十三に想う
9月も今日で終わり。
季節はすごい速さで過ぎていく。
きっと来月の今頃は長袖を着ているのだろう。
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愉しみにしている世良田波波さんの「恋とか夢とかてんてんてん」の四話を読んだ。おれは泣いた(毎回泣いているが)。
おれは一話からずっと貝塚さん(カイちゃん)に感情移入しっぱなしであり、かつ共感しながら読んでいる。だからこそ読む度に情緒がべらぼうに乱されてしまうんである。苦しい。
恋を「世界で一番美しい病」だと中島らもはかつて言ったが、カイちゃんは今まさにそれに侵されて、うなされている最中なのである。
どうなるのだろう。どうか幸せな結末を迎えて欲しい。夢の街、大阪で。
十三ファンダンゴがあった頃の街を思い出す。あのライブハウスがあった頃の十三はとても魅力的に見えた街だった。
THE 抱きしめるズのライブを初めて見たのは十三ファンダンゴだし、大学4年の時に参加したブルーハーツセッションのオフ会は十三の246スタジオだった。
きっと今でも十三ではおれの大学時代の数少ない良い思い出が息をひそめているのだろう。
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今発生している台風の名称が「コイヌ」だそうだ。犬である。
おそらく、飼い主の手元を離れ東南アジアを放浪しているのだろう…などと妄想してみると、なんだかかわいい気もする。
どうか被害をひとつも出さず、飼い主の元へ還ってほしい。
今日も曇っていて月は見えない。
でも代わりにそちらではっきり見えていたのなら、それで良い。