WUPアンリミテッド環境 御旗ロイヤルの道筋
皆さん初めまして。DAICHELという者です。
自分は、普段Shadowverseをプレイしている1プレイヤーですが、今回初めて、このnoteを書いてみることにしました。
Shadowverseの中でも、自分は特にロイヤルのデッキを中心に使う事が多いですが、今回はアンリミテッドフォーマットのデッキの一つ、御旗ロイヤルについて考察をしていきます。
そもそも今回noteの執筆に手をつけたのは、この御旗ロイヤルを使用して、アンリミテッドフォーマット45thシーズンのロイヤルランキング1位、そしてランクマッチでの13連勝を達成出来たことにあります。
上の13連勝と1位達成をツイートした所、想像以上の反響があったため、何か言葉や形に出来ないかと考えた結果、今シャドバ界隈で多く使われているこのnoteを用いて、少しでも御旗ロイヤルの魅力や自分の考えを伝えることが出来ればと感じ、執筆に至りました。
前置きが長くなりましたが、それでは早速本文の方に移っていきます。
1.御旗ロイヤルとは一体?
御旗ロイヤルというデッキそのものが、大分古くから存在するデッキな為、今Shadowverseをプレイしている人の中でも、知っている人が決して多いわけでは無いと思うので、先に軽く説明を入れます。
御旗ロイヤルとは、Shadowverse第二弾カードパック「ダークネス・エボルブ」にて、猛威を奮ったロイヤルクラスのデッキタイプの一つです。
指揮官・アミュレット「王家の御旗」を置くことで、既に場にいる、あるいはこれから場に出る兵士・フォロワーをバフして相手のライフを削っていき、リーサルに到達することがメインの戦術となっています。
御旗がベーシックカードであり、かつ主戦力となる兵士・フォロワー達のほとんどがブロンズ・シルバーで構成されていることもあって、当時の環境デッキの中では極めて格安デッキな御旗ロイヤルは、初心者向けデッキでありながら有数のパワーを持っており、その当時最高のランクだったMasterランクへの早期到達者を多く出したり、大型連勝も数多く叩き出しました。
しかし、「バハムート降臨」環境以降は、周囲のインフレの波に飲まれ、活躍の場が減少していきました。Shadowverseのフォーマットがローテーションとアンリミテッドに別れて以降はその傾向が更に顕著となり、現在のWUP環境においても、それはあまり変わっていない状況です。ただ依然としてデッキ自体にかかるエーテル数はそれほど高額ではない為、初心者が手を付けるデッキとしては一定の需要を持っています。
2.御旗ロイヤルの構築
「御旗ロイヤルの歴史はわかった。では実際どのような構築なのか?」という問いに対する回答がこの項目です。実際に、自分がシーズン45thで使用したデッキがこちらです。
抜刀術+ディオネ、あるいはレイサムといったサブリーサル要素を安全に捨て、御旗シナジーに特化させたタイプのデッキがこれです。
アンリミテッドはカードプールが広く、一言で御旗ロイヤルと言ってもデッキの中身が人によって全く異なっていたりもするのであくまで上記の物は一例とお考えいただければ幸いです。
ここからはデッキ内のカードの説明に入ります。
・確定枠
クイックブレーダー
説明不要のShadowverseの特攻隊長。
序盤の攻め・中盤の処理・終盤のダメ押しと役割は数え切れないほど。
御旗というデッキである以上、減らす理由はほとんどなく、安心して3枚入れていいカードと言えます。
ヴァンガード
一番乗り男、ヴァンガード。
クイブレとの最大の違いは、1tで動けない代わりに、体力が1高いこと。これが何気にかなり重要で、超越ウィッチのエンジェルスナイプでやられない、相手の先攻1/1/2に対しても弱くならないといった強みを持っています。
よほどのことが無い限り、こちらも減らす理由は無いでしょう。
無敗の剣聖・カゲミツ
不戦世界から戦場に馳せ参じた、一度たりとも敗北を知らぬ男。(戦ったことがないのでは?とは言えません)
今回の御旗デッキにおける最重要カードは、実は彼。今までの御旗ロイヤルには無かった概念を産み出したからというのが理由です。
その概念とは、
「処理札の予約」
カゲミツ登場以前の御旗ロイヤルは、「とにかく並べてバフして打ち勝つ」という戦術がメインで、相手のフォロワーの処理は最低限に留めなければいけなく、そこにかけられる余裕はそれほど多くはありませんでした。
しかしカゲミツは自分のターンに破壊されることにより、次の自分のターン開始時復活して進化するため、確実な処理札を確保することができます。
加えて、エンハンス3で攻撃力を2アップし、突進を得るので、4ターンに御旗を置く前の下準備にも、御旗を置いてからの5ターン以降で他のフォロワーに攻撃の道を託すのにも大きく貢献してくれます。
