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積読月報(2024年4月)

こんにちは。あるいは、こんばんは。
新年度が始まったかと思ったら、あっという間に4月も終わってしまいました。

新年度で周囲は慌ただしく動いている印象ですが、私は昨年度後半の忙しさが落ち着いて、ぼんやり過ごしているように思います。
仕事中もぼんやりしたり、業務に繋がるかもしれない分野の本を読んだりしています。
忙しいともちろん体力的にキツかったりして辛い時もあるのですが、ゆったりしすぎるのも、どうやって時間を使えばいいのかわからなくて難しいですね。

一方、一応新年度らしいこともしていて、4月から資格の勉強も始めました。
今年はその関係もあって読める本の数は減りそうです。
一方、読みたい本の数は増えるばかりで、積読ばかり捗りそうです。

今月も読書メーターのまとめ機能を使って4月の読書記録をまとめたいと思います。


2024年4月の読書記録

読んだ本の数:5冊(うち4冊を紹介します。)
読んだページ数:1288ページ

小野正嗣『九年前の祈り』(講談社文庫)講談社

難しかった。
そしてとてもイライラした(いい意味で)。
自由を認めない、自分は正しいと信じて疑わない、田舎の価値観が全面に出ていて、その部分はとてもイライラして読み進められなかった。
時たま生々しい性表現に驚かされたりもした。
そして何より難しかった。

今思い返しても、かなりイライラしながら読んでいました。
多分自分自身が、地方出身で、田舎的な価値観を押し付けようとする親がいるからだと思います。
多分読み返すことはない気がしますが、それくらい、何か生々しくて自分にとっては刺さる一冊だったような。

実は短編集を読み通すのがあまり得意ではないので、同じ著者の長編があれば読んでみたいです。

宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)

本屋大賞をきっかけに読んでみた。久しぶりに爽やかな青春小説を読んで中高生時代の感覚を思い出した。信じられないかもしれないが成瀬が知り合いに似ていてびっくりした(笑)
連作短編集であったが多くは周囲の人物視点で主人公成瀬を描き出しており、主人公でありながらその内面がよく見えないまま進んでいくと、最後の短編は成瀬視点ということで、これが一番面白かった。あと、オチも最高だと思う。
爽やかな物語で頭の中で映像化するなら「アニメかな?」「ドラマかな?」とか考えてしまった。続編も読みます

続編の『成瀬は信じた道をいく』はまだ読めていません。
本屋大賞も受賞され、ネット上に書評も多く上がっているがやはり「純度100%の青春」という感じが強かった。
ただ、これに関しても、短編を読み通すのが苦手なため実は途中少し退屈していた。長編を書いてほしい。。。(笑)

ダニエル・ヒリス 著, 倉骨彰 訳 『文庫 思考する機械 コンピュータ』 (草思社文庫 ヒ 1-1) 草思社

端的にいえばコンピュータの仕組みについてわかりやすく書かれた入門書。本の中でも強調されているが、ものすごい速さで進歩する情報技術分野において、全くその価値を損なわない本質部分を明快に切り出している。この本にはプログラミング方法、パソコンの使い方などは全く登場しない。しかし、そうした情報技術を身に付けるための背骨のような役割になる気がする。まさに私が求めていた一冊。コンピュータを面白いと思えるようになった気がする。

今月の目玉1冊目。
昔、日本未来科学館で「インターネット物理モデル」という展示を見ました。これは、インターネットでの情報通信の仕組みをボールの伝達でモデル化したという展示で非常に面白かったことを覚えています。
なぜ、とても感動したのかというと、インターネットやコンピュータの仕組み電子的なデバイスだろうが、ボールであろうが再現できるということです。コンピュータの仕組みに、コンピュータの機械は関係ないこと。理論があることです。
そうした私の興味を満たしてくれる一冊が本書です。
複雑で、急速に発達するIT技術の、シンプルで、普遍的な部分を学びたい方はぜひ。

三浦しをん『神去かみさぬなあなあ日常』 (徳間文庫) 徳間書店

私の好きな三浦しをんって感じでとても良かった!読んでいて楽しかった!
取材をもとにして今まで知らなかった林業、里山の世界を楽しく魅せてくれた一冊。自信を持って万人にオススメできるのでは?続編もすぐに読みたい

これも本当に面白かったです。
三浦しをん100 %って感じの、軽快で、穏やかで、温かみがあり、ほのぼのとしていて、でも、グッと心を掴まれる。

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