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私が2025年1月に触れたベストコンテンツ

 最近触れて良かったコンテンツ!
 あくまで「私が」2025年1月に触れた、というだけなので、発表自体はだいぶ前のも含みます。
 ジャンルは、イラスト、インテリア、書籍でございます!!

イラスト編

★リトルサンダー 

 皆さんに広めたい、イチオシの作家さん。香港で生まれ育った漫画家・イラストレーターです。光の表現が素晴らしいですよね。
 2020年10月に出版されたコミックス本『わかめとなみとむげんのものがたり』も手に入れました!

 ネオンの光のゆらぎを絵で表現する技巧が素晴らしいです!なるほどこうするのか・・・という。永遠に見ていられる・・・。
 また、『ILLUSTRATION2021』の表紙を担当されています。大注目の作家さんです!

★小田望楓

 少女をアクリル絵の具で描く画家さん。特色ある混色とマチエール技法によって、今にも消えてしまいそうな儚い少女性が画面に出現しています。
 マチエールって絶対直接見たいですよね~~。表面の凹凸や質感は、オンラインでは再現できない部分だと思います。いつか作品を手元にお迎えしたい作家さんの一人です。

★HOHOEMI

 中国モチーフで好みドストライクですね~~こんな絆創膏あったら1ダース分ストックしたいです。色使いがたまらないですね~~使用する色彩をあえて抑え、彩度を高めにすることでレトロな2色刷り感が出ているんですよね。こういうの大好きなんですよ。好みですね~~。
 『ILLUSTRATION2021』にも掲載されています。


インテリア編


 コロナ以降、おうち時間が増えました。そうすると、必然的におうちを彩る置物にこだわりたくなるんですよね。
 例えば花瓶を買って花を生けたり、派手な色合いの小物を使うようになったりしました。
 そんな価値観の変遷を反映してか、おしゃれな食器を制作している方のSNSアカウントに注意が向くようになりました。今気になっている作家さんを紹介します。

omceramic

 マグカップやプランターをはじめ、ブランケットや照明などを制作している作家さんです。シンプルながらも遊び心があって、使わなくても置物として楽しめるデザインにワクワクします。

大堀相馬焼

  福島県浪江町に伝わる「大堀相馬焼」。各地で窯の再興を目指しているそうです。良い柄ですね~~~冬に似合う、両手で触れると温かい気持ちになるようなデザインです。

 また、今年は旅行が恋しくてたまりませんでした。スマホのアルバムで海外旅行の写真を見返してはため息をつくという一年でしたね。また海外行きたい。そんな寂しさを埋めるように、異国情緒を感じる作品にも惹かれました。

Rhi James

 オーストラリアを拠点に活動しているイギリスの作家さんです。色使いが特徴的な明るさで良いですね!!この場所に行ってみたくなります。旅行気分が味わえますね。良い!!!家に飾りたいですね~~

書籍編

★『高い城の男』フィリップ・K・ディック

 コロナが本格的に流行する前、駆け込みで大型書店に行った際購入した本の一つ。2020年当時もページをめくる手がとまらなかったけど、再読しても雨白い。WW2で枢軸国が勝利していたら?という歴史改変SF小説です。
 ドラマも面白かったです。

★『妖異金瓶梅』山田風太郎

これだから中国四千年の歴史はよおおお〜〜〜〜

漢字辞典で一つ一つ調べていると10文字進める間に日が暮れるみたいになるんですよね。だから中国古典には迂闊に手を出せず、本家金瓶梅にも手を出せていません。本当これだから中国四千年の歴史は困る…何だその教養の深さは??日本語だけでは決して到達できない高みに、中国語を伴うことで届くような気がするんです。漢字辞典があれば泰山の頂点の石ころに指を触れることができるんですわ…生まれ変わっても、漢字ネイティブに生まれ変わりたいです。(もちろん日本語の繊細さも最高です) 中国小説の難点は、底なしの教養沼を覗いたが最後、読み進められなくなるという点ですね。文明を生み出した国は違いますわ…

