web古地図散歩 丸の内・大手町3
日頃町歩きイベントとして開催している「古地図散歩に行こう!」をweb上で楽しめるようにしました。約5キロを3時間ほどで歩きながらしゃべっているものですが、文章にするととても長くなります。そこで6回に分割しました。1回目だけ無料でお読みいただけます。2回目以降は有料でのご購読となります。2~6回はそれぞれ150円、1~6すべてと配付資料が載っているマガジンは600円です。
大事件の現場へ
完成したばかりのころの東京駅
大正3年(1914)に完成した東京駅は、レンガ造りの3階建て、北と南の屋根がドーム状になっている特徴のある形をしています。昭和20年(1945)の空襲によって大きな被害を受けた東京駅は、70年あまりの間2階建てに平べったい屋根という姿でしたが、平成の大修繕によって平成24年(2012)には建設当初の姿に復元されました。
この誰でも知っている東京駅、実は一般にはあまり知られていない「秘密」がいくつもあるのです。
たとえば、なぜ北と南と2つの入口があるのでしょう? 今は北口も南口も用途は同じです。でもできたばかりのころはちがったんです。
東京駅ができた当初は、南が入口で北が出口だったんです。東京駅の中で、南口から北口へと人の流れができるように造られていたのです。
それでは南口に入ってみましょう。ドームの屋根がありますね。よく見ておいてください。後で北口に行きます。そのときに南口との違いをクイズに出しますから、この南口の風景を目に焼き付けておいてください。それが無理という人は、写真を撮っておいてください。
あれ?全員写真にいっちゃうんですか?
ところで、東京駅では総理大臣の暗殺事件が2回起きています。1回は改札の内側、現在の新幹線乗場の真上にあるホームで起こったとされています。昭和5年(1930)に第27代内閣総理大臣の浜口雄幸が銃撃されたんです。
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