御旗のバフを受けた場合、エンハンス時の攻撃力は3にアップし、最大の仮想敵である超越ウィッチのクラシカルソーサラーから現れ、守護を付与された式神・形代を討ち取りながら、次のターンに現れる守護に対しても睨みを利かせることができます。教会ビショップから現れる森の参謀・ムニャール、ヴァンパイア全般から現れ、細々とダメージを稼いでくるレヴィオンデューク・ユリウスと回復効果を持つ魅惑の教鞭・イオ等、御旗を置いてから攻めていく上で、処理しなければいけない厄介なフォロワーを倒しつつ、他のフォロワーに進化と残りのコストを託すことができ、なおかつ次のターン、進化して復活しリーサルへの道をこじ開けてくれます。
特に後述する信念の剣閃とのコンボは非常に強力で、リーサルラインをきちんと抑えておけば、彼のおかげで勝利を得られることが多くなっていくでしょう。
オースレスナイト
ベーシックカードだったのかお前!?と言われそうなカードランキング上位。
御旗ロイヤルにおける展開の要。特に先攻時は絶大なアドバンテージを稼ぎ出す為マリガンでキープしておきたい1枚。また、2コスということで貴族の舞踏のランダム対象にもあたる為、当たりを引きに行こうと思えば猶の事手札にあると安心できるでしょう。
クノイチエッグ
色気より攻撃力の方が高そう。
ロイヤルを代表する潜伏フォロワー。御旗との相性も良く、御旗を設置出来ていれば3点(進化込みで5点)を確約することが出来ます。また、アンリミテッド環境においては存在そのものが刺さるシーンも多く、
①超越ウィッチのスペルのあて先として選ばれない
②進化していればイオの2点AOEでやられず、回復も受け付けない
③AFネメシスのアーティファクトごり押しに対して盤面ロックでカウンターリーサルを狙える(ただ最近はエネス・ミュニエ等も増えてきたため必ずしもうまくは決まらない)
等の利点が存在します。
また、味方側のフォロワーとの相性も良く、特に上記のカゲミツに関しては5ターン目に一緒に投げることで次の処理札を予約しつつ、クノイチエッグを進化して置くことができ、6ターン目以降に打てる打点と組み合わせてリーサルを狙う事が出来ます。更に、後述のケンタウロスヴァンガードやペインレスサムライともコンビとしてとても優秀な働きを見せてくれます。
ケンタウロスヴァンガード
イラストが地味にカッコいい1枚。
普段ロイヤルからは中々見ないフォロワーの一体で、御旗ロイヤルを御旗ロイヤル足らしめる1枚であり、御旗がベーシックカードでありながら、アンリミテッドでこそ本領を発揮出来る大きな理由の一つです。
御旗を設置していれば、2/3/1疾走となり相手の顔面を詰めていくのには欠かせません。最悪、手札があまりにも酷い時は2コスで出すことも可能です。後、攻撃力が高い為貴族の舞踏から出ても意外と当たりだったりします。
ペインレスサムライ
傷も痛みも覚悟の上な侍。鬼〇の刃に出てそうとか言わない。
交戦時、自身へのダメージを0にするという特殊な効果を持っており、長期に渡って盤面に残り続けることもかなり多いです。特に教会ビショップには彼を楽に処理する手段が限られた手しか存在しない上に、頂きの教会を場に出すと、体力の減少=攻撃力の減少という状況が起こるので、序盤から出していけば、ライフを守りながら盤面を作ることが出来るでしょう。
また、進化するとリーダーへの効果によるダメージも0にしてくれるため、鋭利な一裂き・紅のワルツ・真理の術式・ムニャールの攻撃時の1点
これらの環境トップデッキから飛んでくるダメージを抑えつつ、逆に相手にダメージを与えていくことができます。
また、ペインレスサムライの大きな特徴として挙げられるのが
「進化を分け与えられる事」
これが非常に大きく、限られた進化権の中で、いかにリーダーへのダメージを与えることにそれを使えるかと言う事が重要視される御旗ロイヤルにおいて、進化を分け与えるという概念は、処理札の予約と同じくあまり存在しませんでした。
しかし、ペインレスサムライの登場により、盤面に残ったフォロワーとW進化でリーサルと言ったシーンも数多く見ることがありました。エンハンス5なので、6ターン・7ターンにクイックブレーダーやケンタウロスヴァンガード等の他の疾走札と合わせて打つことも出来ます。
また、先述のクノイチエッグは潜伏ということもあって盤面に残りやすく、他のフォロワーを進化して顔面に向かわせ、ちょこんとクノイチエッグを配置しておくことで、次のエンハペインレスと合わせて、御旗を置いていれば最大6+4=10ダメージを与えてとどめを刺すことも可能です。
信念の剣閃
一人だけコラボスペル3人とかズルさの極み。
WUPアンリミテッド御旗ロイヤルのパワーを一番上げたと言っても過言ではない1枚。
内蔵スペル3枚全てが単体での使い道があり、かつエンハンス6で絶大なパワーを発揮する強力なスペルです。内蔵スペル1枚1枚も説明していきます。