★『内乱』ルーカーヌス

 授業でギリシア・ローマ叙事詩を講読したうちの一つでした。他には『アエネイス』などを読んだのですが、一番好きなのはこれです。作者の強い信念がダイレクトに伝わってくるんですよね。

 この叙事詩の特徴は、登場人物の人間性が、まるで目の前にいるかのように克明に描き出されている点です。悪役に配置されているカエサルについては、以下のような記述があります。敵将であり娘婿であるマグヌスの首を確認した場面。

カエサルは、一瞥、そのおぞましい所業を断罪しもせず、目をそむけもしなかった。それと信じられるまで、その顔は首級に釘付けになっていた。それから、犯罪の紛れもない証を認めると、事ここに及んでは、善良な舅を演じるのが安全策と考え、おのずから湧き出る涙ならぬ、空涙を流し、心底に湧き上がる喜びを抑えて、嘆きの呻きを上げて見せた。
(第9巻第1052~1068行)

  ここだけでもカエサルのえげつなさが伝わってきますが、更にやばい場面ー神聖な森の木を周囲の制止も意に介さずなぎ倒すシーンにも衝撃を受けました。神聖な木を切るのは冷酷な暴君の証です。本邦では、中大兄皇子(天智天皇)と織田信長も祟りを恐れず切ったそうです。この両者を並べるとえげつなさがより際立つ・・・ちなみに、えげつなさすぎる中大兄皇子は漫画『天智と天武』で見ることが出来ます。神木を切るシーンの、皇子の表情と言ったら・・・悪魔でも乗り移ったか?と思ってしまうものでした。
 とにかくカエサルは暴虐さや残虐さが心情や行動の描写を通じて炙り出されています。ネロの暴政に怒り震えるルーカーヌスの肉声が聞こえてくるようです。

★『独学大全』読書猿

『アイデア大全』『問題解決大全』に引き続き読書猿さんから出版された本書。出版即重版の超話題の書でしたね。これ1冊あれば一生ハウツー本を買わなくていいと思えるだけの内容があります。
 学校の課題は必ずしもやりたいことではないが、強制力があるのでやりきることができる。一方学校を卒業した者が何かを学びたいと思った時、それはやりたいことである反面、誰にも強制されないからついだらけてしまうという問題がある。本書は、そうした独学者のために独学方法を網羅した本です。

親父さん:独学は誰に強いられたものでもない。やりたいならやればいいし、やめたくなったらやめればいい。…(中略)…やめようにもやめられないなら、挫折してもまた性懲りもなく始めてしまうなら、そこにお前さんの動機付ける核があるんだろう。…(中略)…「にもかかわらず」なところを掘ってみろ。…(中略)…お前はなぜ学ぶことをあきらめられなかったのか?(pp.57-59)

 約800ページあり、その分厚さはそこらの国語辞典を凌ぐほどですが、それでも部屋に置く価値はあると思います。私自身はあまりの面白さに3日で読み通しました。それだけ読ませる本です。
 以下の4部構成になっています。
「第1部 なぜ学ぶのかに立ち返ろう」
「第2部 何を学べばよいかを見つけよう」
「第3部 どのように学べばよいかを知ろう」
「第4部 独学の「土台」を作ろう」

 上のリンクはKindle版ですが、800ページあるので、紙の書籍で買った方がおすすめです。単行本のリンクも貼っておきます。

 ★『菊と刀』ベネディクト

 太平洋戦争のために調査されたという経緯上、日本人とアメリカ人を対比させて説明しようとしている記述が随所に見られます。その中で、現代にも通じるような面白い記述があったので引用します。

日本人はアメリカ人を、遵法の精神を欠いた国民と判断する。一方アメリカ人は、日本人はお上の言いなりになるばかりで、民主主義の思想がまるで分かっていないと判断する。(p. 209)

アメリカでは、国全体にとって有益な法規ですら受け入れてもらうのが難しい。日本は誰でも、法の枠内で生活しつつ、自分対する要求かわす便法を身に着けてしまう。(p.209)


まとめ
まあこんな感じでした。引き続きいろんなものに触れていきたい。


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まちなつ
パンデミックが収まったらロンドンや中国に芸術旅行したいですね~~~!!!頑張ってお金貯めます!(*'▽')