コーチ&ファシリテーターの夫婦が個人や組織をサポートするサービス「ARUKUKI」をはじめたよ。
こんにちは。
はじめまして。ARUKUKI/歩く木です。
はじめまして
この度、ARUKUKIというユニット名で活動を始めます。「あるくき」と読みます。奥野雄貴(おくちゃん)と松下琴乃(こっちゃん)、夫婦で個人や組織の歩みをサポートしています。
2人についての紹介は後ほどします🙏
ARUKUKIの名の由来
まずは、ARUKUKIの名の由来について語らせてください。
私たちは、びっくりすること、つながること、ゆっくりと歩むことを大切にしています。
みなさんは、亜熱帯から熱帯地方に分布するする植物、ガジュマルの木をご存じですか?ガジュマルという名前は聞いたことがある方が多いかもしれないですね。
ガジュマルの木は不思議な異名を持ち「歩く木」とも呼ばれています。この名の通り、この木は本当に歩きます。びっくりしませんか?
「木が歩くわけない!」という枠組みをヒョイと超えるように、私たちも自分たちにはめた「枠組み」を超えて、びっくりしていけたらいいなと願っています。
ガジュマルは枝から気根というヒゲのような根を生やします。それが地面まで伸び到達すると、そこから水や養分を吸収し始めます。
もともと根があった場所よりも、その場所の方が好ましければ、やがて気根は幹となり、ガジュマルの重心は古い幹から新しい幹へと移っていき、新たなつながりが生まれます。
このプロセスを繰り返しながら、ガジュマルは自分で自分自身にとって、より良い場所にゆっくりと移動をし続けるのです。
自分自身の力でより良い場所を探し、そことつながり、ゆっくりと時間をかけて、生命の赴くままに歩んでいく。私たちは、このような世界観を大切に、個人や組織の歩みをサポートしていきます。
脳科学や心理学的観点から見ると、人は「現状維持」を無意識に選択しがちであると言われています。それは、その方が安心しやすいからだとも言われています。
現状維持というのは、今いる場所から動かずにとどまるということです。それは心地よさをもたらしてくれるかもしれません。 しかし、私たちARUKUKIは、個人や組織が内に秘めた生命としてのエネルギーを大切にしたいと考えています。
大切にしたいこと
私たちは誰もが「気づく力」を持っています。なにに気づくのかというと、それまで知らなかった領域。つまり死角領域です。
死角領域に気づいたとき、自らも「こっちの方向に行ってみようかな」と好奇心と勇気で一歩踏み出していけるのです。
ARUKUKIは、死角領域の扉をひらくことから、行動の伴走まで幅広くサポートします。
はじめたキッカケ
私たちがARUKUKIを始めたいと思ったキッカケは、自分たちのこれまでの歩みが多くの人のためになるのではないかと考えたからでした。
私たちは2022年ステップファミリーとして共に歩んでいくことを決めました。
※ステップファミリーというのは、再婚や事実婚による血縁関係のない親子関係等を含んだ家族形態のこと。ステップは英語で「継(まま)」の意。夫婦のどちらかが以前のパートナーとの間にもうけた子を連れて再婚した場合に生じ得る。家族関係の構築に親子双方がストレスを抱えるケースが多く欧米では社会問題にもなっており、離婚率が増加傾向にある日本においても今後、問題が顕在化してくることが懸念されている。
ここで少し夫婦の個人的な話もさせてください。
こっちゃんには、前の夫との間に10歳になる娘がいます。産後すぐに離婚して、それ以来10年間母子家庭として2人で生きてきました。
そこに、おくちゃんが加わるというのは、世界が180度変わるほど大きなことでした。ひとつの家族になることを体験はしたけど、そこで感じた経験はそれぞれに違う。こっちゃん親子にも、おくちゃんにとってもインパクトのあることでした。
私たち家族はすごく仲が良いです。しかし、話していて楽しい、気が合う、価値観が合うだけで、家族になれたわけではありませんでした。
私たちARUKUKIの2人は、互いにプロコーチであり、コミュニケーションの専門家と呼ばれるような仕事をしていながらも、一緒に暮らし始めた頃は、分かり合えない部分やズレを感じる部分も多々ありました。
幸いにも(?)お互いに、再婚であることで、前の結婚での学びがいまのプロセスを大きく支えてくれているように感じます。お互いに前の結婚でのつみ残し課題(向き合いきれなかった課題・未完了の課題)があり、それを問いとして持っていました。
「人は、本質的に分かり合うことが出来るのだろうか?」
お互いに、違和感を感じた時に、このまま放置すると前と同じことを繰り返してしまうという直感を大切に、ていねいに対話を重ねてきました。
2人とも成人発達理論やインテグラル理論の知識と実践経験がありました。その叡智をフル活用して互いの死角領域を探究しました。
ケン・ウィルバーの四象限モデル
たとえば、ARUKUKIでは日常的にケン・ウィルバーの四象限モデルをもとに対話をしています。(下の図をご覧ください)
