![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165381328/rectangle_large_type_2_bca5f8c0c2306af2d332ebc4be1423f8.jpeg?width=1200)
【江戸と令和をつなぐ大正大学種子地蔵縁日 ユナイトすがも班編】〜109人の種子屋通りマスター誕生!〜
ユナイトすがも班
文学部日本文学科3年 成田 結
はじめに
みなさんこんにちは! 今回執筆を担当します、ユナイトすがも班所属文学部日本文学科 3 年の成田結です。
大正大学では、11 月 9 日に「種子地蔵縁日」が開催されました。巣鴨から滝野川の間の旧中山道は、江戸時代から昭和 10 年代まで「種子屋通り」として栄えていました。大正大学は近年、大学周辺地域の歴史を掘り起こし、「種子屋通り」の新たな魅力の創出に力を入れており、2年前から 「種子地蔵縁日」を始めました。ユナイトすがも班は、来場者の方々に地域のことを知ってもらえるよう、種子屋通りの歴史を伝えるパネル展示を行いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1733924967-guPy9tVONmFbMRKHGask1evX.png?width=1200)
種子屋通りマスターになってもらうために
種子屋通りの起源は、自家採取した種子を中山道で販売していたのが評判となったことでした。大正 5 年には、種子の価格協定や優良原種の生産・供給を行う、「東京種子同業組合」が設立されました。大正大学の周辺には、伝統的な東京野菜の継承を行う「株式会社日本農林社」や、組合の解散まで活動拠点になった「瀧野川八幡神社」があります。大正大学は、大正大学南門に種子地蔵を建立したり、種子地蔵縁日を開催したりと種子屋通りにちなんだ取り組みをしています。
今回ユナイトすがも班は、来場してくださった方々に普段何気なく生活している場所の歴史と同時に、地域の歴史に関わる施設が多くあることを伝えたいと思いました。そのため、作成したパネルでは、種子屋通りの歴史や種子屋の仕事に加え、現在にも残る施設の紹介を行いました。今回のパネル展示は、種子地蔵縁日に参加する地域の方と参加学生をターゲットとしました。地域の方々は、日常的に現在も残っている施設の近くを通る方も多いと思います。その近くを通った際に、今回の種子屋通りのことを思い出すきっかけになればいいなと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1733925252-badL2sIO9jRY8lS0AMk35PWF.png?width=1200)
当日の様子
当日は、種子屋通りに関するパネル展示とクイズを行いました! 種子屋通りについて簡単に説明をした後、パネルを見て 3 問のクイズを出題し、全問正解した方には種子地蔵が描かれたオリジナルの缶バッジをプレゼントました。
展示をしていた場所が通路だったこともあり、通りかかる方への呼び込みをし、子どもから大人まで幅広い年代の方に見ていただきました。お昼頃には用意していた缶バッジ 55個を全て配りきることができました。缶バッジの配布終了後も、多くの方にパネル展示を見ていただき、目標人数である 80 人を大きく上回り、109 人の方にパネル展示を見ていただくことが出来ました!
地域に住んでいる方も、種子屋通りの歴史までは知らない方も多く、真剣にパネルを見てくれる方がいたり、小さな子どもたちがパネルの中から一生懸命に答えを探していたりする様子がとても印象的でした。中にはパネルよりも深い内容を知っている方もいらっしゃいました。私たちが知らない地域のお話を聞かせていただくことができ、とても学びにもなりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1733925300-M5DjuJI3SgOoVCfwG4dh17BZ.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1733925334-HJ3L8eohjRAacGVMuvOKrXwd.png?width=1200)
種子地蔵縁日での継続企画を通して
ユナイトすがも班は、昨年度からの継続企画として種子屋通りの紹介を行いました。昨年度はスライドを用いて紹介していましたが、今回は昨年使用した資料をもとにし、パネル展示を行いました。パネル展示は、通りかかった方や少し興味を持った方が気軽に覗きやすいこともあり、より多くの方に種子屋通りについて知ってもらうことが出来たのだと思います。
地域の歴史は、関心がなければなかなか知る機会がないと思います。それを種子地蔵縁日の中で企画として行うことで、種子地蔵円縁日を楽しみにしてくださった方に歴史を伝えられることが出来ます。
他の出し物や企画に興味を持ちお越しいただいたとしても、ユナイトすがも班の企画にを見つけ、少し興味を持ち、そこで新しい発見をし、そこから地域への愛着を深められることに繋がるとすれば、それは種子屋通りの歴史を風化させないことへの成果に結びつきます。そのため、少しずつ新しい要素も加えながら、今回の企画を今後も継続していく必要があります!
![](https://assets.st-note.com/img/1733925379-Aoq1xT0kih68c75PyFr3KBCf.png?width=1200)
おわりに
私は今回はじめて種子地蔵縁日に参加しました。今回の種子地蔵縁日を通して、大学周辺が野菜の種子屋の中心として栄えていたことや、周辺に種子屋通りに関する施設が残っていることなどをはじめて知りました。
私は、3 年間大正大学に通っていたにも関わらず、種子屋通りの歴史をほとんど知りませんでした。今回の企画で種子屋通りの歴史を知り、南門にある種子地蔵や、資料で見ていた「株式会社 日本農林社」が帰り道にあることに驚き、通るたびに今回の展示のことを思い出すようになりました。大学がただの場所ではなく、歴史のある土地に建っていることを改めて知り、さらに多くの方に知ってほしいと思うようになりました。今回展示を見に来てくださった方々が、地域の歴史に関心を持ったり、少しでも種子屋通りのことを思い出してくれたりする人が増えていたら嬉しいです。