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RenovationWorks|オトナ満足第一主義

パン屋を経営するご主人とデザイナーの奥様、2歳の男の子で暮らすOさんの住まい。「今しかできない暮らしを楽しみたい、日常を豊かに暮らしたい」と、個人のスペースは最小限にして、家族で、夫婦で、ゲストを招いて..とにかく全力で楽しめるリビングを!そして、まずはオトナが楽しめることを優先!ひとつのリビングでくつろげる場所がいくつもある空間を目指しました。結果、秘密基地のようなスペースがいっぱいの、オトナも子どもも思い切り楽しめる住まいが完成しました。

都心にいながら緑と空が望める解放感が物件購入の決め手だったというOさん。室内にも外の空気を感じられるテラスをつくった。「一番気に入っているのはテラス。とても居心地の良い異空間で、家族がそれぞれの楽しみ方があり多様性に驚いています。飼っている小鳥にも前の家よりはるかに素敵な居場所を用意できて大満足です。(Oさん)」
テラスの床は素朴な風合いのテラコッタタイルを採用。リビングより床高さを数段上げている。
テラスとキッチンとの間の壁はリビングと自然につながるよう、あえて斜めに配置。窓からカフェのように食事や飲み物を渡せるようにした。上部の型ガラスをはめた部分は小物のディスプレイも可能。
リビング全体が見渡せる造作キッチン。腰壁はモルタルと古材風のパネルを組み合わせた。「部屋のイメージを左右する壁面や床のタイル、フローリングの色はイメージ写真などを用いて何度もしっかりお話をさせて頂きました。 逆に水回りや収納などはイメージ先行にせず実用性などを教えて頂き、キッチンのステンレス天板や洗面台の水栓などとても使い勝手が良く快適で、心から感謝しています(Oさん)」
ソファスペースの仕上げはビニル床タイルとし、床の高さを一段下げた。
「家の中に階段を作りたい」という要望から生まれた小上がり。上部は、朝が早い時のご主人のベッドスペース兼来客時の子どもの昼寝スペース。オープンになりすぎず、閉塞感も感じないように細長いスリット状の開口を設けた。
階段の踏み板にもフローリングを一枚一枚貼っている。
小上がりの下にはOさんが集めている古本やCD、MDなどの収納スペース
小上がりと寝室の間は奥様のワークスペース。
自転車やベビーカーを置けるように広くまるく区切ったエントランス。
リビングドアにはアンティークの小物や雑貨を集めるのが好きなOさんが見つけてきたドアハンドルを設置
エントランス横にはWIC兼シューズクローク
トンネルのようなイメージで造作した玄関横のディスプレイコーナー。棚の奥には1.5畳くらいの小庭スペース。今はおふたりの趣味のDIYの小物収納とマンガスペースに。将来的には子どもの勉強スペースになるかも?と流動的な使い方を想像している。
モルタル仕上げの洗面カウンターと水色に塗装したトイレのドアで水回りはスッキリ。
白いタイルと亜鉛の板を折り曲げたシンプルなデザインの小物棚。
部屋の中央に走るケーブルラックは寝室に設置したエアコンの冷媒配管を這わせるために設置。ペンダント照明の場所を調整するフック代わりにしたり、室内干し用のハンガー掛けにしたり、スピーカーを置いたり、多目的に活躍する予定。


入居者の声

初めに家の中に階段を作りたいと漠然とお伝えしたのですが、次の打ち合わせで想像を大きく上回る図面をご用意頂き一気にワクワク度が増したのを覚えています。要望一つずつに知らなかった世界がどんどんと広がり、次の打ち合わせまでに理想をまとめる作業は楽しい分だけ止めどなく大変でした。
定まっていないイメージをまとめて頂いたり、整合性の取れていない希望や急な要望にもいつも真摯に向き合って頂いたり、また打ち合わせの邪魔ばかりしていた幼い息子にも常に優しく向き合って頂き、息子も私たち夫婦も川本さんが大好きで毎週お会いできる事がとても楽しみでした。
そんな大好きな方と何度もお話を重ねてつくって頂いた家は、住み始める前から部屋の各所に思い入れがあり愛しく思え嬉しい限りです。元々が思いつくままに手を加えて部屋を変化させていく事が好きなので、今回リノベーションを選択する事で最高のスタートがきれたと思っております。壁紙一つにしても決めきれず、ほぼほぼ白でお願いしましたので、この真っ白な家で無限にカスタムを楽しみたいです。(Oさん)

OUTLINE

物件名/O邸
所在地/大阪市中央区
構 造/SRC造
築年月/1984年
竣工月/2022年3月
施工面積/73.11㎡

*工事費:非公開


写真:平野 愛

担当者より

初めてOさんご夫婦にお会いした時から、おふたりのセンスの良さや柔軟でおおらかな考え方にトキメキを感じました。ご要望を伺いながら、おふたりが叶えたい暮らしのイメージが私自身も手に取るように沸々と湧いてきたのが印象的でした。Oさんご家族だからこそ生み出せるデザインを。誰かの真似では無く、世界に一つだけのOさんのオリジナルを。それにとことんこだわって作り上げた住まいです。これからもOさんの柔軟な発想で、住まいの色んな楽しみ方の発見が生まれることを期待しています!(川本)

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