一眼レフのファインダーから見たシネマティックな世界
今回は少しコラム的な内容になるので、空いた時間や休憩時間に気分転換として読んでほしい。
本記事では僕の心の中の声を表現したいので、いつもの『です。ます。』調ではなく『である調』になっていることをお許しいただきたい。
今日のテーマは、僕が写真を撮る時に意識している『シネマティックな世界の魅力』について語っている。
最近、よく聞くようになった『シネマティック』という言葉だが、具体的なイメージがつきにくく「イメージが浮かばない」と言われることも多い。
そもそも『エモい写真』と『シネマティック写真』の違いはなんなのだろうか?
結論から言えば、どちらも『心が揺さぶられる写真』と言うことになるが、明確な違いを説明するには、僕の頭の中のイメージを共有するしかないだろう。
なんせ、僕がイメージするシネマティック写真は、僕の頭の中にしか存在しないもので、それを伝える術が僕の『シネマティック写真』と『この文章』しかないからである。
本記事で話す内容は、アート×写真家として活動をしている僕が思う『シネマティック写真の世界について』を語った内容である。
「シネマティック写真って何?」と少しでも興味をもってもらえたら、僕は嬉しい。
写真家リョウが見るシネマティックな世界
一眼レフのファインダーを覗くと、まるで別の世界が広がっているかのような感覚になるのは僕だけだろうか?
そこには日常の風景やよくある出来事が、まるで映画に出てくるワンシーンのように特別な世界でストーリーが写し出されている。決められた台本がないのに、とても魅力的な物語を感じる。
これが、一眼レフのファインダーを覗いた時に僕が感じる『シネマティックな世界』である。
シネマティックな世界の魅力
そんなシネマティックな世界の魅力として僕が伝えるなら、ほんのり薄暗くて美しく心が揺さぶられる風景と言うだろう。
僕は根が暗いわけでもなく、特別、何かに悩んでいるわけでもない(小さな悩み無事はあるが)。そんな薄暗い世界に心が揺さぶられるのを感じている。
一眼レフのファインダーに写し出された風景や人物は、まるで映画のように少し色あせた質感をもっているように見える。
もちろん実際に色あせているわけではないが、僕がファインダーを覗いた時の印象で、そこに物語を感じる。
ほんのり薄暗い風景には強い射光がないため、周りの風景が鮮明に見えて細かい部分までがハッキリと視覚で見ることができる。
自分の目で見た一眼レフのファインダー越しに見る風景を撮影し、その写真を見る人の心をも惹きつけたり、その先のストーリーを想像させる力がある。
そんな『シネマティックな世界』を写真に撮るには、構図、アングル、一眼レフの設定が重要な役割を果たす。
シネマティック写真に必要な要素
一眼レフのファインダー越しに日常の風景を見ると、まるで映画監督がカメラを持って、最も魅力的な風景を探しているようなイメージに近いと僕は思っている。
風景を斜めから見たり、いろいろな背景のボケ感を試したり、そんな独自の視覚的効果がファインダー越しの映像に深みと物語を与えてくれる。
『シネマティックな世界』では、音楽や効果音も重要な要素だと僕は考えている。
一眼レフ越しに見る世界に合わせて、心地よい音楽をイメージし、そこにどんな自然の音をイメージするか。そうやって写真を撮ると、心の中に「余白」が生まれてくるのを感じるだろう。
視覚と聴覚で感じたその臨場感と心の深層にある感情がかけ合わさって、心が惹きつけられる『シネマティックな写真』へと進化するのである。
シネマティックな世界の魅力を伝える『ストーリーテリング 』
視覚と聴覚が一体となった写真は、まるで映画館の中で物語を見ているかのような感覚を味わうことができる。そんなシネマティック写真の世界を伝えるには『ストーリーテリング』が必要になってくる。
ストーリーテリングとは、物語を通じて情報やメッセージを伝える方法で、ある特定のテーマや目的に沿って、登場人物、出来事、場面などを組み合わせて物語を構築することで、顧客や読者の感情を揺さぶって『興味』や『共感』を生み出す技術である。
シネマティック写真には、写真がまるで物語のワンシーンのように心を揺れ動かし、その写真を見る人の心に行動力を与える力がある。
なので、その写真を見た人自身が物語の中の主人公になって、自分が特別な存在だと思えるようになる。
最後に
僕にとってシネマティックな世界は、一眼レフが与えてくれる、その世界の美しさ、音楽や効果音、そしてストーリーテリングの力がかけ合わさって創りだした、心が揺さぶられる魅力的な世界なのである。
そんなシネマティックな世界に触れることで、自分自身が映画の主役になったような感覚になり、写真家が一眼レフのファインダー越しに見た世界は、とても魅力的で素晴らしい世界だと、僕は感じている。
そんなシネマティックな世界を、僕はなぜ写真という形にしたのかについて、下記のサイトでくわしく話しているので、ぜひ読んでもてほしい。