エリカの戦技
どうして戦技がWith B二人の召喚なのかわからないですがとにかく強いです。3tにそのまま打っても勿論強いですが、御旗のバフを受けると更に強力。後、エンハンスが絡んでくる終盤、御旗を設置していて場にフォロワーがいない場合、実はエンハンスで剣閃を打つよりも、ケンタウロスヴァンガードと戦技の方が打点が高く出るのは地味に覚えておいて損は無いです。(エンハ6剣閃=クイブレ2枚進化込み=8点 ケンタ+戦技=ケンタ&クイブレ2枚進化込み=9点)
ミストリナの刃
本家再現率が非常に高い敵も味方も恐怖のランダム5点。3枚の中だと単体の使用率は一番低いですが、アグロヴァンパイアの悪逆の侯爵・ユリウスや、AFネメシスの暗雲の巫女・エネス、教会ビショップの賛美の狂信像・イミナ等の、絶妙に取りにくいシステムフォロワーを撃退するのに活躍してくれます。ただこのスペルを使っている段階で、既に「使わされている」感が否めない所もあるので、攻撃を進めるか処理を行うかはしっかり見極めていきたい所です。
ベイリオンの号令
ナテラの大樹が無くても、分け隔て無く強化してくれるようになった自然の長の号令。1コス下がった激励の舞というのが非常に大きく、元祖と違って無理なくデッキに入れられるバフカードなのは大変嬉しい物。最悪御旗を引けていなくても、このカードのバフで一気に押し切れる可能性まであります。相手によっては、先攻1クイブレ2オースレス3号令のゴリゴリで勝負を決することが出来る場合まであるのが凄まじい強さを感じます。御旗ロイヤルであることがバレた際、今まではロックの択を取られ、絶望を味わうこともありましたが、サブプランとして号令を控えさせることが出来るようになったのは、今回かなりの強化と喜びを覚えました。
エンハンス6での使用
一番使い方として多いのはやはりエンハンスでの使用です。最後のダメ押し手段としての需要が大きく、ランダムではあるものの守護を突破しながら、無から最大6点(御旗を立てれば8点)を叩き出せるのは偉いの一言です。
また、カゲミツやクノイチエッグを前のターンに潜ませておくことにより、更にそのバリューを上げることができます。カゲミツは剣閃の全体バフ+最速の6ターン目であればクイブレに進化を切ることで一気に攻撃力を2引き上げることができ、環境トップデッキで最も体力の高い守護である、ネレイアから登場する守護付きのキャタラクトビーストを進化されていても単体で突破出来る可能性があります。クノイチエッグは、前のターン進化置きしていれば御旗込みだと最大で6点の打点となり、クイブレ2体と合わせたリーサルラインは14点。エンハ剣閃絡みとしては1ターンでの最大打点がこれな為、これを元に、相手の守護・回復を予想してプランを組み立てていくのが個人的にはベストと考えています。
王家の御旗
イラストに登場する騎士、いつかリメイクカードにしてほしい。
これが無くては始まらない、御旗ロイヤルのメインウェポン。
置けるタイミングがあればすぐにでも飛びつきたい所ですが、ライフを詰められている場合は処理を優先し、後で御旗を置く考えも大事になってきます。特にアグロヴァンパイア等のデッキは、手札と進化権を枯らしきれば御旗を置かずとも勝利を得ることが出来る可能性があるので、自分のライフが御旗を置いたとしても耐えられるかどうかを把握しつつ行動を選ぶことが重要です。後述の選択枠の優雅なもてなしでコストを下げておいて温存するのも一つの選択肢です。
・選択枠
マーセナリー・ルシウス
ゴブリンスレイヤーからヴァンパイアスレイヤーと転職したルシウスお兄様の休職期間中の姿。
スタッツは貧弱なものの、エンハンス5で相手のフォロワー1体を問答無用で破壊する効果を持っており、特に体力が高いフォロワーが多い教会ビショップ相手には遺憾なくその強さを発揮してくれます。手札や相手によっては1コスとして投げれるので小回りも効くのが大きいです。
ニンジャエッグ
忍術学園からShadowverseの世界にやってきた忍たま。
1/1/1潜伏という効果を持っており、超越ウィッチのスペルの対象を作らない、貴族の舞踏から出てきた際のバリューが上がる、という利点がありますが、1コス枠でルシウスを最終的に選んだので、今回のデッキでは不採用となりました。ただ可能性はあります。
優雅なもてなし
機嫌を良くした指揮官が、1ターン早めに出勤してくれるという仕組みが謎のカード。
このカードの採用をするかどうかはデッキ構築の段階で大分悩みましたが、後攻4ターン目で手札に御旗が無い時も、確実にサーチ出来て設置出来るというのはデッキの安定性を一気に引き上げ、心置きなく序盤から展開していけるメリットがある為、展開札として入れようとしていたレイサムを泣く泣く外して採用。その甲斐はあったと実感しました。ただ御旗と被ってしまう事も多く、3枚は入れ過ぎと判断し2枚採用としました。
