検索して出かけた角大師のお寺散策
コロナ感染、病気の発覚、癌の再発、事業の傾き、急な引っ越し、お仲間わんことのお別れ。年が明けてから畳みかけるように近しい人からえーなんでなんでーの悪い知らせばかり届くもんで、なにかを払いたくて厄や病に強そうな神仏を検索。
ここ2年コロナ禍でアマビエとともに耳に入ってきた「角大師」の存在。そうだそうだ、こういう時こそ厄除とか疫病退散とかそーいうやつ!
あたしの知識が完全に付け焼き刃なので詳しいことは各々ググってほしいのだけど、とにもかくにも良源さん(慈恵大師、元三大師)に関係するスポットを目指すことに。
関東近郊の元三大師検索結果。さすがに比叡山は無理だもんな、都内でメジャーなのは深大寺だろうけど、いま東京はなんとなく違う。のびのび車で向かうなら埼玉か茨城。今回は授与品などがある規模の茨城県常総市へ。
犬がいなくなってからカメラを持たなくなったのでろくな写真がない。四つ足はステキ重視だけど、そうか、もうそういうのはどーでもいいか。それではヨレヨレとゆがむスマホ画質でどうぞ。
3つの参道に3つの門。福禄之門、健康延壽之門、子安門。財か寿命か子宝かの願いによってくぐる門を変えるんだね。
ここ数年神社や寺院の手水舎はお水を止めているところが多いみたいだけど、ここは古井戸が残されているらしい。ちゃんと機能していた。もちろんコロナ禍なりの断り書きが貼り出してあったけども。
この丁度いいくたびれ感。バリバリに手入れされてギンギンに塗り直されてたらたぶんダメなやつ。よき按配の佇まい。お隣に植っていた桜が満開になったら、さぞかし絵になるんだろうと思う。このお寺さんは紅葉の時期もよいらしい。そうかー。
だるまさんが並んだ本堂を撮り忘れていたので、その先の慈慧殿にスキップ。
あ!
あー。わー。すごい。
うわー立派な蜂の巣ー。田舎育ちだからねそんなに珍しくはないけど、だいたい途中で始末されちゃうもんね。ここまでじっくり育っているのってあんまり生で見たことないかもなー。りっぱー。
怖い系でも可愛い系でもない素朴な雰囲気のお二方。凪さんと来ていたら、わー前足がむっくむくのずっしりしっかり。いーねーうらやましいねーあやかろうねーって言ってただろなぁ。
立て膝に頬杖ついているようなポーズの如意輪観世音菩薩像。涼しい表情がとても美しい。彫り師さんのお顔センスが好みだわー。
さまざまな菩薩の石像が並ぶ。やっぱり如意輪観世音菩薩(最左)さんは美しい仕上がりな気がする。あたしの勝手な贔屓目だろうか。いや待てよ。菩薩さまの知識ないな。違いもよくわからんな。相性かしら。まぁ、にわか如意輪推しってことで。
観光客的なひと気はほとんどないんだけど、あちこちにお掃除をされている方々がいらして、そこにポロポロと地元の方が詣でる姿がみれる感じ。サイコー。ほんと静かで豊かで満腹に心地よい。木々がのっぽで影が多くて、これは真夏の散歩には絶好の場所じゃないかな。
季節変えてまた伺おー。
せっかくなので角大師の護符(中・小)を授かって帰る。古くから続くいわゆる魔除けのお札。マンション暮らしは一戸建てのように屋外には貼れないので玄関の内側から。真正面から扉に睨みを利かせてもらう角度もちょっと無理で、我が家では横向きに。
小さい方の護符は災難が重なってちょっと参り気味な友人に贈る。
歳とったら神社仏閣のよさわかるって聞いてたけど、本当にそうかもね。関西にいた頃は歴史的なお寺さんとか結構あちこち出入りしてたけど、建造物への興味以外あんまピンときてなかったかもな。
神仏の御加護を願う、誰かのために手を合わせにゆくっていうのは、流された観光目的の参拝とはだいぶ違う気がする。なんとも気持ちが整う。はぁ、有り難し。
天台宗別格本山元三大師安樂寺の公式サイト