【X】SayAnything
中学生の私は、地元千葉のbayFMで「バッキー木場のパワーカウントダウンホット30」を聞いていた。そこでふと流れたXのSayAnythigのきれいなサビのメロディーを聞いたとき、この曲の虜になった。何故か、切れそうで切れないギリギリの透明な糸の情景が浮かんだ。YOSHIKIのピアノが、TOSHIのかすれそうな高音の声が、生と死の間のギリギリを表現しているように聞こえた。
後日、どうしてもこの曲を最初から最後まで通しで聞きたくなって、CDショップにアルバムを買いに行った。XのJEALOUSYというアルバムに収録されていることが分かったが、表紙を見て絶句した。何だこれは、、、
本当に、この恐ろしいジャケットのCDを買うのか、俺は?でも、どうしても通しで聞いてみたい。そして、Xが他にどんな曲を演奏するのか聞いてみたい。
勇気をだして、アルバムJEALOUSYを買い、家に帰ってアルバムの最後に収録されているSayAnythingから聞いてみる。
はじめてとおしで聞くこの曲の、出だしのストリングスから心奪われた。全編通して本当に恐ろしくも美しい曲だと思った。あとからインタビューを読むと、YOSHIKIは失敗作とよんでいるが、私はこの曲が好きだ。
この曲を聞いたときから、Xに、X-JAPANに、YOSHIKIに魅了されてきた。聞いたあとに、直ぐにARENA37やSHOXXなどのビジュアル系雑誌を買い込み、部屋の壁はYOSHIKIのポスターで埋め尽くされた。学校の机にメンバーの名前を彫り込んだ(今考えるとかなり危ない奴だ。。。)。すでにファン歴は30年以上となる。中学生という多感な時期に、運命共同体の出会いをしたことは、本当にラッキーだったと思っている。
中学生の息子も、多感なこの時期に、感性にビビッとくるものが見つかるといいな。