デュアルブレイダー
メジャーリーガーの某選手も愛用する二刀流の使い手。
2コスの兵士・フォロワーが潤沢なロイヤルの中で、御旗ロイヤルにどれを採用しようかというのもかなり候補がありました。特にアンリミテッド環境では、体力1のフォロワーだと、よほど強大な効果を持っていない限り有利トレードをされてしまう可能性が非常に高いという状況なので、体力2、それも2/2のフォロワーを出来るだけ採用したいと思い、選定したのがデュアルブレイダーでした。
指揮官がいればファンファーレで無料進化権付与というのは御旗と大きなシナジーがあり、相手の守護を剥がしながら他のフォロワーが攻撃する道をこじ開ける役割を果たしてくれます。進化後体力が3ということもあり、クラシカルソーサラーから守護を持った式神・形代が2体登場しても、それらを処理して生き残るという点は非常に強力です。更に進化後2回攻撃が可能という点から、進化前でも出していって相手に処理を強要させる働きもあります。運良く残れば強烈な打点を叩きこめるので、安定性が高いと思い3枚採用しました。
機械の輸送者
運搬部門に配属されたと思ったら御旗の最前線でした。
デュアルブレイダーと同じく、2コスの兵士・フォロワーで他に有力な候補はいないかな・・・・・・と探していた所、ちょうどいい人材が見つかりました。それがこの機械の輸送者です。
2/2/2の安定スタッツを持ちながら、更にファンファーレで手札の兵士・カードが3枚以上存在していれば、攻撃力を+2して突進を得ることができます。「兵士・フォロワー」ではなく、「兵士・カード」なので、スペル・アミュレットにも発動するのが面白い性能です。御旗ロイヤルである以上、兵士はフォロワーに限定されますが、それでも発動率はそこそこあり、特に手札が多くなりがちな後攻だとパワーアップ出来る機会が多く、これを発動させる為に1ターン目に1コスをあえて出さない選択肢を取ることも多々あります。旧ユリウス・ムニャール・ユニコーンナイト・セイントグリフォン・デバイスチューナー・メカニカルガンナー・式神・形代等、上から取れるフォロワーもかなり多いので、後攻だと大きな力を発揮する1枚と言えるでしょう。先2tで出た場合の上振れ要素と高い処理能力を評価して3枚採用としました。
勇敢なる旗手
敵の旗上がってる時も興奮して部下呼んじゃいます。
味方敵問わず、進化が発生した時ナイトを1体召喚する2コスの兵士・フォロワー。デッキ内で進化の踏み倒しが多く、ベイリオンの号令のバフをうまくいけばフルで発動させやすいのではないか?と思いましたが、体力が1という少なさと、進化でAOEを飛ばしてくるイオや聖弓の使い手・クルト相手では効果を発動する前にやられてしまうことが多いので不採用となりましたが、今後一番研究したいカードなのでこの記事をご覧になった方に試していただければ幸いです。
メイドリーダー
アルベール様、スパルタクス様・・・・・・最近仕える方が変わり過ぎですわ。
御旗を確定サーチ出来るSTDから駆け付けた兵士なのかメイドなのかはっきりしてない存在。悪くない強さかなと思っていましたが、こちらもスタッツが貧弱なこと、サーチカードにもてなしの採用が決定したことで不採用となりました。
貴族の舞踏
貴族は館で、兵士は戦場で。
「貴族」と名がついているのにデッキの都合上兵士を登場させるスペル。ランダムではあるものの、疾走札を呼び出す可能性もあり、序盤の展開としても出たフォロワー次第では、アセンティックナイトを超えるバリューを有します。
クイックブレーダー、ペインレスサムライ辺りを引ければ大当たり。特に進化可能ターン以降はペインレスに進化を使える為、無から疾走を生み出すポテンシャルを秘めています。カゲミツを1コス枠で引いてしまうというデメリットもありますが、見方を変えれば、自分のターンに破壊させてしまうと処理札を予約されるので破壊しておかねばと相手に思わせ、自分のライフを守る効果も何気に持てます。
オースレスナイト、機械の輸送者とのかみ合わせはあまり良くないので、3枚確定とは言いにくいですが自分は序盤の展開を重視する為フル投入しています。後、この構築は3コスのロイヤル・フォロワーを採用していない為、エンハンスで打つとかなり悲惨な状況になってしまう為ご注意を。
ノーヴィストルーパー
実は女性です。
クイックブレーダーと並び、ロイヤルを代表する疾走カード。今までも御旗ロイヤルには数多く採用されているカードですが、今回は疾走より展開と処理能力を両立させたいという思いが強いのと、5tでカゲミツと合わせるにはコストが1多いということもあって残念ながら不採用に至りました。
高潔なる騎士・レイサム
昔の俺がシャドバアニメに出ているぞ!よろしくな!
