マッチングアプリ、Face Book とかUber eatsみたいな会社に勤めてる外国人にブチ切れされて5分で立ち去られた話
彼と会ったのは有楽町。
映画館の前で待ち合わせだった。
お互いに傘を持っていたので、傘の扱いもあって手間取った。
そのせいもあり、初めましてのタイミングでお互いに目が合わず、出だしは悪かった。
韓国人の彼はどことなくアプリのプロフ写真と違う人だと感じた。
今回彼とマッチングしたのは実は一種の賭けである。
本来外国人はターゲット外なのだが、自己啓発本に普段選ばない選択せよ たらうんたら書いてあったからだ。
とりあえず時は進む。映画館と並びの喫茶店へ入った。
いくつか質問を投げかけてみる。
「ゆくゆくは韓国に帰られるんですか?」
「どんな会社で働いてるんですか?」
婚活している自分としてはマストな確認事項でしかなかった。
彼は「Facebookとかウーバーイーツみたいな会社です。」とのことだった。
ますます怪しいので深堀する質問をいくつかした。
どんどん彼は顔が固くなっていくのを感じた。
彼がカプチーノをかなりフーフー冷ましていたので、
私が「猫舌ですか?」と問いかけると、かなり演技的に深くため息をつき
この日初めてちゃんと彼は声を出した。
「あなたは失礼だ!喫茶店に向かう際も僕の足元ばっかり見て、会社だってそんな初めてあった人に言いたくない!!!この間会った女も会ってみたら外国人で詐欺だった!!どいつもこいつも何なんだ!!!」
彼はどうやら不幸な人らしい。頭も悪い。
理不尽にも程があるし、本当に謝りたくないのだが、マフィアだったら困るので?その場だけ誠意をもって謝り、その場を収めることにした。
結局、彼は開始5分でその場を立ち去って行った。
可哀相な人だな。と思う。
立ち去る前の一瞬、自分としては保険を掛けるつもりで
「お会計は自分のだけでいいですよ。」と激おこの彼に伝えた。
物分かりよく見せつつ、しっかり払ってくれよ。
(願わくば私の分も)ってことである。
彼が居なくなった後、こんな私でさえも、とてもざらざらした気持ちになってしまった。
残ってるコーヒーなんて消化試合で飲み干していくしかない。おいしくもまづくもない。
当然ゆったりなんて出来ない。気分も悪い。
有楽町までせっかく来た。雨の中来たのだ。
それでも、ちゃんとヒールも履いて。一番のおしゃれをして。
喫茶店の道すがら、私はあんな奴の靴元がダサいかダサくないか、シークレットシューズかシークレットシューズじゃないかなんて全く気になどしてはいなかったのだ。
自分がヒールはいているから、丁寧に自分の足元を確認していたのだ。
私は可愛い。もったいない。あんな奴なんて。
こんな気持ちになるなんて。
自己啓発本の先生よ。
普段しないこと、普段選ばないことの反動すごいんだが。
あまりの事に涙も出ない。
ふとマッチングアプリを開いた。彼はすでに私のことなどブロックしている。
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