すべてのことが起こりますように

一度でいいから聞いてみたい、彦星と織姫の惚気話。

七夕である。
現在、高知はあいにくの雨。天気が良い七夕ってあんまりないような気がする。気のせいだろうか。
何回もnoteやTwitterで書いてはいるけれど、七夕は好きな行事だ。短冊に書かれている色々な人の願い事を見て、あれこれ想像したりするのもまた一興。色とりどりの短冊にこめられた願い事はまさしく十人十色で、そうして彩られた笹をじいっと眺めていると、イルミネーションとはまた違った趣きや暖かさを感じられてよい。
あいにく今年はこのとおり病院にカンヅメ状態なので、来年は街のあちこちで飾られてる笹と短冊を見たいものだ。
…などと思っていたら、昼ごはんがまさかの七夕仕様でびっくり。なんだか給食ぽさもあり、ノスタルジックさも感じつつ。
ささやかだけれども、こういった形で季節を感じさせてくれるのは嬉しいなと思う。ありがたい。七夕ゼリー美味しゅうございました。

「よい」んである。


さて、七夕が近づくあるいは当日になると、タイトルや歌詞に「星」や「夜空」があったり、それらにまつわる歌を聴きたくなる。もちろんそんな歌は星の数ほどあるのだが。ちなみに今はGOING STEADYのに「星に願いを」を聴いている。その前はスピッツの「涙がキラリ☆」。…あ、終わった。次の曲を選ぶとしよう。

歳を重ねて「みんなの願い事が叶えばいいな」と、七夕が来るたび思う。綺麗事じゃなく本当に。
だって、少なくとも10年前のものすごくひねくれて性格が最悪だった時はそんな事思ってもいなかったのだから。
「もしも世界中の人の願いごとがいっぺんに叶ったら、その瞬間に世界が終わる。だから神様は全員の願いを叶えたりはしない」
と、昔誰かが言っていたのをたまに思い出す。
なるほど、と最初は腑に落ちたのだが、願いごとがいっぺんに叶って世界が終わるんならそれはそれで実は幸せで安楽な結末になるんではないだろうか、とも最近思う。
神様の類はあんまり信じてないけれど、いるとしたらやっぱり神様なんて意地悪だなあ、とケチをつけたくなる。
自分勝手なのは重々承知だが、全員が無理ならせめておれが好きな人たちの願い事くらい一人一つでいいから叶えてくれたら良いのに、と思う。
そんなおれのここ数年の七夕の願い事は一貫して「好きな人たちがみんな幸せでありますように」だ。
まあ、おおっぴらに書くのはそれはそれはやっぱり恥ずかしい。だから今年は笹の葉に隠せぬ代わりに、あんまし人が見にこないようなページの、見にきたとしてもなかなか読まれないかもしれないであろう一番下のあたりにこうして隠しておくとしよう。

すべてのことが起こりますように。

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