皆大好き、ロイヤルの漢代表レイサム。御旗においてはアクセラレート2の疑似オースレスナイトとしての需要が大きく、これまでの御旗にも採用されていた例がありました。また、勝負が終盤までもつれ込んだ場合、本体を出すことで、1コスフォロワーが多く出るこのデッキのパワーを底上げできる可能性もあります。
自分も入れようかと思いましたが、御旗のサーチ手段としてもてなしを採用する以上、指揮官が被ってしまうということもあり、泣く泣くレイサムを外すことにしました。お前のことは忘れない・・・・・・。
3.御旗ロイヤルのマリガン
対戦する相手にもよりますが、基本的には
先攻 クイブレ・ヴァンガード(特にヴァンパイア全般の場合)・オースレス(特に超越ウィッチ、教会ビショップ・ミントネクロマンサーの場合)・ペインレス(特にAFネメシスの場合)・クノイチ・舞踏・剣閃(特に超越ウィッチの場合)・御旗
後攻 ヴァンガード・カゲミツ(特に教会ビショップ、ヴァンパイア全般の場合)・輸送者(特に教会ビショップの場合)・デュアブレ・もてなし
先攻は展開系のカード・後攻は処理系のカードを多く持つ、と覚えれば良いでしょう。後、先攻の場合は体力1のフォロワーを並べても先に行動出来るので許容されやすいですが、後攻の場合は相手の1/1/2や2/2/2に分捕られることが多いので、可能な限り体力の多いフォロワーを置くようにするのが大切になってきます。ただ、超越ウィッチやミントネクロマンサー等の初動が遅いデッキであれば、後攻であっても先攻時のようなハンドを狙って攻めていくのもありです。
4.御旗ロイヤルのデッキ相性と戦い方
次は、御旗ロイヤルが具体的にアンリミテッド環境のデッキに対して相性がどうなのか、そして環境デッキに対してどう戦っていけばいいのか説明していきます。相性としてはこのようなものとなっています。
VS アマツエルフ 五分
VS 旧リノセウスエルフ 微不利
VS 新リノセウスエルフ 有利
VS ペインレスロイヤル 微不利
VS 潜伏ロイヤル 五分
VS 超越ウィッチ 有利
VS 疾走ウィッチ 微有利~有利
VS ディスカードドラゴン 微有利~有利
VS 庭園ドラゴン 有利
VS ミントネクロマンサー 有利
VS アグロヴァンパイア 五分
VS ヨルムンガンドヴァンパイア 微不利~不利
VS 教会ビショップ 微有利
VS エイラビショップ 絶望
VS AFネメシス 不利
クラスごとに見ていきましょう。
対エルフ
現在、アンリミテッド環境におけるエルフの主なデッキタイプは、アマツ・旧リノセウス・新リノセウスの3つです。
アマツに関しては、お互い先攻を引けるかどうかが大分勝敗を左右します。キーカード(自分は御旗・相手はアマツ)が引けるかどうかも重要になっていて、似たコンセプトのデッキなので初手から己の豪運が試されます。アリアの旋風が入っている確率が後続の旧リノセウスに比べると低いこともあり、展開をガンガンしていくのが有効です。
旧リノセウスは、荒野の休息やプライマルギガントといった回復札を上手に使いながら、ナチュラル・マナを使ったプレイ数稼ぎで、アリアの旋風や、アクティブエルフ・メイの盤面処理力を引き上げ、リノセウスで安全に高打点を叩き出してきます。その為、御旗のバフを受けたフォロワーで打点を出してもすぐに回復されてしまい、盤面も処理されてしまう事がある為厄介な相手と言えます。2ターンでハイパワー輸送者を出したり、序盤の展開で早期に旋風を使わせてしまう等、序盤から最大級の上振れと処理の押し付けをしていく必要があります。
新リノセウスに対してはかなりの有利が取れています。旧リノセウスと比べると回復の手段がほとんど無く(妖精の奔流がメイン、プライマルがあっても少なめ)、身を護る守護は機械樹の番人のみなことが多く信念の剣閃が刺さりやすいこともあり、更に最速での完成を目指す以上、盤面の処理スピードが遅めとなっています。バウンス手段の一つ、妖精のいたずらも、御旗ロイヤルの場合疾走札や強力なファンファーレ効果を持っている物も多く、戻してもあまりメリットを得られないことがあります。
対ロイヤル
ミラーマッチにおいて、懸念すべきデッキタイプは、ペインレス・潜伏の2つです。
ペインレス相手は、いかにペインレスにバフを集中させないかが重要となってきます。万一ペインレスに星の鎧をつけられ、ネイビールテナントで守護を貼られて進化された場合、ミストリナの刃の5点を上回る6点の選択不能守護が誕生し、突破不能の要塞と化してしまいます。現れたターンに剣閃があれば処理していくのがベターですが、勇気ある乱入や貴族の舞踏で再召喚されるケースもあるので時には割り切ってライフを攻めていくことも重要となってくるでしょう。
潜伏に対しては、ペインレスを要塞にされるほどゲームを終了させるムーブは無いものの、それでもリオードにバフをされてからの白刃の剣舞、二刀流のコースを受ければ、あっという間にライフを削り取られかねないので、序盤から横並べを心がけ、ライフを出来るだけ詰めていくようにします。UBと組み合わせているタイプだと、場合によってはお姉ちゃん剣士・シズルが飛んで来てアグロムーブを完全に止めてくる可能性もあるので、留意しておきましょう。
対ウィッチ
ウィッチ戦では、超越・疾走の2デッキが特に多く見られます。
超越は、このデッキにおける最大の有利な相手と言っても過言ではありません。序盤からの展開、疾走の刺さりがとても良く、5~6tで勝負が決することが度々あります。とにかく横並べが大事で、最悪御旗が引けなくても、フォロワーを並べ立ててからのベイリオンの号令でも勝負が決まることがあります。
