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秋に寂しさを感じるのは、、、、

 根拠のない話です。

 大学の民俗学の講義で、ときどき抜き打ち無記名アンケートを書かされた。一度だけ自分の回答を授業で取り上げてもらえたことがあり、お題は忘れてしまったが、「秋に寂しさを感じるのは、気候が過ごしやすく心身ともに余裕があり、感受性が豊かになるから。」ということを、読みかじりの小説になぞらえて言い切ったと記憶している。

 書いた本人は、まさかその説に共感してもらえるとは思っていなかった。

 ジッドか誰かの小説を読んで、悩み深い主人公が、単純労働をするようになったら、悩まずに過ごせるようになったというようなストーリーが、どこか腑に落ちずにいた。それなら暑さ寒さが厳しいときは、悩みどころではなくなるってことかと、投げやりに思ったのかもしれない。

 そんなこといったら、お医者さんはいらないということになる。そんな訳ない。

 ハレの状態を生活に散りばめるのが下手なので、いつの頃からかケが枯れ(ケガレ)ないよう照度低め安定で過ごす癖がついてしまった。私にとっては、それが生存戦略。
 バッティングセンターでも、せっかくだからと当てにいくが当たらず、思いっきり振り切れない性分。

 COTEN RADIOのヤンヤンさんには、「なんで生きとるん。」といわれてしまうのだろうな、きっと。