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【DELE不服申し立て】再採点申請の方法と不合格が合格になる例


今回はDELE受験者が意外と知らないDELEの不服申し立てについて話していきたいと思います。

筆者の紹介


 筆者は以前中南米を旅行したことをきっかけに、趣味でスペイン語を勉強しています。他の多くのスペイン語学習者と違って、大学でスペイン語を専攻したことやオンラインでスペイン語圏の先生と定期的にお話ししているといったことはありません。また、海外に住んでいたり、家族や友人にスペイン語圏の人がいたりということもありません。英語力に関していうと、TOEICでは500点取れるかどうかといった状況です(英弱)。

 さて、こんな純ジャパでスペイン語との接点が少ない筆者ですが、一応過去のスペイン語試験DELEにおいてB2レベル(TOEIC780-945)に合格しています。筆者は、この恵まれない状況の中でB2合格を果たせたのには、筆者なりの勉強法や対策の仕方が大きいと思っています。
 今回は、そんな筆者が思うDELE B2合格への「効率的な勉強法」や「試験を解く上での戦略」を皆さんにご紹介したいと思います。このブログを参考にしてDELE B2合格をつかみ取っていただけたら幸いです。

記事を書いたきっかけ

今回この記事を書こうと思ったきっかけは、DELE 2021年度7月試験を終えて、筆者の周りでは受験者結果に納得がいかない方がちらほらみられたことがきっかけです。こういった場合は通常、DELE の運営であるInstituto Cervantesに問い合わせて再採点申請することができますが、この情報がネット上では全くと言っていいほど皆無でしたので、そう言った方がスムーズに再採点できるよう、明確に描かれた記事を書きたかったためです。
 
それでは、これについて詳しくお話していきましょう。
 

不服申し立てとは?


まず初めに、意外にご存じの方も少ないかもしれませんがスペイン語試験DELEには不服申し立て(再採点)という制度があります。DELEの公式HPにも、2021年度ならばスペイン語認定証 2021年度申込要項(申込用紙)の14項に、14.異議申し立て「全ての受験者はインスティトゥト・セルバンテスの電子サイト http:// sede.~~~.esにより、必要と認めた異議申し立てをインスティトゥト・セルバンテスに対して申し立てる権利を有する。」として記されています。これが不服申し立てです。
 

どこから申請できるの?


DELEのスペイン語認定証 2021年度申込要項(申込用紙)は以下のこちらからどうぞ
※上のURL自体は、皆さんおなじみの、日本でDELE試験をうけるほとんどの方が目にするであろうサイトなので安全だと考えられますが(Instituto Cervantes Tokio公式HP)、このサイトの申込用紙の項目14に記されているhttp:// sede.~~~.esのサイトに接続してみたところ、httpsではなくhttpを用いたサイトであることからもわかる通り、セキュリティーが保証されていないという警告メッセージが筆者のパソコンには出てきました。また、末尾の.esからもわかるようにこれはスペインのサイトのようです。この警告メッセージが出てきてしまった以上は、このサイトに安易にとんで不服申し立て申請をすることに不安が残るので、筆者はオススメできません。したがって、詳しく知りたい方は実際に自分の受験者氏名や受験番号を言ったうえで、Instituto Cervantes Tokioの問い合わせ先にきいてみるのがいいと思います。
 

実際に問い合わせてみた結果


ということで、筆者は実際に再採点申請をする予定はありませんが、Instituto Cervantes Tokioさんに詳しくおききしてみました。すると、各自お電話で質問してほしいとのことでした。
 
 

どの分野が再採点されるのか?


DELEの試験は通常、読解(Lectura)、筆記(Escritura)、聴解(Auditiva)、口頭(Oral)の4分野に分かれています。この中でも、読解と聴解はマークシートによる採点であるため主観が全く入りません。したがって、よっぽどのことがない限りこの2分野の得点は変わらないでしょう。実際に再採点の対象となるであろう分野は筆記試験と口頭試験です。これらはマークシートによる採点ではなく実際に採点官(ひと)が採点するため、主観が入りやすいと考えられます。中でも口頭試験は、文法や言い回しといったこと以外にも「流暢」さが採点基準に入ってくるため、特に主観が入りやすいことが予想されます。したがって、再採点される可能性があるとするならばこの分野でしょう。
 
 

再採点で点数は変わるのか?


筆者の個人的な意見では、再採点をして不合格だった結果が合格になることはありうるというように思います。実際に過去にDELEの不服申し立てについてネットで検索した結果、再採点を申請して不合格だったのに合格に変わったという方もいらっしゃいました。ですので、自分が採点に納得いかないと思うのであったら不服申し立ては無駄にはならないと思います。かといって、後述するように必ず点数がアップするというわけではないと思うので勘違いしないようにご注意ください。
 
ここで、再採点で本当に点数が変わるかという疑問について考えていきましょう。DELEは再採点を積極的には進めていません。これはどうしてでしょうか?
 

そもそも得点調整された後


筆者個人の感覚では、DELE試験の点数はおまけと言えるほど大きなものではないと思いますが、多少は忖度があるのではないかと思います。というのも、筆者の知る限りではDELEのいずれかまたは両方のGrupoにおいて、得点率がちょうど6割だったという人を多く知っているからです。そもそもギリギリの点数で不合格になると、大抵の受験者はおまけして欲しかったり、どうにかしたかったりして再採点請求をすることが予想されます。そのため、筆者の周りの合格者の合計得点が合格基準の6割ピッタリだったということは、偶然ではなくそういったクレーム回避のためにあらかじめ調整している他の分野の得点率を見て点数がおまけされたりすることがあるのではないかと考えました。もしそうであるならば、得点調整をしても合格に至らない点数の人が落ちているということになるので、結果はなかなか覆りにくいのかもしれません。結局真相は闇の中です。
 
 

C1以上の試験なら変わりやすい?


なぜだか分かりませんが、B2以下の試験で小数点単位の誤差で落ちるということはあまり聞きません。実際知り合いに聞いてみたり、ネットで検索してみた結果、こういった事例はC1以上でしか見られませんでした。(単なる偶然かもしれませんが…)この場合には、もしかしたら再審請求をすると不合格が合格に変わるなんてこともあるかもしれませんね。実際に筆者が知っている不服申し立てによって不合格から合格に変わったという方はどれもDELE C1を受験された方でした。これは、C1の採点がB2以下と比べて格段に厳しいことが挙げられる気がします。このレベルになると、他の下の級に比べて小数点以下でも大きな違いがあるのかもしれません。また、その後の不服申し立てによって合否が変更した理由としては、C1以上レベルの評価は採点官によっても意見が分かれるほど高度であること、C1以上レベルになると、単なるクレームではなく自分はできたはずだという確固たる自信がある不服があることが挙げられるかもしれません。DELE試験における最後のあがきになるかもしれません。

まとめ


最後までご覧いただきありがとうございました。このページを利用してDELE受験者の皆様が本番でいい結果を出せることを祈っております。他にもたくさんのスペイン語に関する記事を載せておりますので合わせてご覧いただけたら幸いです。それではまたお会いしましょう!

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