クラシカルソーサラーで守護を立てつつ、陰陽の開祖・クオンを早期召喚して盤面で勝利することを相手は目指してきます。その為、超越相手は前述した通り、後攻を取っても序盤から展開カードを多めにとるマリガンが重要です。早め早めのターンから盤面を広げ、御旗設置以降はカゲミツを隠しつつ(特に進化ターンに最初に出してくるであろう、小さな優等生・キョウカに当てていくのがベスト)、ケンタウロスヴァンガード、ペインレスサムライでライフを詰め切る、もしくはクノイチエッグを隠しておけば、ダメ押しの信念の剣閃で十分リーサルに届かせることが出来るでしょう。
疾走に関しても、概ね超越と同じですが、超越と違って顔面を詰め切る能力が高い為、体力に余裕があったとしても突然の魔法剣のバフからのリーサルが飛んでくることがあります。超越と見分けるには、刃の魔術師が4ターン目等の早い段階から飛んでくる、エンジェルスナイプを顔面に打ってくる等、少しわかりにくい所がありますが、ある程度予想が付くのであれば、進化する対象をペインレスサムライに優先してみるのも良いでしょう。未知の求道者・クラークがアクセラレートで生み出す真理の術式がリーダーに与えるダメージを0に出来、ペインレスサムライに使わせることが出来るので、相手のリーサルプランを崩すことが出来ます。また、疾走札を多めに入れていることもあり、超越と比べるとガードが緩いのも特徴の一つなので、ノーガードの殴り合いで打ち勝てると判断したら最低限の処理に抑えて攻め込むことも大事です。
対ドラゴン
ドラゴンとの戦いにおいては、ディスカード・庭園の2つを頭に入れる必要があります。
ディスカードは、ナーフ前は環境最強のデッキとも目されたデッキでしたが、波濤のプレシオドラゴンのナーフ後は発生出来る打点が少なくなっており、大きな武器を取られた状態となっています。それでも、治癒のドラグーンの回復と処理の難しい高体力っぷりや、プレシオドラゴンの1体で処理ドロー回復を全て行う高い性能等、油断大敵な相手です。ディスカードデッキも、超越と同じく横並べに対する回答が少ないので、序盤からしっかりとフォロワーを展開することが勝利への鍵となっています。処理札自体も少ない為、デュアルブレイダーを序盤から場に出して置き、2回攻撃のチャンスを覗うのも悪くないでしょう。
庭園もディスカードとほぼ同じプレイングを心がけるようになっていきますが、庭園を置かれるとその次のターンから、大いなる支配者・ゾーイが毎ターンのように襲い掛かってきて、こちらのリーサルを阻止しつつライフを破壊してきます。その為、剣閃が手札に無い状態で盤面をロックされてしまうと、御旗を置けないことで打点が足りず、庭園安着からのゾーイパーティーを喰らってしまう危険があります。こちらもやはりデュアルブレイダーを序盤から出していき、リーサルを意識させるのがとても大事です。
対ネクロマンサー
続いてはネクロマンサーを相手にするにあたってですが、最優先するのはやはりミントです。
このデッキも、超越ウィッチに次いで御旗ロイヤルが有利を取れるデッキとなっており、序盤の動きの遅さを突いて多重展開を仕掛けるのがとても重要です。魂の番人・ミントに沈黙の詩を打って、死期を視る者・グレモリーの直接召喚の下準備を出来るだけ早くする為には4コスト必要となり、更にソウルコンバージョンやイグジストソード・ギルト、百鬼夜行や死を知る者等のドローソースでコンボパーツを確保しなくてはいけない為、序盤の盤面は空きがちです。
ただ、ここ最近になってコンボの早期完成に拘らず、心眼の双葬女・レディグレイや絆の共振で時間を稼ぎながら遅めのリーサルを狙ってくるタイプのデッキも存在する為、後攻を取った際は輸送者やカゲミツ等の処理札を狙ってマリガンしてみるのも一つの手です。後、採用フォロワーに攻撃力1のものが多い為、盤面を広げたら御旗以上にベイリオンの号令を打って体力を引き上げてしまうのも有効です。
対ヴァンパイア
アンリミテッド環境の覇者的存在、ヴァンパイアは、アグロとヨルムンガンドが主たるデッキタイプとなっています。
アグロに対しては、悪夢の始まりという強力なドローソースはありますが、他の環境デッキと比べるとやはり手札が枯れやすく、処理能力の高いフォロワーも入れているこの御旗ロイヤルは、勝負を引き延ばして勝つことも可能です。ペインレスロイヤルの進化で鋭利の一裂きや紅のワルツの3点バーンを防ぎ、相手からの押し込みを阻止しつつずっと使える処理札として盤面に控えさせておけることも大きい所です。しかし後述する魔獣の女帝・ネレイアがアグロからもたまに登場することがあるので油断は禁物。ただヨルムンガンドと比べると、その後のムーブの圧が少ない為、デッキタイプがわかればとにかく処理に全力を注ぎましょう。
ヨルムンガンドは、プレシオザウルスがナーフされた辺りからアンリミテッドで台頭してきたデッキとなっていて、アグロを裁きながらミッドレンジの動きを主体とし、かつコントロールにも付き合っていけるアンリミテッドを代表する強デッキの一つです。特に御旗ロイヤルに刺さるカードがかなり多く、置いた状態で進化をすることで一気に食らったダメージを回復するブラッド・コア、ユニオンバースト効果で敵の盤面・ライフを制圧し、かつ自分のライフを癒す、夜を統べる者・イリヤ、回復とAOEの両立が厄介なイオ、そして実質的な全体AOEともいえるデバフで盤面を壊滅に導くネレイア等の天敵が数多く存在しています。
