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「砥部ミュージアム通り」解体新書_愛媛県立松山南高等学校砥部分校

焼き物の町、愛媛県砥部町。半径100mに大小さまざまなミュージアムが点在する大南地区では、町の伝統工芸・美術・文化・文学などを知ることができます。また、砥部町には公立で日本唯一のデザイン科単科高校、愛媛県立松山南高等学校砥部分校があります。特色あるこれらの施設の館長さんや関わっているみなさんに、この場所の魅力を聞きました。


社会とつながるスキルを学ぶ
公立唯一のデザイン科単科高校

中庭には陶器のオブジェ、陶板のレリーフも

愛媛県立松山南高等学校砥部分校
分校長 徳森久子さん

とべぶん(愛媛県立松山南高等学校砥部分校)は77年もの歴史がある、地元の伝統工芸品・砥部焼作りやグラフィックデザインなどを学べる、公立で日本唯一のデザイン科単科高校です。美術の学校だと思われることもありますが、実は工業高校なんです。デザインは「誰かのために何かを作ること」。この学校でできる重要な学びは、社会とつながるスキルや目の前の人が喜んでくれることを突き詰めることだと思います。地域の人と商品パッケージを開発したり、様々なプロジェクトで学校外の方とつながることが多いのが特徴です。ものづくりに携わる卒業生をたくさん輩出しており、文化祭や講演会などで再び学校と関わってもらう機会もあります。
私は分校長という学校経営に携わる立場ではありますが、「デザインを志す子どもたちで満ちている」という幸せな環境で仕事ができるというのは、一人の教員としても、素晴らしい経験だと思います。来年度からはゲームクリエーションコースが新設され、より幅広いデザインの学習が可能になります。新しい風を吹き込むことで、さらなる魅力づくりをしていきたいと思っています。

分校長の専攻は(やっぱり!?)美術


校長室に並ぶ、砥部レジェンドたちの作品


陶芸や絵画作品で溢れる明るい校長室にて、ひめラーが興味津々でインタビュー

【インタビュアー】ひめラー:加藤 翔、宮本奈苗