コーチという職業柄、左上象限に偏った感情や思考が顕在化、表出することが多いです。そのようなとき、私たちは意識的に右側象限へのハンドルを切るようにしています。
ケン・ウィルバーの四象限モデルというのは、彼の提唱したインテグラル理論の中に出てくるモデルです。
インテグラル理論とはインテグレート(統合)の意味する通り、何かを見るときに、その事象の1つの側面だけでなく、複数の視点から全体を見ることが大切であることを説いています。
四象限モデルでは、その複数の視点をどのようにとることが出来るのかというのを分かりやすく示しています。
もちろん、この四象限で全てをカバーできている訳ではありません。あくまでも仮説として、このメタ理論は存在しています。
何が正しくて、何が正しくないのかは問題ではなく、このメタ理論や成人発達理論やさまざまなな哲学は私たちにとって非常に役立つ実践的なものだと感じています。
自分には見えていない部分、無意識の言動、無意識の囚われに自覚的になることで、関係性は日々豊かになっていきました。
下の図は四象限モデルを家族に当てはめてアレンジしたものです。
家族の四象限モデル
私たち家族は、ウィークポイントであった右側象限について対話をしたり意思決定をしていくことで、自分たちでも驚くほど関係性が前進しました。
日々の生活での自分にとっての当たり前が、相手にとっては当たり前ではなく、むしろ驚きであることもありました。また家族というシステムに対して、かくあるべしという固定観念も知らず知らずにこびりついていたことにも気づきました。
相手の発言や行動からびっくりすることも多々あります。それはいまでもそうです。
そのうえで、私たち家族それぞれがお互いに個人的に大切にしていることを共有を大切にしています。また、自分にとって小さな「びっくり」な出来事が家の中で起きたときそれをそのままにせず、自分にとってはどう見えるのかということをていねいに対話していくことが大事だと思っています。
日常のなかで、家族やパートナー、お子さんの習慣や言動でもちょっと違和感を感じるようなこともあれば、大きなズレにびっくりすることはみなさんにもあると思います。
食卓に餃子が10個並んでいたとします。餃子を自分が好きなだけ率先して食べる人もいれば、餃子が全部で何個だから家族でわけると一人何個ずつと計算しながら食べる人もいます。
どちらがよい、どちらが悪いという話ではありません。育ってきた環境やそれぞれの特性の違いが生活をするなかで一致しないことがあるだけなのです。
これは家庭でもそうですし、組織でもそうだと思います。
自分にとっては自然だけど、相手にとっては自然ではない。このようなお互いにとっての死角領域に光をあてていく、キッカケのひとつになるのが四象限モデルであり、私たちが生活のなかで対話を通じてやってきたことだと思っています。
私たちが家族になるにあたって、法律婚ではなく事実婚という形をとったのも四象限モデルをベースに自分たちがなにを大切にしていきたいかを話し合った結果でもあります。(こちらについてはまた別の機会にお話をさせてください)
それぞれが四象限モデルの各象限の重心があれば、個性もあります。そのなかで「分かり合うこと」は簡単ではありません。
だけども私たち家族は、四象限モデルをベースに話し合いができたからこそ、ゆっくりと新たなつながりを捉え直すことができたとも感じています。
ARUKUKIでは、この四象限モデルをベースに死角領域へアクセスしていくこと、その他様々な関わり方、手法やツールを用いて個人や組織の歩みをサポートしていきます。
今回のnoteでは四象限についてお伝えしましたが、別の機会に私たちが実践してみて効果的であった取り組みについてご紹介させていただきます。
インテグラル理論を体系的に学んで見たい方は、こちらの書籍もどうぞ。
最後に・・・
私たち2人の紹介もしたかったのですが、長文になってきてしまったため、ご興味のある方は下記リンクのページをご覧ください。
ARUKUKI/歩く木をもっと知る
▶おくちゃん(奥野 雄貴):facebook / twitter / note
▶こっちゃん(松下 琴乃):facebook / twitter / note
▶notion👩🏻🍳🍲ARUKUKI サイト
▶ARUKUKI企画開催のワークショップ👨👩👧
✋ワークショップ情報はこちらをご覧ください。
それでは、このあたりでnoteを閉じていきたいと思います。
カンパのお願い
最後に結婚のお祝いメッセージありがとうございました。式やお披露目もしない形を選択したのですが、皆さまからのお祝いの気持ちを贈りたいとの想いを、私たちなりにありのままリクエストという形で示したいと思います。
(こちら受付は終了しました。たくさんの方にご支援いただきありがとうございました。感謝感激です。)
みなさま、長文を読んでくださりありがとうございました。そして、改めまして、ARUKUKIをよろしくお願いします。
ARUKUKIより愛を込めて
こっちゃん&おくちゃん