尋ね文 その1
私の大学浪人時代(1989年)に通っていた塾で申し込んで受けた模試の、おそらく科目は現代文、その出題文のうち、どうしても気になっている文章が2つある。
1つは、農村のお祭りから生活の中のハレ⇔ケ⇔ケガレについて言及した文章。もう1つは、砂防で遊んでいた子どもがひょんなことから水が漏れ始めているのを見つけ、直感的に穴をふさいで誇らしげに家路につく、という場面。
まず、2つ目の文章については、あまりに続きが気になって仕方ないので、2年ほど前、Yahoo!知恵袋に質問してみた。すると、私のつたない質問にもかかわらず「銀のスケート~ハンス・ブリンカーの物語~というオランダを舞台にしたアメリアの児童小説ではないか?」との回答を頂いた。
その中の”ハールレムの英雄”という章が該当の逸話と思われ、とても興味深く読み進めたのだが、記憶の劣化のせいか、その出題文とはやはり少し違う印象だった。
さらに国立国会図書館 レファレンス事例詳細では、以下の内容を見つけた。
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000000225https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000000225
それによると、同様の逸話が日本では、以前道徳の教科書に取り上げられていて、「国を守った小さい腕」というタイトルで道徳資料集に収められていたことなどが分かった。
なるほどそれで印象に残ったのかと思うものの、自分の記憶の中の、小さな英雄も捨てがたくいとおしい。
もうひとつの出題文については、あまりに手がかりが少ないが、気づけばやはり懐かしい記憶とつながる。