SPS座談会に密着! 〜改めて皆様、お疲れ様でした〜
こんにちは。文学部歴史学科日本史コースの森野です。今回は、3月2日にすがもプロジェクトのSPSの皆さんがオンライン座談会を行ったということで、本日はその模様をお届けいたします。
SPSとは何?
そもそもSPSとは、すがもプロジェクトの班におけるリーダー的立場の人のことです。その仕事は主に3つに分けられます。
まず1つ目は「学生のメンター」です。メンター(mentor)とは、
「仕事のお手本となり、自らが率いるメンバーに指導やアドバイスを行い、個人の成長やサポートを行う人」
のことです。すがもプロジェクトにおけるSPSには「相談や助言、誰が何の役割を持っているかを把握することで学生の活動意欲や関心の把握及び評価をおこなう」という仕事が求められます。
2つ目は「教職員との折衝」です。ミーティングを行う際、アジェンダ(課題)を事前に共有し返答で来た意見をもとに構築して班全体に固まったアジェンダを通知します。また、万一ミーティングや班の活動に教職員が参加出来なかった時の報告・活動の仕方が分からなくなったときの相談及び意見の聞き取りも行います。
3つ目は「週報の作成」です。週報とは、一週間の活動や次回の課題点、学生の様子をformsにまとめたものです。
そして今年度のSPSは以下の皆さんが務められました。
・メディア班 山中若菜さん(4年)
・銭湯班 斉藤鈴乃さん(4年)
・農園班 近江由隆さん(4年)
・祈り班 園部豊大さん(3年。当初は須藤恵さんという方が務められていましたが、9月に卒業されたことより園部さんに交代しています。)
・ユナイトすがも班 橘俊幸さん(3年)
SPSを務めての感想
・メディア班 山中さん
「リーダーポジション、組織をどうまとめたら良いかということをたくさん勉強できた。仕事をする上で『これで正解なのか?』と思い悩むことがあっただけでなく、自ら示した指針に不満を持たれていないかと考えすぎになった結果、指針がブレたことが何度もあって、リーダーシップと自分が性格合わないのかなと思った」
・銭湯班 斉藤さん
「班員として活動していた時期があったからこそ、上の立場でメンバーをまとめることの難しさを感じた」
・農園班 近江さん
「私の場合はノリで引き受けたが、他人任せで生きてきたような部分もあり、(山中さんみたく)向いていないように思ってしまった。企画書をだいぶ遅い日に出すことが多かったことなどを通じて、自分のできていない部分を知れた」
・祈り班 園部さん
「上に立つことの大変さを知った。みんなが補佐みたいな環境だったから自発的に発言してくれたことはありがたかった」
・ユナイトすがも班 橘さん
「何も決まっていない状態で今年度より新設されたユナイト班のSPSに任命された。その中で、上の立場に立つ経験をさせてもらえたことはありがたかった。何かやろうと思って思い続けたら1年が過ぎてしまい、何もできなかったと感じたことを反省しつつ、何が自分には足りなかったのかということを就活と並行しながら考えられたことはいいきっかけになった」
SPSをして良かったこと
色々な思いが口から飛び出しましたが、主に皆さんが口を揃えて言ったことは「社会人を経験できる」ことです。皆さんが口々に言っていたことの一つに「マルチタスク」がありました。すがもプロジェクトの活動と並行して就職、卒業論文、大学院受験の勉強(今回のメンバーの中で受験した方はいませんでしたが、この先SPSとの掛け持ちをする人が出てくる可能性もあります)などの重大イベントを同時並行して進めることによって、将来就職する際の大きな糧になるのでは、ということをおっしゃっていました。
SPS(リーダー)になったときのアドバイス
様々なアドバイスが飛び出しました。1人ずつ紹介します。
・メディア班 山中さん
『倒れたら立ち上がり 前よりも強くなれ』
山中さんからは、大事だと感じた歌の歌詞に関するお話でした。上に二重鉤括弧で述べた歌詞は、串田アキラ氏が歌う「強さは愛だ」のサビです。職員や先生にいろいろ指摘されて嫌気がさしてきた際、その指摘にどのように対抗すれば良いか考えれば今までよりも大きい自分になって企画を進めることができる、と考えたそうです。特撮好きの山中さんならではのお話でした(この曲は「宇宙刑事シャリバン」という東映特撮作品のオープニング曲です)。
・銭湯班 斉藤さん
「とにかく信用してもらえるように行動すること。先生と気の置けない環境を作ることも大切」
・農園班 近江さん
「それぞれ自信を持ってやってみよう」
・祈り班 園部さん
園部さんからは、彼が持つ2つの座右の銘のお話をいただきました。
① 『気を抜くな、力を抜け』
これは修行の中で、「気を抜く」と「力を抜く」はまったくの別物である、気持ちが入ることによる力みすぎもいけないよ、と先生から教わったことだそうです。
② 『甘えられる環境には甘えなさい』
園部さんは、職員がSPSに、班員がSPSに甘えるという環境は、別の立場でも良しと思っていて、「頼りあえる・甘え合いができる」という環境が大事だと考えているそうです。
(ちなみに筆者の座右の銘は『生涯社会勉強』です。社会勉強は一生終わることのないものであると、大学生活の中で気がついたことで、自分に言い聞かせるために作りました)
・ユナイトすがも班 橘さん
「スケジュール管理をしっかり。スケジュールを立てる上でも、後ろからなにをするか逆算できるかが重要。あとは仲の良さを大切に(アットホームな環境作りと言ったところですね)」
むすびにかえて
最後に筆者の感想です。私は普段メディア班で活動する際は記事執筆に専念することが多く、意見を出したとしても片手で数えられるくらいしか言わなかった状況だったのですが、その裏でこのように仕事していただいた皆様には頭が上がらない思いです。改めまして今年度SPSを務められた皆様、お疲れ様でした。
今回もご覧いただきましてありがとうございました。よろしければ「スキ」、「フォロー」もよろしくお願いします。
今回のライター 文学部歴史学科日本史コース2年(新3年) 森野寿
座談会インタビュアー 心理社会学部臨床心理学科3年(新4年) 青木智美
※補足 「メンター」という言葉を調べた際に活用したサイト・URL
https://mba.globis.ac.jp/careernote/1033.html