勝利する為には相手の手札に依存する一面もあるぐらいにはハードですが、隙があるとすれば序盤の横並べをしつつ、イオが進化で回復出来ない状況を作り出すことだと感じました。序盤は中盤~終盤程の回復力が無く、御旗込みクノイチエッグ+エンハ剣閃の14点、あるいは御旗込みエンハ剣閃単体の8点のラインを必要な打点と捉え、それ以外を盤面の処理に当てるのが大事になってきます。上記のクノイチエッグは、イオで盤面を壊滅させられた後に輸送者やカゲミツと一緒に投げるのがオススメで、単体で残っていれば、ネレイアが攻撃先を用意出来ずにスタッツを下げることが出来ず、その後のエンハルシウスやエンハ剣閃でワンチャンスを作り出すことができます。
また、アグロと同じようにペインレスサムライの存在も重要で、ネレイアを引かれていない試合であれば攻撃のチャンスは十分にあり、処理されるにしても相手に自傷ダメージを負わせることができます。ただプリンセスナイト進化からのユニオンバーストイリヤで回復しつつの処理の可能性がありますので、相手の進化フォロワーを見極めた上で打つようにしましょう。
対ビショップ
ビショップとやり合う場合、教会とエイラの2大勢力が行く手を阻みます。
教会は、とにかく攻撃力と上振れに特化したデッキといえ、先攻で全ての動きが完璧に決まれば、後述するAFネメシスが例え3ターンで盤面を全て揃え、フルコンボの全体バフを決めたとしてもそれを超える打点を叩き出す可能性があります。ただ御旗ロイヤルは豊富な処理札とペインレスサムライの存在で、教会に対してもゲームを有利に進めることができます。
先攻を取った場合は、超越ウィッチや冥府ネクロマンサーと同じように展開系のカードをマリガンしつつ、御旗の設置を狙っていきます。ただ教会相手の場合は、先攻でもカゲミツをキープするのも一手だと思います。神殿の風熊や天象の風・ペトラ、加護の修道女等、攻撃力の低いフォロワーが場に残っていても、一度頂きの教会を設置されるとその攻撃力は急激に上がりだす為、攻撃の手を緩めずに処理を進めていけるカゲミツは教会相手なら先攻・後攻問わず有用なカードとなっています。
後攻の場合はアグロヴァンプ等と同じように、輸送者、カゲミツ、デュアルブレイダー等の処理札を多めに取っておくのが大事です。特に輸送者は、ムニャールやユニコーンナイト、セイントグリフォンといった教会ビショップの序盤を担う高体力フォロワーを上から仕留めることが出来、後述のエイラ相手でもそれほど腐ることが無いので、相手がビショップと分かった段階で後攻ならキープすると決めておいた方がいいでしょう。
また、ペインレスサムライは後攻であれば進化ターン前からでも出していくのが肝心です。教会を置かれた場合、とにかく相手フォロワーの体力を削るか、相手リーダーのライフを削るかの二択を迫られます。早い段階からどちらの選択肢にも動けて、かつ教会からは処理札が少ない(ユニコーンスピア、イミナ、クルトの進化時2点(ペインレスが進化すれば聖なるアルミラージ・ジャスティーの融合が無ければ5,6tでは取られない))ペインレスは後攻からの捲り手段として欠かせない1枚です。
エイラに関しては、相性表で、「絶望」と表記しましたがまさにその一言です。
もっといえば、エイラというよりはクルトに対して限りなく絶望を与えられています。回復札の多いエイラビショップは、クルトを有用に使うためのリペアモードを回収する手段が非常に多く、前述の教会はジャスティーの融合以外は低コストで回復出来る手段が乏しいのに対して、幾度も回復し、AOEを叩きつけてきます。下手をすれば3ターンにエイラの祈祷を置くのみ、もしくは何もされなくてもクルト1枚で逆転されてしまう程です。その為、絶望的な相性と表記しました。
更に、先攻を取られた場合、3ターンで登場する鉄腕の修道女に対しても非常に分が悪いです。彼女の体力は3な為、最速で登場された場合、カゲミツをエンハで登場させたとしても、突破するには1足りず、当たって復活を狙おうとしてもその隙にエイラを置かれてバフされてしまう・・・・・・というシーンも度々ありました。輸送者でも相打ちとなってしまい、その隙に下準備を進められるので、アンリミテッド環境を通してもかなりの天敵です。
ただ、クルトを4,5ターン辺りまで引かれていない状況であればバフが間に合って勝利出来る可能性はあります。相手が清純なる祈り・エイラ、希望の女王・リテュエルに進化を切ってきた場合、「攻め入るチャンス!」と見て畳みかけるのも一つの手段です。最も、相手がそれを読んでいてクルトを温存し、次のターンで打たれてしまった場合は
このようなことが起こるのでご注意ください。
対ネメシス
最後はネメシスとのマッチアップ。覚えるべき、というかこのデッキがネメシスの99%を占める程の多さ、それがAFです。
序盤からアーティファクトの同調で手札にAFを補充し、それを生命の量産やデバイスチューナーで増幅、更にはオートメーションや製造術といったカードでデッキを強化。
中盤は加速装置と機構の解放のコンボでPPを回復しながら次々とAFを投げつけ盤面を処理しつつ大量のドローを確保。
終盤はマーキュリーイージス・シオンの全体バフで勝負を決める。
上振れが決まれば圧倒的なパワーを持つデッキで、もはや終盤どころか中盤に全体バフをかけ、勝負が決まってしまう事も少なくありません。多くのデッキが苦戦を強いられるこのデッキに対して御旗ロイヤルはというと・・・・・・
無論、ヤバいです。
