北斗百裂拳を、冷静になって分析してみたんです。

2021年2月4日 19:10

北斗神拳とは
およそ2000年の永きに渡り一子相伝で受け継がれてきた暗殺拳である。
全身に七百八ある経絡秘孔を突き、相手の体を内部から破壊する。その一方で、病気の人々を救うことができる。

今回はその北斗神拳の代名詞とも言えるであろう
”北斗百裂拳”の破壊力について考察していこうと思う。

① 恐るべき連射速度

上記のコマを冷静に観察すると、ケンシロウの腕が10本あるように見えるであろう。
見えるであろう。というのは、おそらくこれが残像のためであろうと考えられるからである。

人間の目は、それまで見えていたものが視界から消えても、その像がしばらく網膜に残る。動いているものは見えにくく、止まっているものは見えやすいから、相手に当たる瞬間に静止する腕が、いくつもの残像を残すのではないだろうか。

人間の網膜に残像が残る時間は0.1秒前後といわれる。上記の１コマに描かれたケンシロウの腕は10本。
するとケンシロウは、わずか0.1秒で10発のパンチを放っていることになる。1秒に100発というハイペースである。これがどれだけ凄いことなのか、ヘッケラー＆コッホ社設計のサブマシンガン、MP5を例にとって考察していこう。
(注、ここでは連射速度のみに焦点を当てていくこととする。)

MP5Kシリーズにおける連射速度は900(発)/分である。
900(発)÷60(秒)=15(発)
つまり、1秒間で15発、連射ができるということだ。

ケンシロウ=100(発)/1(秒)

サブマシンガン=15(発)/1(秒)

剛腕か！

② 恐るべき破壊力

ここでケンシロウのプロフィールを見ていこう。

身長：185cm
体重：100kg
スリーサイズ：バスト132cm・ウエスト90cm・ヒップ105cm
頭の大きさ：59cm、首の太さ：45cm
肺活量：8700c.c.
腕の太さ：48cm、リーチ：187cm、足の太さ：63cm、股下：92cm、靴のサイズ：29cm
握力・腕力・背筋力・脚力に至っては計測不能である。

～週刊少年ジャンプ特別編集『北斗の拳 SPECIAL』のケンシロウデータバンクに掲載されたデータより抜粋～

元ボクサーの長谷川穂積は1秒間で10発のパンチを繰り出せたという。
一方、ケンシロウは1秒換算すると100発。
ボクサーのストレートはおよそ時速40km前後といわれていることから、ケンシロウのパンチは10倍も速い訳だ。そして、運動エネルギーは速度の2乗に比例するため、100kgのボクサーに全力で殴られたときの100倍もの破壊力となるのだ。(ケンシロウも100kgであることから)

剛腕なのかっ！

③ なぜ、相手の体が爆発する？

経絡秘孔を突くと、体が内部から爆発する。

どんなメカニズムで爆発するのだろう？

中国医学では、全身を「経脈」と「絡脈」が走り、体の調和を保っているとされる。両者を合わせて「経絡」と呼び、それが皮膚の近くを通る場所が「経穴（ツボ）」だ。

はたして、ツボを押しただけで体が爆発することがあるのだろうか。

実は、細胞が破裂することは、現実にも起こる。

よく知られているのは、赤血球の「溶血」で、赤血球を真水に浸すと、水を吸収して膨満し、ついには破裂に至るのである。

その原因は、浸透圧。

細胞膜の両側に濃度の差があると、濃度を同じにしようとして、薄い方から濃い方へ水が移動する現象。
細胞膜がフィルターの役割りをするため、大きな分子はくぐり抜けることができず、よって薄い方から濃い方へとなるわけである。

浸透圧による膨満や破裂は、赤血球以外の動物細胞でも起こる。

以上のことから考察するに、ある経絡秘孔を突くことによって、神経が「脳に水分が足りない」という誤った情報を送るのではなかろうか。そして、全身の細胞がそれに応えたらどうなるか。全身の水分が頭蓋骨内に集まって、脳細胞がその水を吸って膨満し、ついに破裂に至って

あべし！！

となるのではなかろうか。

あくまで、仮説である。

剛腕なのねっ！

④ 多量の消費エネルギー

上記に述べてきた、速度、破壊力からエネルギーの消費も相当なものになると予想できる。
早速、ケンシロウが1秒間に消費するエネルギーを計算してみよう。

ちなみに1秒あたりの消費エネルギーは以下の公式から求めることができる

1秒あたりの消費エネルギー(kcal)
0.0000181×体重×(身長)²×パンチ数(秒)

(注 0.0000181を係数とし、それぞれの単位は体重(kg)、身長(m)とする)

0.0000181×100×(1.8)²×(100)³=5864.4

1秒あたり、およそ5865(kcal)のエネルギーを消費する訳だ。

知らんわっ！

1日でガリガリなるわ！

ダイエット最適かっ！

以上が筆者による考察な訳であるが、
こんなことをマジメに考える筆者は