世界一幸せな子どもの国の教育
2013年のユニセフ調査で、
オランダの子どもが世界で一番幸せな子どもであると発表され、
幸せな子ども時代を過ごしたかどうかという点で突出しているそうです。
私は、これまでオランダに縁がありましたので、思い当たる点がいくつもあります。
もちろん家庭が基盤であるのが大前提ですが、教育はとてもユニークです。
まずは、小学校では宿題がないということ。
それにも関わらず、学力レベルが低いこともありません、
ただただ小学生では、もっと他にやらなきゃいけない大切なことがあるとの考え方です。
後にアメリカでも取り上げられ、
オランダを先頭に世界的に「共感力」を育む教育に移行してきています。
では、オランダの教育は、どんなふうに評価されるのか。
項目は5つだそうです。
*一般的な態度 ・・・自立し穏やかであり、控えめで自分に自身を持ち、のびのびとして、責任感があること。
*環境に対する配慮 ・・・きちんと勉強に取り組んでいるか、机はきれいで整理整頓されているか。
*先生との関係性 ・・・頼りになり、好奇心旺盛で礼儀正しく、気が利き、間違ったことに対してきちんと意見を言えるか。
*他の子どもとの関係性 ・・・助け合おうとしているか、ほかの友達のことを考えているか、立ち直りが早く、人の話をよく聞いているかを評価する。
*勉強に対する態度 ・・・根気強さと集中力、自分一人で仕事に取り組む能力、授業の間きちんと話を聞いているか、やる気があるか、どれだけ早く勉強に取り組んでいるかの特質。
全てが「姿勢」であり、
日々、正解不正解の点数で評価される日本との違いを感じてなりませんでした。
私たちの評価自体、本当に正しいのでしょうか。
流されずに考えていきたいところです。
人は3つのコミュニティーがあると心が安定するそうです。
だいたいが「家庭」「学校・職場」「何か」
この「何か」は習い事や他のコミュニティー、それぞれの出会いによって様々ですが、
「学校・職場」の評価が全てではないことを「家庭」で伝えていけたら、
子どもの心の3分の2が守られ、安定感の中で未来を創造していけるのではないか、と思うのです。
→続く