見出し画像

ワークインプログレス、にたずさわる。

2024年9月のイベントで上映する映像作品「山に、生きる。」。

この作品は本当は「小鹿野ワークインプログレス『山に、生きる。』」というタイトルです 。「小鹿野」というのは舞台となった、埼玉県小鹿野町のことです。では、「ワークインプログレス(WIP)」とは?

WIPはもともとは現代美術の用語です。
美術の業界から、コンテンポラリーダンス、現代演劇、前衛映画などを通して舞台や映像の業界でも使われるようになった言葉です。

WIPとはもの凄く簡単に言えば、「完成されたものではなく、製作中(work in progress)の作品を一般の方に見ていただき、フィードバックをもらいながら作品づくりを進めて行く手法」となります。

「山に、生きる。」製作当時、なぜCircleはその手法をとったか。
答えは単純でして、この作品づくりは「初」が多かったからです。
そもそも「山に、生きる。」はCircleという団体がその年の4月に始まってから一発めの作品でした。しかもアーティストのMURAOKAさんも制作の私も、自分たちだけで「美術(造形)」分野の割合が大きい作品づくりにきちんとチャレンジするのが初めてだったのです。

このWIPという手法の中で、町のみなさまから沢山の好意的なご意見をいただいたので、そちらも追ってこのnoteでご紹介しますね。

「山に、生きる。」公開収録の日の様子

「山に、生きる。」は、「はじまりの」作品で、「素朴」で、「古めかしい」小屋が舞台で、「昔のこと」が想起されていて、MURAOKAさんというアーティストの、色々な意味での「根本の」作品で。
これらの言葉は、英語では全て”primitive(プリミティブ)”と言います。

「プリミティブ・アート」とは、本来の美術用語ではは仮面など、土着信仰の中の美術や、西洋の正規の美術教育を受けていないアートのことを示します。「山に、生きる。」は、また別の角度から解釈される「プリミティブ・アート」ではないでしょうか。

2024年、東京都中野区にて映像作品としての「山に、生きる。」を上映します。

作品製作にあたり、しいたけ小屋にあった青い雑草は刈ってしまいましたが、映像を通してその青さをまた見返すと、案外綺麗だな、と思ったりしていただけるかもしれません。

美味しいドリンクも1杯お出しできます。ぜひごゆっくりお楽しみください。

まちとひととをつなぐ芸術プロジェクト Circle
制作部
惡澤仁美

作中で使用した「倒立バー(倒立の動きに幅を持たせるための器具)」。「おじいちゃん」のしいたけ小屋の素材を使用。

***
2024/9/14(土)
アートイベント「あの夏、河原沢の山の中で。」

美しい自然と古き良き暮らしにインスパイアされ、創作された作品をお届けするアートイベントを開催!映像作品の上映、トーク、作品展示、グッズ販売など、多くの催しをお楽しみいただけます。
会場は東京都中野区の住宅街に、突如現れる古民家「くまから洞」。手作りの暖かさ溢れる会場にて、どこか懐かしい、素敵なひとときをお過ごしください。

【イベント概要】
日時:
2024年9月14日(土)①11:30 ②14:30 ③16:30
*イベント時間 1時間程度の入替制です。
*受付開始・開場はともにイベント開始の30分前となります。

会場:
古民家「くまから洞」( 東京都中野区野方6-40-19)
西武新宿線「野方駅」北口および「野方駅」北口バス停から徒歩5分

入場料金:
一般 ¥1,500
中学生以下 ¥1,000
(前売・当日精算。当日券は各+500円。乳幼児の膝上鑑賞は無料。)

【前売券ご予約】
Google formにてご予約をお願いします。

【物販】
CIrcle 新デザインのTシャツ、キャップを販売いたします(デザインは近日公開)。また、既に販売中のTシャツ、缶バッジ(緑のみ)、ショッパー(手提げ袋)もお求めいただけます。
2024/7/14に公開予定のチケットお申込みフォーム内でのご予約をいただいた場合、イベント当日会場にて直ぐのお受け渡しが可能です。ぜひこの機会にご活用ください。

企画:まちとひととをつなぐ芸術プロジェクト Circle
主催:一般社団法人ジャパンエンターテイメント東京


【お問い合わせ】
まちとひととをつなぐ芸術プロジェクト Circle   (担当:惡澤/アクザワ)  
〒177-0051 東京都練馬区関町北2-22-15-401  
TEL:050-5359-1554    
MAIL:artprojectcircle@gmail.com 
WEB:https://circle.je-tokyo.com/

###
文責:惡澤仁美
「まちとひととをつなぐ芸術プロジェクト Circle」の制作/コーディネーター担当。
舞台を中心に、エンターテイメントとアートのジャンル分けを超えた創作を伝える役割を担います。
時にプロデューサー、時に当日運営、時に広報、時に進行管理。作品研究の役割も。
青山学院大学英米文学科卒。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?