序盤に作った盤面は、たとえ先攻だろうと3ターン目以降は即座に返されてしまう危険と隣り合わせです。御旗を無事に安着できたとしても油断は出来ず、浄化の輝き・ミュニエで即座に消し飛ばされたり、暗雲の巫女・エネスの全体AOE効果で瞬く前に今までの盤面を消し飛ばしながら逆にシオンのバフを決められるなんて絶望的展開も考えられます。
通常の盤面制圧が無理なら、潜伏や交戦時ダメージ無効で・・・・・・と思っても、ミュニエはファンファーレで全てのフォロワーの効果を消し去ってくるため、当然、クノイチエッグやペインレスサムライも強引に引っ張りだされてしまいます。更には、パラダイムシフトからのプロテクトアーティファクトでペインレスを除去したり、エッジアーティファクトで突進しつつ回復してリーサルから逃れたりと、ほとんどのリーサルへの道を塞いでくるポテンシャルを持っています。
更には一見動きが無いと思えるターンすら、3PPフル使用コンセントレイトを打たれると、回復とドローを両立して余裕を持った展開を許してしまいます。
こんなAFネメシスと戦う場合、負け筋をどれかは割り切らないといけません。御旗ロイヤルでAFネメシスと対峙した時、考えられる負け筋は大きく3つあります。
①エネスに盤面を全処理され、手札が枯れて負け
②ミュニエに御旗を消し飛ばされ、打点が足りず負け
③シオンのバフを決められ、ライフが消し飛ばされて負け
例えば、①の状況を割り切るとすれば、手札に信念の剣閃を持っていて、自分の盤面にある程度のフォロワーがいたとします。その場合、剣閃をエネスを処理することに使うべきか、全体バフを与えて後続の打点に賭けるべきかという択が生じます。処理に使ってしまえば、今後打点が足りずに相手の展開で押し切られる可能性があります。しかし処理しなければ、製造術や生命の量産、加速装置等で強引に突破され、逆にリーサルを狙える盤面を作られてしまう可能性があります。
これは50:50の賭けで、どちらにもリスクが生じますが、逆を言えばどちらにも勝ち筋は存在します。個人的には相手の手札の枯渇度合を祈る後者よりは、全バフで残りの疾走札を祈る方を選ぶことが多いですが、前者に賭ける人の気持ちもわかります。
②の状況を割り切る場合、御旗を置くチャンスはあるものの、ミュニエがチラつく為置きにくい、とはいえ置かないと向こうは3PP使用コンセントレイトを打っており、次からどんな恐ろしい展開が来るかわからない・・・・・・といった状況が考えられます。御旗を消されたとしても、最終的にライフを削り切った者が勝つのがShadowverseというゲームです。御旗を消された場合、残りの疾走札で最大どのくらいの点数が出せるのか(例.エンハ剣閃=進化込み6点 無料進化ペインレス+クイブレ=進化込み6点 無料進化ペインレス+クノイチエッグ=進化込み7点)、もてなし等の一度消されても再度置ける手段を持っているのか、ということを考えてミュニエの存在を頭から消すことも時には大切です。
③の状況を割り切る場合、AFが複数体、相手の盤面で睨みを利かしている状態で、どこまで自分のフォロワーを攻撃に向かわせるか、ということが考えられます。シオンは、AF・フォロワーは攻撃力と体力を2、それ以外のフォロワーは1アップさせるバフ効果を3コスで打つことができます。もし相手のAFが場に5体並んでいれば、それらが全てアナライズアーティファクトの場合、進化込みで最大22点のライフが吹き飛ぶことになります。
②と同じように、どれだけの打点を次のターン飛ばせるか、ということを自分だけでなく相手の立場に立って考えるのが大事です。その上で、処理せずライフを攻めなければ次のターンの疾走札で決めきれない・・・・・・という時は、シオンが無い事を祈って総攻撃を仕掛け、運に身を任せる択を取るのも案の一つです。
また、クノイチエッグを進化置きして、剣閃等の疾走札と合わせて逆転を狙う時は特にロック思考になりがちですが、その場合相手の場にいるAFが何体か、ということにも着目してバフの計算をしなければ返り討ちに遭いかねません。輸送者やカゲミツ、デュアルブレイダー等の処理札を出して、敢えてロックしない戦術もあり得ます。(その場合エネスやミュニエ等の負け筋を割り切ることになるのでトレードオフとなります)
5.終わりに
御旗ロイヤルのアンリミテッド環境における戦いの道筋、いかがだったでしょうか?
今回、初めてこのnoteを書くに当たって、「今まで周りがビックリするほどの実績を残したことが無い自分が、ちゃんとまともなことを書けるのだろうか?」「間違ったことを書いて周囲に迷惑をかけたりはしないだろうか?」ということを執筆前に何度も思いました。
ただ、書いていないうちからそのようなことを思っても仕方がない!と思い、その時はその時でまた違った見方が出来ると考え、記事の執筆を始めました。
書いていくうちに、「こんなに御旗で書ける事、あるんだ・・・・・・」と夢中になっていき、まだまだShadowverseは奥が深いんだなと実感する結果となり、これからもますます色んなデッキの考察を進めたいという思いが沸き上がりました。
WUP環境はまだまだ続きます。あと2~3週間後にはアディショナルカードも追加され、更に戦いは激化していくことでしょう。
その中で皆さんがアンリミテッド環境を戦う際、この記事が勝利の一助となれば幸いです。
長くなりましたが、本記事をご覧いただき誠にありがとうございました。
P.S. 次は彼の出番・・・・・・?
いつでも準備は出来ている!
See you next Shadowverse・・・・・・
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