の高いこと」当てはまっているでしょうか。
否。笑
おそらく、「個人事業主」に向いていない人に分類される私です。
そんな私がやっちゃいけないのかな、私何やってんのかなと1ミリも思わなかったといえば嘘になります。
独立しますって言ったけど、フェードアウトして、どこか知っている人のいないところで再就職しちゃおうかなとか。
だけど、私には守りたい約束がありました。
相手は気づかないような私が勝手にした約束なんですけど。
それに、失敗しても命とられるわけじゃないしなぁ。
それならやってみたらいいのかなと思いました。
きっとよく言われるような成功するやり方は私には難しいと思います。
やろうと思っても、ほころびが生まれて、回らなくなってしまう。
そういうのは今まで何度も経験してきました。
それで結果的に取引先の方に迷惑をかけることになるのは嫌だなぁと。
「お客様に対して誠実な仕事をする」、「自分自身に対して誠実に、人生の優先順位を大切に生きる」、「自分の職業そのものや、先人たちに敬意をもって仕事をする」ということを軸に、根性論だけではなく、やり方を工夫してやってみようということに決めました。
もちろん、仕事をする上での根性で乗り越える場面は必要だと思います。
でもそれ以上に、いかに仕事にとりかかるまでの負荷を減らして自然に仕事に向かえるシステムに自分を組み込むかということを検討していくことが大切なのかなと思います。
ニンジン嫌いな子がみじん切りなら食べられるかもしれないのと同じかなと。
さきほどから仕事仕事と連呼していますが、「仕事をする」「事業をする」という「ちゃんとやる」感覚よりも、「自分の人生を使って実験してみる」という楽しむくらいのスタンスでなら私は「個人事業主」としてやっていける気がします。
そう思えるのは、規律正しく生活して段取りよく働くことが苦手でも、季節が巡るたび、飽きずに失敗を繰り返して旬の食材を調理することを楽しむ自分を知っているし、食品の変化する過程を楽しんで試行錯誤したり、それを誰かと分け合うことの喜びも知っているからです。
当然誰かにお願いされて開業したわけではないから、向いてないなんて知らないよというお話ですし、誰かが守ってくれることはありません。
その代わり、たくさんの実験をすることができるはずです。
10年後、続けていられる生業を育てていこうと思います。
すでに完了したお仕事も何件かあるのですが、やっぱりその中で自分の操縦をうまくしたいなぁと強く感じました。
実験実験です。