好きだった絵本は、大人になっても趣向を示す
子どものころにに好きだった絵本は、大人になっても趣向を示していると思う。
私は、「くさる」という絵本が好きだった。木になったりんごが地面に落ち、腐り、虫が分解して木の栄養になっていくという話。栄枯盛衰というか、腐ったり食べられたりするのは悲しいけど、暗さがあり余韻を残して何度も読みたくなる絵本だった。
他には、「かいじゅうになっちゃった」という絵本。動物達が怪獣をやっつけようと皆で合体し、退治しにいく話。結局怪獣はいなかったのだけど、合体したまま離れなくなってしまい、動物が怪獣になってしまい、悲しむという、これまた暗さがあり余韻を残す終わり方だった。
おとなになった今でも、会話や話の中で興味惹かれるのは、少し暗さも入った余韻を残る話が好き。X JAPANが好きなのも、暗さ好き余韻好きだからだと思う。
実際に周りの人に「子どものころに好きだった絵本は、どんな話?」と聞くと、(後つけかもしれないが)その人の今の趣向ともマッチしていると思う。
うちの子どもにも沢山読み聞かせして、趣向を形作って上げたい。(娘が「へっこきあねさ」という絵本を好んでいるのは、ちょっと心配😂)